LokiBot:見えない脅威から身を守る
セキュリティを知りたい
先生、「LokiBot」っていう言葉をニュースで見たんだけど、セキュリティを高める上でどんなことに気をつければいいのか教えてください。
セキュリティ研究家
「LokiBot」は、人の情報を盗み出す悪いプログラムなんだ。だまされるようなメールや変なサイトで情報を盗まれないようにすることが大切だよ。
セキュリティを知りたい
情報を盗まれないようにするには、具体的にどんなことをすればいいの?
セキュリティ研究家
知らない人からのメールを開かない、怪しいサイトを見ない、セキュリティソフトを入れておくことが重要だよ。それと、OSやソフトは常に最新の状態に保つようにしようね!
LokiBotとは。
安全性を高めるために、「LokiBot」というものを知っておきましょう。「LokiBot」は、コンピュータウイルスの一種で、人の情報を盗むのが目的です。だましのメールや、乗っ取られたホームページ、SNSのメッセージなどを使い、ねらった人のパソコンやスマホに入ります。そして、パスワードやクレジットカード番号、仮想通貨の情報を盗み出します。さらに、侵入したパソコンやスマホを隠れ家にして、もっと悪いウイルスを送り込むこともあります。「LokiBot」は2022年現在もたくさん見つかっている危険なウイルスです。
LokiBotとは
– LokiBotとはLokiBotは、北欧神話に登場するいたずら好きの神様と同じ名前を持つ、危険なコンピューターウイルスです。このウイルスは、まるで人の善意につけ込むかのように、一見安全なソフトウェアに偽装してコンピューターに侵入します。こうした偽装は「トロイの木馬」と呼ばれ、LokiBotはこの手口を用いて、ユーザーの重要な情報を盗み出す「情報窃取型ウイルス」として活動します。LokiBotが狙う情報は多岐に渡ります。例えば、インターネットサービスやオンラインバンキングで利用するパスワード、クレジットカード番号などの決済情報、さらには仮想通貨のウォレットなど、金銭や個人情報に直結する重要なデータが標的となります。LokiBotに感染すると、知らず知らずのうちにこれらの情報が外部に送信され、犯罪に悪用される可能性があります。身に覚えのないメールの添付ファイルを開いたり、信頼できないウェブサイトからソフトウェアをダウンロードしたりすることは、LokiBot感染の危険性を高めます。インターネットを利用する際は、常に警戒を怠らず、怪しいファイルやウェブサイトには近づかないように心がけましょう。
リスク | セキュリティ対策 |
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個人情報や企業の機密情報の漏洩 |
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金銭的な被害 | 同上 |
業務の停止 | 同上 |
侵入経路
– 侵入経路
悪意のあるソフトウェア「LokiBot」は、巧妙な手段を使って私たちのコンピュータに侵入しようとします。その主な侵入経路は以下の通りです。
* -フィッシングメール-
銀行やクレジットカード会社など、信頼できる機関を装ったメールが送られてきます。そして、メール本文に記載された偽のウェブサイトに誘導し、パスワードやクレジットカード情報などの重要な個人情報を盗み取ろうとします。
* -不正なウェブサイト-
一見、普通のウェブサイトに見えますが、裏では悪意のあるプログラムが仕掛けられています。アクセスするだけで、LokiBotが仕込まれたソフトウェアをダウンロードさせられ、知らないうちに感染してしまうことがあります。
* -ソーシャルメディア-
友人や知人からのメッセージを装って、不正なリンクやファイルを送りつけてきます。不用意にクリックしてしまうと、そこからLokiBotに感染する危険性があります。
* -セキュリティの脆弱性-
コンピュータやソフトウェアには、セキュリティ上の弱点が存在することがあります。LokiBotは、こうした脆弱性を突き、システムに侵入してきます。
これらの侵入経路を理解し、日頃からセキュリティ対策を講じることが重要です。具体的には、不審なメールやウェブサイトを開かない、ソフトウェアを最新の状態に保つ、セキュリティソフトを導入するなどの対策が有効です。
リスク | セキュリティ対策 |
---|---|
個人情報や企業の機密情報の漏洩 |
|
金銭的な被害 | 同上 |
業務の停止 | 同上 |
LokiBotの脅威
– LokiBotの脅威LokiBotは、感染すると個人情報や金銭を狙うだけでなく、パソコンやスマホを乗っ取り、さらに深刻な被害をもたらす危険性があります。LokiBotは、感染した機器に外部から侵入するための裏口をこっそり作ります。そして、この裏口を通して、他の悪意のあるプログラムを送り込むことができてしまうのです。つまり、LokiBotに感染してしまうと、それを足がかりに、情報を盗み取るプログラムや、身代金を要求するプログラムなど、さらに危険なものが入り込んでくるリスクが高まります。また、LokiBotは感染した機器を、まるで操り人形のように遠隔操作し、犯罪者の命令を実行する「ボット」に変えてしまう力も持っています。そして、大量のボットを操って一斉に攻撃する「ボットネット」の一部として悪用される可能性もあるのです。LokiBotは、個人情報の流出や金銭的な被害だけでなく、さらに大きな犯罪の片棒を担がされる危険性も秘めていることを理解し、十分な注意を払う必要があります。
