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個人情報を守るGDPRとは?

- GDPRの概要GDPRは「General Data Protection Regulation」の略語で、日本語では「EU一般データ保護規則」と訳されます。2018年5月から施行されている、ヨーロッパ連合(EU)における個人データおよびプライバシーの保護に関する法律です。GDPRは、EU域内の個人のデータ保護を強化し、個人自らが自身のデータ管理・コントロールできる権利を保障することを目的としています。インターネットの普及やグローバル化が進む中で、個人情報の取り扱いに関するルールを統一し、EU市民のプライバシーを保護しようとする狙いがあります。GDPRは、EU域内に拠点を持つ企業はもちろん、EU域外に拠点を持つ企業であっても、EU市民の個人情報を扱う場合にはその適用対象となります。そのため、日本企業であっても、EUに進出している企業やEU市民の個人情報を扱う企業は、GDPRの遵守が求められます。GDPRでは、個人情報取得の際に、利用目的を明確化し、本人の同意を得ることが義務付けられています。また、個人データへのアクセス、修正、削除などを要求する権利や、自身のデータ利用について異議を唱える権利なども認められています。GDPRに違反した場合、最大で全世界売上高の4%または2,000万ユーロ(約29億円1ユーロ=145円で計算)のいずれか高い方の金額が制裁金として科せられる可能性があります。これは非常に高額な罰金であり、企業にとっては大きなリスクとなります。GDPRは、企業にとって遵守が必須の重要な法律と言えるでしょう。
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進化する日米データ連携:新フレームワークで何が変わる?

近年、個人情報の保護は世界中で重要性を増しており、国境を越えたデータのやり取りにおいても、その適切な扱いが大きな課題となっています。特に、個人情報の保護に関して厳しいルールを持つヨーロッパ連合(EU)と、巨大なIT企業が多く存在する米国との間では、データのやり取りに関するルール作りが重要な焦点となっています。 2023年から運用開始が予定されているEU-米国データプライバシーフレームワークは、このような状況を改善するための新たな枠組みとして期待されています。この枠組みは、EUに住む人たちの個人情報を米国に送る際に、適切な保護措置を取ることで、安全なデータ流通を目指しています。以前の枠組みであるプライバシーシールドは、EUの司法機関によって無効と判断されました。今回の新しい枠組みは、以前の反省点を踏まえ、日米間におけるデータ連携のあり方を大きく変える可能性を秘めていると言えるでしょう。
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デジタル社会における個人情報の守り方

- 個人情報とは個人情報とは、特定の個人を識別できるあらゆる情報のことを指します。 具体的には、氏名、住所、電話番号といった、私たちが普段から「個人情報」と認識している情報はもちろんのこと、 生年月日、クレジットカード番号、パスポート番号なども個人情報に含まれます。さらに、個人が特定できる情報であれば、それだけにとどまりません。例えば、容姿、声、指紋、遺伝情報なども個人情報に該当します。昨今では、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、オンラインショッピングやSNSなど、私たちの生活はデジタル空間と密接に結びついています。それに伴い、私たちが意識せずとも、閲覧したウェブサイトの履歴や購入した商品の情報、位置情報など、多くの個人情報がデジタル空間上に蓄積されているという現状があります。個人情報は、悪用されると、なりすましや詐欺などの犯罪に利用されたり、プライバシーを侵害されたりする危険性があります。そのため、個人情報の重要性を認識し、適切に管理することが重要です。自分の個人情報を不用意に提供しないように注意するとともに、パスワードを定期的に変更するなど、セキュリティ対策を講じることが大切です。
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プライバシーリスクに備える!PIAのススメ

- PIAとは「PIA」とは、「プライバシー影響評価」を意味する「Privacy Impact Assessment」の略称です。新しい制度や事業、システムなどを導入する際に、個人情報やプライバシーに対してどのような影響があるかを事前に評価する手続きを指します。近年、個人情報の価値が高まり、その保護の重要性がますます増しています。個人情報の漏えいや不正利用といった問題が起きると、企業や組織の信頼は大きく損なわれ、社会的な責任も問われかねません。このような事態を避けるため、企業や組織は、個人情報を扱うあらゆる場面において、プライバシーに配慮した対応が求められています。PIAは、新しい取り組みが個人情報に及ぼす影響を、導入前に多角的に分析・評価することで、潜在的なリスクを特定します。そして、特定されたリスクに対して、個人情報保護法などの法令やガイドラインに準拠した適切な対策を事前に講じることを可能にします。PIAを実施することで、企業や組織は、プライバシーリスクを最小限に抑え、個人情報保護に対する責任を果たすことができます。また、社会からの信頼獲得にもつながり、持続可能な事業展開を促進する効果も期待できます。
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Discordの落とし穴:楽しいコミュニケーションツールの背後に潜む危険

