巧妙化する攻撃から身を守る!スピアフィッシング対策
セキュリティを知りたい
先生、「スピアフィッシング」って、普通のフィッシング詐欺と何が違うんですか?
セキュリティ研究家
良い質問ですね! 普通のフィッシング詐欺は、たくさんの人に同じ内容のメールを送って、誰かを騙そうとします。でもスピアフィッシングは、特定の人を狙って、その人に合わせた特別なメールを送ってくるんです。
セキュリティを知りたい
えー! じゃあ、すごく巧妙なメールってことですか?
セキュリティ研究家
その通り! 例えば、あなたがよく使うお店のポイントカードのふりをして、「有効期限が切れそうなので更新してください」というメールが来るかもしれません。本物そっくりなので、見破るのは難しいんですよ。
スピアフィッシングとは。
人の情報を狙った悪質なメールについて説明します。このようなメールは「なりすましメール」とも呼ばれ、特定の人や組織を狙って、いかにも本物のように作られています。メールを送ってくる人は、あらかじめインターネットで標的の情報を集めたり、標的と関係のある会社などのシステムに侵入したりします。そのため、メールを受け取った人は、それが偽物だと見抜くのがとても難しくなります。特に、国や企業の重要な秘密を狙う人たちはこの方法をよく使い、防衛関係の仕事をしている人、国に関わる仕事をしている人、海外と関係のある仕事をしている人、新聞やテレビなどで情報を伝える仕事をしている人などが狙われやすいです。
スピアフィッシングとは
– スピアフィッシングとは巧妙なメールやメッセージで特定の個人や組織を狙う攻撃を、スピアフィッシングと言います。一見、普通のフィッシング詐欺と変わらないように思えますが、その手口はより巧妙です。一般的なフィッシング詐欺は、不特定多数に同じ内容のメールなどを送りつけますが、スピアフィッシングは違います。攻撃者は、標的となる人物や組織について徹底的に調査を行います。標的の仕事内容、趣味、家族構成、取引先など、あらゆる情報を収集し、それを元に本物と見分けがつかないようなメールを作成するのです。例えば、あなたが取引先のA社の山田さんと頻繁にメールのやり取りをしているとします。攻撃者は、山田さんの同僚を装ってメールを送り、「先日お送りした資料ですが、修正版がありますので、添付ファイルをご確認ください」などと巧みに誘導します。メールアドレスも、本物によく似たアドレスを使用するため、普段やり取りをしている相手からのメールだと信じ込んでしまうケースが後を絶ちません。添付ファイルやメール本文のリンクには、ウイルスやマルウェアが仕込まれていることが多く、うっかり開いてしまうと、パソコンやスマートフォンがウイルスに感染したり、重要な情報が盗み取られたりする危険性があります。スピアフィッシングは、その巧妙さから、セキュリティ対策ソフトを導入していても、被害に遭ってしまうケースも少なくありません。そのため、日頃から怪しいメールやメッセージには細心の注意を払い、安易にリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりしないように心がけることが重要です。
スパムの特徴 | 対策 |
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迷惑な広告メールや架空請求など、悪意あるものが含まれている |
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毎日大量に送られてくる | セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ |
その手口と危険性
– その手口と危険性巧妙ななりすましによって重要な情報が盗み取られる攻撃が横行しています。
犯人の狙いは、パスワードやクレジットカード番号、個人情報といった、あなたの大切な情報です。
彼らは、本物そっくりの偽のホームページを作ったり、怪しいファイルをメールに添付して送ったりしてきます。そして、その偽のページに誘い込んだり、怪しいファイルを開かせたりすることで、あなたの情報を盗み取ろうと企んでいるのです。
特に、会社の重要な情報や個人の情報を扱う立場の人々が狙われやすく、もし攻撃が成功してしまうと、会社の秘密が漏れてしまったり、お金を騙し取られたり、仕事が滞ってしまうなど、取り返しのつかないような大きな被害に繋がる可能性があります。
一度相手を信用してしまうと、その後は警戒心が薄れてしまい、より巧妙な手口で見事に騙されてしまうケースが多いのも特徴です。
スパムの特徴 | 対策 |
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迷惑な広告メールや架空請求など、悪意あるものが含まれている |
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毎日大量に送られてくる | セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ |
具体的な対策方法