脅威 | LokiBotによる影響 | 対策 |
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個人情報・金銭の窃取 | 感染した機器から情報を盗み取る |
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マルウェア拡散の足掛かり | 他の悪意のあるプログラムを送り込む裏口を作る |
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ボットネットへの加担 | 感染した機器を遠隔操作し、犯罪者の命令を実行する |
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対策
– 対策日々の心掛けと、適切なソフトウェアの活用によって、LokiBot感染のリスクを大幅に減らすことができます。まず、不審なメールには決して注意を払わないようにしましょう。 見覚えのないアドレスから届いたメールや、妙に日本語が不自然なメールは開かずに削除するのが安全です。書かれている内容がどんなに魅力的でも、URLが怪しいと感じたら、絶対にクリックしてはいけません。次に、信頼できるセキュリティソフトを選び、常に最新の状態を保つようにしましょう。 セキュリティソフトは、LokiBotのような悪意のあるソフトウェアをいち早く見つけてくれる頼もしい味方です。常に最新の状態を保つことで、新たな脅威にも対応できます。そして、パソコンやスマートフォンのOS、普段使っているアプリケーションは、常に最新の状態に更新しましょう。 古いバージョンには、悪用されやすい弱点が残っている可能性があります。最新の状態を保つことで、そうした弱点を突いた攻撃から身を守ることができます。パスワードは、英数字と記号を組み合わせた複雑なものを使用しましょう。 誕生日や電話番号など、簡単に推測できるものは避け、複数のサービスで同じパスワードを使い回すのも危険です。最後に、ファイアウォールの活用も有効です。 ファイアウォールは、外部からの不正なアクセスをブロックしてくれる門番のような存在です。OSに標準搭載されているファイアウォールを有効にするだけでも効果がありますが、より強固なセキュリティを求める場合は、高機能なファイアウォールを導入することも検討しましょう。
対策 | 詳細 |
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不審なメールへの対策 |
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セキュリティソフトの活用 |
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OSとアプリケーションの更新 |
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パスワードの管理 |
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ファイアウォールの活用 |
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まとめ
今回は、インターネットを安全に利用するために知っておくべき脅威と対策について解説してきました。特に、悪意のあるソフトウェアであるマルウェアは、知らず知らずのうちにパソコンやスマートフォンに感染し、個人情報や金銭を盗み出す危険性があります。
今回紹介したLokiBotは、2015年に初めて確認されて以来、その姿を変えながら、現在も世界中で猛威を振るっている強力なマルウェアの一つです。LokiBotは感染した端末から、インターネットバンキングのログイン情報やクレジットカード情報などを盗み出すだけでなく、他のマルウェアを拡散させる役割も担うため、被害が拡大する可能性も高いです。
しかし、必要以上に恐れる必要はありません。LokiBotのようなマルウェアの脅威から身を守るためには、セキュリティソフトの導入や最新の状態への更新、不審なメールやウェブサイトへのアクセスを控えるなど、基本的な対策を徹底することが重要です。これらの対策を日頃から意識することで、危険を未然に防ぎ、安全なデジタルライフを送ることができます。
脅威 | 内容 | 対策 |
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マルウェア (LokiBot) |
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