- ゲーマーの楽園?Discordとは Discordは、オンラインゲームをする人たちの間で特に人気を集めているコミュニケーションソフトです。文字でのやり取りはもちろん、音声やビデオ通話といった様々な方法で仲間とコミュニケーションを取りながら、ゲームをより一層楽しむことができるのが魅力です。近年では、ゲーム愛好家以外の人たちにも広がりを見せており、共通の趣味を持つ人たちの集まりや、オンラインでの勉強会など、幅広い用途で利用者が増えています。 Discordの最大の魅力は、特定のテーマに沿ってグループを作れる「チャンネル」機能にあります。この機能を使うことで、同じ目的や趣味を持つ人たちが集まり、情報交換や交流を深めることができます。しかし、便利な反面、使い方によっては予期せぬ危険に繋がってしまう可能性も秘めているのです。悪意のある人物が、ゲーム好きな人たちの集まるDiscordサーバーに潜み、親切な言葉巧みに近づいてくることがあります。そして、親しくなったと見せかけて、個人情報やお金を盗もうと企むことがあるのです。 Discordを利用する際は、見知らぬ人からの不用意な誘いに安易に乗らないようにすることが大切です。個人情報やプライベートな写真、動画などを不用意に共有しないように心掛けましょう。安全にDiscordを利用して、楽しいコミュニケーションの時間を過ごしましょう。
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見えない指紋にご用心!

- ネット上のあなたの痕跡 インターネットを利用するとき、誰もが様々な情報発信源となり、デジタルの世界に「足跡」を残しています。ウェブサイトの閲覧履歴や検索に使った言葉、SNSへの投稿内容などは分かりやすい例です。しかし、実際にはもっと奥深いところで、私たちが気付かないうちに情報が記録されています。 その一つが、「デバイス・フィンガープリント」と呼ばれるものです。これは例えるなら、私たちが現実世界で残す指紋のようなもの。ウェブサイトにアクセスするとき、使用している端末の種類やOS、ブラウザ、言語設定といった情報が自動的に送信されます。これらの情報は個別に特定することは難しいものの、組み合わせることで個々の利用者を識別できる場合があります。 ウェブサイト側はこの技術を利用して、不正アクセスを防いだり、利用者を分析してより良いサービスを提供したりするために役立てています。しかし、悪意のある第三者に利用されると、個人情報の特定や追跡に繋がってしまう可能性も否定できません。 インターネットは便利なものですが、同時に使い方次第でリスクも伴うことを認識しておく必要があります。普段からセキュリティ対策ソフトを導入したり、信頼できるウェブサイトのみを利用したりするなど、自衛意識を高めることが大切です。
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デジタル・フットプリント:意識して残すネット上の足跡

- インターネット上の足跡、デジタル・フットプリントとは インターネット上の足跡、デジタル・フットプリントとは、私たちがインターネットを利用する際に、知らず知らずのうちに残してしまう活動履歴のことを指します。現実世界で歩けば足跡が残るように、インターネット上での行動一つ一つが記録され、デジタルの世界に足跡として刻まれていくのです。 例えば、あなたが日々何気なく行っているインターネットの閲覧履歴も、デジタル・フットプリントの一部です。どんなウェブサイトにアクセスし、どのページを閲覧したのか、その行動は全て記録され、残り続ける可能性があります。また、インターネットショッピングで商品を購入する際に入力した氏名や住所、クレジットカード情報なども、デジタル・フットプリントとして蓄積されていきます。 さらに、ソーシャルメディアへの投稿も、デジタル・フットプリントの大きな部分を占めます。あなたが公開した写真や動画、投稿内容、コメントなどは、容易に拡散し、半永久的にインターネット上に残る可能性も否定できません。 自分では意識していないかもしれませんが、これらのデジタル・フットプリントは蓄積され、あなたの趣味嗜好や行動パターン、人間関係などを分析するデータとして利用される可能性も秘めているのです。
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Webサイトの「記憶」Cookieって?