– 具体的な対策方法巧妙化する標的型攻撃メールの脅威から身を守るためには、基本的な対策を習慣化することが何よりも重要です。まず、セキュリティ対策ソフトを導入し、常に最新の状態に保つようにしましょう。信頼できるセキュリティ対策ソフトは、不正なプログラムの実行を未然に防いだり、危険なウェブサイトへのアクセスをブロックしたりするなど、さまざまな脅威から私たちを守ってくれます。次に、受信したメールの送信元を注意深く確認しましょう。送信元のメールアドレスが本物かどうか、表示名とアドレスに矛盾がないかなどをチェックします。少しでも不審な点があれば、安易にメール本文のリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりせず、送信元に直接確認を取るなどして、安全性を確認することが大切です。また、企業においては、従業員一人ひとりのセキュリティ意識を高めることが重要です。定期的に標的型攻撃メールの事例やその手口を共有する研修などを実施し、従業員が具体的な脅威を理解できるようにしましょう。受信したメールの見分け方や、不審なメールに遭遇した場合の対処法などを具体的に学ぶことで、被害を未然に防ぐことができるでしょう。
対策 | 詳細 |
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セキュリティ対策ソフトの導入と最新状態の維持 | 不正なプログラムの実行防止、危険なウェブサイトへのアクセスブロックなど |
メール送信元の確認 | メールアドレスの真偽、表示名とアドレスの一致などを確認 |
不審なメールへの対応 | 安易にリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりせず、送信元に直接確認 |
従業員へのセキュリティ意識向上研修 | 標的型攻撃メールの事例や手口の共有、受信メールの見分け方、不審なメールへの対処法などを学習 |
多要素認証の活用
– 多要素認証を活用しようインターネットの普及により、私達は便利なサービスを数多く利用できるようになりました。しかし、それと同時に、不正アクセスによる情報漏えいのリスクも増加しています。パスワードだけの認証では、悪意のある第三者にアカウントを乗っ取られる可能性もあり、対策が必要です。重要な情報を守るために、パスワードに加えて複数の認証要素を用いる「多要素認証」が有効です。多要素認証とは、例えば、パスワード入力に加えて、スマートフォンに送信される一時的な確認コードの入力や、指紋・顔認証など、異なる種類の認証を組み合わせるセキュリティ強化策です。たとえパスワードが漏洩してしまった場合でも、他の認証要素を突破しなければアカウントへのアクセスを許しません。最近では、オンラインバンキング、ショッピングサイト、SNSなど、多くのサービスで多要素認証が導入されています。設定方法はサービス提供元のウェブサイトやアプリで確認できます。設定の手間は多少かかりますが、セキュリティレベルを大幅に向上させるために、積極的に活用しましょう。多要素認証の導入は、個人情報の保護だけでなく、企業にとっても重要です。顧客情報の漏えいは、企業の信頼失墜に繋がりかねません。そのため、従業員への多要素認証の利用を義務付けるなど、組織全体でセキュリティ対策を強化する必要があります。
メリット | 説明 | 対象 |
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セキュリティレベルの向上 | パスワード漏洩時の不正アクセス防止 | 個人、企業 |
信頼性の向上 | 顧客情報の保護 | 企業 |
最新情報の入手と意識向上
– 最新情報の入手と意識向上近頃、巧妙なメールやウェブサイトで個人情報を盗み取る「標的型攻撃メール」の被害が増加しています。このような攻撃の被害に遭わないためには、常に最新の情報を入手し、セキュリティ意識を高めることが重要です。まず、お使いの機器やソフトウェアを最新の状態に保ちましょう。攻撃者は、古いバージョンのソフトウェアの脆弱性を突いて攻撃を仕掛けてくることがあります。ソフトウェアの自動更新機能を活用したり、公式なウェブサイトから最新バージョンをダウンロードしたりするなどして、常に最新の状態を維持することが大切です。さらに、セキュリティに関するニュースや情報をこまめに確認するようにしましょう。専門機関やセキュリティ関連企業のウェブサイト、情報セキュリティに関するニュースサイトなどを定期的に訪問することで、最新の攻撃の手口や対策方法を知ることができます。最新の脅威情報を把握することで、自分自身を守るための知識を深めることができます。そして、日頃からセキュリティ意識を高め、不審なメールやウェブサイトには安易に近づかないように注意しましょう。差出人が不明なメールや、本文中に不自然な日本語やURLが含まれているメールは、特に注意が必要です。少しでも怪しいと感じたら、添付ファイルを開いたり、本文中のURLをクリックしたりせずに、削除してしまうことが安全です。また、信頼できる情報源であることを確認してから、情報を入力したり、アクセスしたりするように心がけましょう。
対策 | 具体的な方法 |
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機器やソフトウェアを最新の状態に保つ | ソフトウェアの自動更新機能を活用、公式ウェブサイトから最新バージョンをダウンロード |
セキュリティに関する最新情報を入手する | 専門機関やセキュリティ関連企業のウェブサイト、情報セキュリティに関するニュースサイトなどを定期的に訪問 |
不審なメールやウェブサイトに注意する | 差出人が不明、不自然な日本語やURLが含まれているメールは開かない、信頼できる情報源であることを確認してから情報を入力したりアクセスする |