- インターネット上の小さなメモインターネットの世界では、私達は様々なウェブサイトを閲覧します。その際、サイトによっては以前アクセスした時と同じように、名前や商品の選択内容などが表示されることがあります。まるでそのウェブサイトが私達のことを覚えてくれているかのようです。では、ウェブサイトはどのようにして私達を「覚えて」いるのでしょうか?その秘密の一つが「クッキー」です。クッキーは、ウェブサイトを閲覧した際に、ウェブサイトのサーバーから私達のコンピュータに送信され、保存される小さなデータファイルです。例えるなら、ウェブサイトから私達に渡されるメモのようなものです。このメモには、ウェブサイトで入力した情報や閲覧した履歴など、様々な情報が記録されています。そして、再び同じウェブサイトにアクセスした際、コンピュータに保存されたクッキーがウェブサイトに送信され、ウェブサイトはクッキーの情報に基づいて、私達を「思い出す」のです。クッキーは、ウェブサイトをより便利に利用するために役立っています。例えば、インターネットショッピングの際に商品をカートに入れたまま、他のページを見たり、サイトから離れたりしても、クッキーの情報によって、再度アクセスした際にカートの中身が保持されます。また、ウェブサイトによっては、クッキーを利用して、利用者の閲覧履歴に基づいた広告を表示することもあります。しかし、クッキーは便利な反面、プライバシーの観点から注意が必要です。ウェブサイトによっては、個人を特定できる情報を含むクッキーを保存する場合もあります。そのため、クッキーの仕組みを理解し、自分のコンピュータにどのような情報が保存されているかを意識することが大切です。
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知らずに広がる影!?デジタルシャドーの脅威

- デジタルシャドーとは-# デジタルシャドーとはインターネット上には、私達が日々何気なく行っている行動の記録が、まるで影のように残されています。これが「デジタルシャドー」と呼ばれるものです。スマートフォンやパソコン、インターネットサービスを利用する度に、私達は知らず知らずのうちに、様々な「デジタルの足跡」を刻んでいるのです。例えば、インターネットで気になる商品を検索したり、ニュース記事を読んだりする行動を思い浮かべてみてください。このような何気ない行動一つ一つが、閲覧履歴として記録されていきます。また、インターネット通販サイトで商品を購入したり、クレジットカードで支払いをしたりする際にも、購入履歴や決済情報が残ります。さらに、SNSへの投稿やコメント、友人とのメッセージのやり取りなども、デジタルシャドーの一部となります。これらの情報は、私達が直接消去したとしても、サービス提供企業のサーバーなどに保管されている可能性があります。このように、デジタルシャドーは、私達のインターネット上での行動をありのままに映し出す鏡のような存在と言えるでしょう。そして、蓄積された情報は、マーケティングや広告に利用されたり、時には悪用されたりする可能性も孕んでいるのです。
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知られざるインターネット:ディープウェブの深層へ

私たちが毎日ニュースを見たり、買い物を楽しんだり、友人と連絡を取り合ったりする際に利用するインターネット。それは、実は広大な海に浮かぶ氷山の一角に過ぎません。私たちが普段目にしているのは、検索エンジンを通じてアクセスできる情報で溢れた世界、「サーフェス・ウェブ」と呼ばれる部分です。これはいわば、氷山の水面から出ている部分であり、インターネット全体のほんの一部に過ぎません。 水面下には、アクセスが容易ではない、はるかに広大な「ディープウェブ」の世界が広がっています。ここは、特別なソフトウェアや許可が必要な場合もあり、一般的な検索エンジンではアクセスできません。ディープウェブには、企業のデータベースや政府の機密情報、学術機関の研究データなど、機密性が高く、限られた人だけがアクセスを許された情報が保管されています。 ディープウェブは、その閉鎖性ゆえに、違法な活動の温床になっているというイメージを持たれることもあります。しかし、実際には、プライバシー保護や検閲への対抗手段として、ジャーナリストや活動家、告発者などにとっても重要な役割を果たしています。 インターネットの真の姿を知ることは、情報社会を安全に航海するために不可欠です。私たちが目にする情報は、あくまで氷山の一角に過ぎないことを認識し、その背後に広がる広大な世界にも目を向ける必要があるでしょう。
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テレメトリーとプライバシー:知っておくべきこと

- テレメトリーとは 遠隔測定とも呼ばれるテレメトリーは、離れた場所から情報を収集し、分析する技術のことを指します。その歴史は古く、もともとは航空機や宇宙船といった、人が直接確認できないような場所にある機器の状態を監視するために開発されました。 近年では、情報技術の分野においても、このテレメトリー技術が広く活用されるようになっています。例えば、ソフトウェアの利用状況やパフォーマンスに関するデータ収集に役立てられています。ソフトウェアの開発元は、この技術によって得られたデータをもとに、ユーザーエクスペリエンスの向上や機能改善に繋げることができるのです。 また、ウェブサイトのアクセス状況を分析する際にも、テレメトリーは力を発揮します。アクセス数やページ閲覧時間、ユーザーの利用環境などを詳細に把握することができるため、ウェブサイト運営者はこれらの情報を基に、より質の高いコンテンツ作成やマーケティング戦略の立案を行うことができます。 このように、テレメトリーは現代社会において、様々な分野で欠かせない技術となっています。今後も、IoT技術の進歩やデータ分析の重要性が高まるにつれて、その活躍の場はますます広がっていくと予想されます。
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Windows Telemetry: 知っておきたいプライバシー設定

- Windows TelemetryとはWindows Telemetryは、Windows 10以降のパソコンやタブレットに搭載されている機能です。この機能は、マイクロソフトが提供するWindowsの改良や、より安全に使えるようにするために、パソコンの利用状況に関する情報を収集する仕組みです。収集される情報は、例えば、パソコンが何らかの問題で正常に動作しなくなった場合の診断情報や、普段どのようなアプリケーションソフトをどれくらい使っているかといった使用状況、パソコン内のシステムファイルに関する記録などが挙げられます。これらの情報はマイクロソフトに送信され、Windows Updateの内容をより的確なものにしたり、セキュリティ対策を強化したり、新しい機能を開発したりするために活用されます。 つまり、Windows Telemetryは、マイクロソフトがより良い製品やサービスを提供し、利用者の皆様がより快適かつ安全にWindowsを利用できるようにするために重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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悪質なデザインにご用心!~ダークパターンとその対策~

インターネットは大変便利な反面、使い方によっては危険を伴うということを忘れてはいけません。ウェブサイトやアプリを利用する際、私達は知らず知らずのうちに誰かに操られている可能性すらあります。その代表的なものが「ダークパターン」と呼ばれる仕組みです。 ダークパターンとは、利用者を騙す目的でわざと作られたデザインのことを指します。例えば、有料サービスの無料体験に申し込んだ後、無料期間が終了すると自動的に有料会員に移行してしまうといった経験はありませんか? また、インターネットショッピングの際に、気がつかないうちに不要なオプションがカートに入っていたり、解約手続きが複雑で分かりにくく設定されていたりすることもあります。 ダークパターンは、一見すると利用者に便利な機能のように思える場合もありますが、実際には企業側の利益を最優先に考えて作られたものがほとんどです。 このような巧妙な罠に引っかからないためには、普段からウェブサイトやアプリの利用規約をよく読み、注意深く操作することが重要です。怪しいと感じたら、すぐに利用を中止することも検討しましょう。
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プライバシー保護の守護者:V2Rayとは?

インターネットは、情報収集や買い物、友人とのコミュニケーションなど、私たちの生活に欠かせないものとなっています。しかし、その利便性の裏側では、私たちの行動は常に記録され、個人情報が思わぬ形で利用される可能性も孕んでいます。ウェブサイトの閲覧履歴やオンラインショッピングで購入した商品の情報、さらには、ソーシャルメディアでの何気ない一言さえも、蓄積され、分析されているかもしれません。自分の情報がどのように扱われているのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。個人情報を守るためには、まずサービスを利用する前に、プライバシーポリシーをよく確認することが大切です。難しい言葉が並んでいて分かりづらいと感じるかもしれませんが、自分の情報がどのように収集され、利用されるのかを理解することは、安全にインターネットを利用するために非常に重要です。また、ウェブサイトにアクセスする際には、URLが「https」で始まるか、鍵マークが表示されているかを確認しましょう。これは、そのウェブサイトとの通信が暗号化されており、第三者による盗聴や改ざんから保護されていることを示しています。インターネットは、正しく利用すれば、私たちの生活を豊かにしてくれる便利なツールです。しかし、その一方で、使い方を誤ると、個人情報が漏洩したり、意図しない形で利用されたりする危険性も秘めています。自分自身の情報を守るために、プライバシーに関する知識を深め、適切な対策を講じることが重要です。
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Torとプライバシー:知っておくべきリスクと注意点

- TorとはTor(正式名称はThe Onion Router)は、インターネット上で匿名性を高めるための技術です。まるでタマネギの皮のように、何層にもわたって暗号化を重ねることで、ユーザーの通信経路を隠蔽し、追跡を困難にすることを目的としています。普段私たちが使っているインターネットブラウザでは、アクセスしたウェブサイトやサービスに対して、ユーザーのパソコンやスマートフォンなどを特定する情報(IPアドレスなど)が送信されています。これは、手紙を送る際に差出人の住所を記載するのと似ており、ウェブサイト側からは、誰がアクセスしてきたのかが分かります。しかし、Torブラウザを使うと、複数のリレーサーバーと呼ばれる中継地点を経由して通信が行われます。この際、情報はリレーサーバーを経由する度に暗号化され、あたかもタマネギの皮を剥ぐように、最後のリレーサーバーで初めて元の情報が復元されます。そのため、ウェブサイト側が受け取る情報からは、ユーザーの本当のIPアドレスやアクセス経路を特定することが極めて難しくなり、プライバシー保護に役立ちます。ただし、Torはあくまでも匿名性を高めるための技術であり、完全に身元を隠せるわけではありません。また、違法行為に利用されるケースもあるため、注意が必要です。
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知っていますか?ジャンプリストであなたの行動が漏洩!?

- ジャンプリストとは皆さんは「ジャンプリスト」という機能をご存知でしょうか?Windowsのパソコンをお使いの方なら、誰でも一度は目にしている便利な機能です。毎日のようにパソコンで仕事をする人にとって、ファイルの管理は非常に重要です。膨大な量のファイルの中から目的のものを探し出すのは、至難の業とも言えます。しかし、そんな時に役立つのがジャンプリストです。タスクバーやスタートメニューには、普段からよく使うソフトウェアのアイコンが表示されていますよね? 例えば、インターネットを見るためのブラウザや、文章を作成するためのソフトウェアなどです。これらのアイコンを右クリックすると、最近使ったファイルや、よく使うフォルダの一覧が表示されます。これがジャンプリストです。例えば、ブラウザのアイコンを右クリックすると、過去に閲覧したウェブサイトの一覧が表示されます。仕事の資料作成のために、昨日アクセスしたウェブサイトをもう一度開きたい時などに便利です。いちいちウェブサイトのアドレスを覚えておく必要も、お気に入りに登録しておく必要もありません。また、文章作成ソフトのアイコンを右クリックすると、最近編集したファイルの一覧が表示されます。昨日まで書いていた報告書を、今日も編集したい時に役立ちます。ファイル名をクリックするだけで、すぐに作業を再開できます。このように、ジャンプリストはファイルへのアクセスを容易にする便利な機能です。ぜひ活用して、日々のパソコン作業を効率化しましょう。
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Torと匿名性:リスクと対策

- TorとはTor(トーア)は、「The Onion Router(タマネギルーター)」の略称で、インターネット上で匿名性を守りながら情報の発信や閲覧を可能にするソフトウェア、そしてそのソフトウェアが作り出すネットワークのことを指します。 Torを使う最大のメリットは、その名の由来にもなっている「タマネギ」のように幾重にも情報を暗号化することで、誰が誰にアクセスしているのかを分からなくできる点にあります。 普段私たちがインターネットに接続する際は、契約しているプロバイダを経由してウェブサイトにアクセスします。そのため、アクセスした履歴はプロバイダ側に残ってしまい、場合によっては第三者に知られてしまうリスクも孕んでいます。 しかし、Torを使うと、世界中に設置されたボランティアのコンピュータを relays と呼ばれる中継地点としてランダムに経由してから目的のウェブサイトへアクセスするため、発信元を特定することが非常に困難になります。 このように、Torは個人情報の保護に役立つだけでなく、言論統制が行われている国や地域に住む人々が、検閲を受けることなく自由に情報発信や閲覧を行うための有効な手段としても活用されています。
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プライバシーマーク:個人情報保護の信頼の証

- プライバシーマークとは プライバシーマーク(Pマーク)は、企業や団体が個人情報を適切に取り扱っていることを示すマークです。このマークは、お客様からお預かりした大切な個人情報を、その企業や団体がきちんと守りますという証明のようなものです。 プライバシーマークを取得するためには、単にマークを申請すれば良いというわけではありません。個人情報保護に関する法律やガイドラインに基づいて、事業者が個人情報をどのように収集・利用・保管・廃棄するかといった、個人情報保護の仕組みをしっかりと整える必要があります。 そして、その仕組みが適切かどうかを第三者機関が審査します。審査では、書類だけでなく、実際に担当者がどのように個人情報を取り扱っているか、従業員への教育は行き届いているかなど、細かくチェックされます。審査の結果、個人情報保護の基準を満たしていると認められた場合にのみ、プライバシーマークの使用が許可されます。 マークのデザインは、「プライバシー」と「保護」の頭文字である「P」を中央に大きく配置し、お客様のプライバシーを大切にしますというメッセージが込められています。また、「たいせつにしますプライバシー」というキャッチコピーが添えられ、企業の姿勢を明確に示しています。 このように、プライバシーマークは、事業者にとっては個人情報保護に取り組むための指針となり、私たち消費者にとっては安心して個人情報を預けられる目安となる重要なマークなのです。
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忘れられた技術?クリッパーチップとプライバシーの攻防

- クリッパーチップとは? 1990年代初頭、アメリカでは犯罪捜査における電話盗聴の難化が社会問題となっていました。そこで、国家安全保障局(NSA)は、この問題を解決する手段としてクリッパーチップという暗号化マイクロチップを開発しました。 クリッパーチップは、電話などの通信機器に搭載することで、通話を暗号化し、プライバシー保護を強化することを目的としていました。一見すると、画期的な技術のように思えましたが、このチップには、政府機関が特別な鍵を用いることで暗号化された通信内容を解読できる機能が組み込まれていたのです。 この仕組みにより、犯罪捜査機関は裁判所の許可を得て、犯罪に関わる通信記録を解読できる一方、一般市民のプライバシーが侵害されるリスクも孕んでいました。そのため、クリッパーチップは、政府による監視の強化につながると、市民団体やプライバシー擁護派から強い反発を受けました。 結局、クリッパーチップは普及することなく、開発計画は中止されました。しかし、この出来事は、セキュリティとプライバシーの両立という重要な問題を社会に提起しました。技術の進歩は、利便性だけでなく、新たなリスクをもたらす可能性があることを、私たちは忘れてはなりません。
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プライバシーマークで安心を手に入れる

「プライバシーマーク」、皆様も一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? 通称「Pマーク」と呼ばれるこのマーク、実は企業や団体が個人情報を適切に取り扱っていることを証明する重要なマークなのです。 昨今、インターネットやデジタル技術の発展に伴い、個人情報の重要性はますます高まっています。 インターネット上で買い物をしたり、会員登録をする際など、私たちは多くの場面で自分の個人情報を提供しています。 しかし、その情報が適切に管理されずに漏洩してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性も。 そこで登場するのが、このプライバシーマークです。 プライバシーマークは、日本工業規格「JIS Q 15001」に基づいて、個人情報の取り扱い体制が適切に整備されていることを第三者機関が審査し、その基準を満たしている場合にのみ付与されます。 つまり、このマークが表示されているということは、その企業や団体が個人情報の保護にしっかりと取り組んでいるという安心の証と言えるでしょう。 私たち消費者は、商品やサービスを選ぶ際、価格や品質だけでなく、個人情報の取り扱いについても目を向けることが重要です。 プライバシーマークは、安全・安心な情報社会を実現するための、私たち消費者にとっての心強い味方と言えるでしょう。
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忘れられた技術:クリッパーチップと政府による監視

- クリッパーチップとは1990年代初頭、アメリカでは、犯罪捜査における通信傍受の必要性が高まっていました。そこで、国家安全保障局(NSA)は、新たな暗号化技術である「クリッパーチップ」を開発しました。これは、一見すると、個人のプライバシー保護を強化する技術のように思われました。しかし、その裏には、政府機関が通信内容を解読できる仕組みが隠されていたのです。クリッパーチップは、「スキップジャック」と呼ばれる暗号アルゴリズムを使用していました。このアルゴリズムは、通信内容を暗号化するための「鍵」と、その鍵を復元するための「鍵預託システム」で構成されていました。問題は、この鍵預託システムが政府機関によって管理されていたことです。つまり、政府は、必要に応じて鍵を入手し、暗号化された通信内容を解読することができたのです。この仕組みに対して、プライバシー保護団体や市民団体から強い懸念の声が上がりました。彼らは、政府による監視の可能性を指摘し、クリッパーチップの導入に反対しました。結局、クリッパーチップは広く普及することなく、開発計画は中止されました。クリッパーチップの事例は、セキュリティ技術とプライバシー保護の両立の難しさを示す象徴的な出来事として、現在でも語り継がれています。
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プライバシーマーク取得のススメ

- プライバシーマーク制度とはプライバシーマーク制度は、企業や団体が個人情報を適切に取り扱っていることを第三者機関が評価し、その信頼性を証明する制度です。 この制度は、個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)に基づき、経済産業省が策定した基準に則って運用されています。具体的には、企業や団体は、個人情報の収集、利用、保管、提供、削除といった一連の流れにおいて、適切な体制とシステムを構築し、運用していなければなりません。例えば、個人情報の利用目的を明確化し、本人の同意を得ること、個人情報への不正アクセスや情報の漏えい、紛失等を防ぐための安全管理措置を講じることが求められます。これらの基準を満たしているかどうかは、プライバシーマークの付与認定機関による厳格な審査によって評価されます。審査では、書類審査や訪問調査が行われ、個人情報保護に関する体制やシステムが適切に構築・運用されているかが確認されます。そして、審査に合格した企業や団体には、プライバシーマークの使用が許可されます。プライバシーマークは、その企業や団体が個人情報を適切に取り扱っているという信頼の証となり、消費者や取引先からの信頼獲得につながります。プライバシーマーク制度は、個人情報の保護と活用を両立させ、安心・安全な情報社会を実現するために重要な役割を担っています。
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忘れられた政府の野望:クリッパーチップ

- 政府による暗号通信への介入1990年代、クリントン政権下において、クリッパーチップと呼ばれる技術が提案され、大きな議論を巻き起こしました。これは、コンピュータなどに搭載することで、音声やデータのやり取りを暗号化できる技術でした。しかし、この技術には、ある特定の条件下において、政府機関が暗号化された通信内容にアクセスできる仕組みが組み込まれていたのです。クリッパーチップ導入の背景には、犯罪捜査やテロ対策において、暗号化された通信が障害となるケースが増加しているという政府側の懸念がありました。従来の捜査手法では、暗号化された通信内容の解読に膨大な時間と労力を要し、犯罪の未然防止や迅速な事件解決を妨げる要因となっていたのです。しかし、クリッパーチップ導入に対しては、プライバシーの侵害という観点から、多くの反対意見が寄せられました。政府機関が個人の通信記録に自由にアクセスできるようになれば、国民のプライバシーが脅かされ、監視社会につながるという懸念が広がったのです。結局、クリッパーチップ導入は実現には至りませんでした。しかし、この議論は、安全保障とプライバシーのバランスという、現代社会においても重要な課題を私たちに突きつけています。技術の進歩が著しい現代社会において、政府による暗号通信への介入は、今後も議論され続けるテーマと言えるでしょう。
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プライバシーマークで安心を!その意味と重要性

- プライバシーマークとは プライバシーマーク(Pマーク)は、企業や団体が個人情報を適切に取り扱っていることを証明するマークです。個人情報保護の重要性が高まる中、企業が顧客の信頼を得るために重要な役割を担っています。 プライバシーマークは、第三者機関である一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が審査を行い、基準を満たしていると認められた事業者だけに付与されます。 この審査では、個人情報保護法に基づいた適切な保護措置がとられているかどうかが厳しくチェックされます。具体的には、個人情報の取得、利用、保管、提供、廃棄といった一連の流れにおいて、適切なルールや体制が整っているかどうか、また、従業員への教育や訓練が適切に行われているかどうかなどが評価されます。 プライバシーマークを取得した企業は、個人情報を適切に管理する体制が整っていると認められるため、顧客からの信頼感が高まります。また、企業自身にとっても、個人情報保護に関するリスクを低減できるというメリットがあります。 プライバシーマークは、更新制となっており、取得後も定期的な監査を受ける必要があります。これは、常に最新のセキュリティ対策を講じ、個人情報保護の取り組みを継続的に改善していくために重要な仕組みです。