あなたの情報も危険!?拡散するコンボリストの実態
セキュリティを知りたい
先生、「コンボリスト」ってなんですか?セキュリティを高めるために必要な知識って聞いたんですけど、よく分からなくて…
セキュリティ研究家
なるほどね。「コンボリスト」は、インターネットの悪い人たちの間でこっそり売買されている、人のアカウント情報の一覧表みたいなものなんだ。メールアドレスとパスワードの組み合わせが、たくさん載っていることが多いんだよ。
セキュリティを知りたい
えー!じゃあ、もし自分のメールアドレスとパスワードが載ってたら、どうなるんですか?
セキュリティ研究家
その情報を使って、悪い人たちが君のアカウントに勝手にログインしてしまう可能性があるんだ。だから、セキュリティを高めるためには、こまめなパスワードの変更や、サイトごとに違うパスワードを設定することが大切なんだよ。
コンボリストとは。
安全性を高めるための知識として、「コンボリスト」について説明します。「コンボリスト」とは、インターネットの闇サイトや交流サイトなどで、犯罪者がこっそりやり取りする、漏洩したログイン情報の形式の一つです。情報窃取ウイルスや、不正アクセスされたアプリ、インターネット上のサービスなどから盗み出されたログイン情報は、整理された後、多くの場合、「ログイン用のメールアドレスとパスワード」の組み合わせリストとして、流出します。このようなリストは、闇サイトの掲示板や「テレグラム」というアプリのチャンネルに絶えずアップロードされ、誰でもダウンロードして悪用できてしまう状態です。リストに載っているログイン情報が、どのウェブサイトやアプリのものかはっきり書かれていないことも多いですが、自動的にログインを試みるツールなどを使って、片っ端からログインを試すことで、不正アクセスにつながる可能性があります。一度、外部に流出したリストは、様々な場所で再び拡散されてしまいます。このような流出をいち早く察知する方法の一つとして、「HaveIbeenPwned?」のようなサイトや、危険情報提供サービスがあります。
漏洩した認証情報の行方:コンボリストとは
インターネット上の様々なサービスを利用する際に、私たちはメールアドレスとパスワードを設定します。この組み合わせは、まさに個人の情報空間への鍵と言えるでしょう。しかし、この大切な鍵が、不正な手段によって盗み出され、闇市場で売買されているという現実があります。 そのような悪用のために作られたリストを「コンボリスト」と呼びます。コンボリストは、漏洩したログイン情報、つまりメールアドレスとパスワードの組み合わせをまとめたリストです。情報窃取を目的とした悪意のあるソフトウェアや、不正アクセスによって入手され、闇サイトや会員制の掲示板、さらには一般的なSNSなどを通じて拡散されます。驚くべきことに、一度漏洩した情報は、その後も長い間、インターネット空間を漂い続ける可能性があります。そして、犯罪者はこの情報を悪用し、アカウントの不正ログイン、なりすまし、フィッシング詐欺、さらには他のサービスへの不正アクセスを試みます。例えば、Aさんが利用しているオンラインショッピングサイトからメールアドレスとパスワードが漏洩したとします。犯罪者はその情報を使って、Aさんが同じメールアドレスとパスワードを設定している可能性のある、他のサービス、例えばオンラインバンキングやソーシャルメディアに不正アクセスを試みるかもしれません。自分の情報がいつ、どこで、どのように漏洩するかは予測できません。だからこそ、私たちは常に情報漏洩のリスクを意識し、セキュリティ対策を怠らないように心掛ける必要があるのです。
コンプライアンスの重要性 | コンプライアンス違反のリスク | コンプライアンスを徹底するための対策 |
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企業が社会の一員としての責任を果たす上で非常に重要 企業の長期的な安定と成長を確実にするための投資 |
多額の罰金 社会的制裁によるブランドイメージの損失 事業継続の困難 |
従業員への継続的なコンプライアンス教育 コンプライアンス推進体制の構築 定期的な監査の実施 |
コンボリストが悪用される仕組み
近年、インターネット上のサービスで、不正アクセス事件が多発しています。こうした事件の背景には、「コンボリスト」と呼ばれるものが悪用されているケースが少なくありません。今回は、このコンボリストについて詳しく解説していきます。
コンボリストとは、漏洩したIDやパスワードの組み合わせをまとめたリストのことです。悪意のある人物は、過去に発生した情報漏洩事件などで流出した個人情報を入手し、それを元にコンボリストを作成します。
そして、このリストを用いて、様々なサービスへの不正アクセスを試みます。例えば、Aさんのメールアドレスとパスワードの組み合わせがコンボリストに載っていたとします。悪意のある人物は、その情報を使って、Aさんが普段利用しているショッピングサイトや銀行のオンラインサービスなどにログインを試みるのです。
特に、多くのユーザーが同じパスワードを使い回していることが、コンボリストによる被害を拡大させています。もし、Aさんがショッピングサイトと銀行で同じパスワードを使い回していた場合、ショッピングサイトの情報漏洩がきっかけで、銀行口座にまで不正アクセスされてしまう可能性があるのです。
悪意のある人物は、こうした不正アクセスを効率的に行うために、自動化ツールなどを利用します。コンボリストに記載された情報が自動で入力され、次々とログインを試みられるため、被害はあっという間に広がってしまいます。
用語 | 説明 |
---|---|
コンボリスト | 漏洩したIDとパスワードの組み合わせをまとめたリスト |
不正アクセス | コンボリストを用いて、様々なサービスへのログインを試みる行為 |
パスワードの使い回し | 複数のサービスで同じID・パスワードを使い回すこと。コンボリストによる被害を拡大させる要因 |
自動化ツール | コンボリストの情報を使って自動的にログインを試みるツール。被害をさらに拡大させる要因 |
コンボリスト拡散の実態
近年、個人情報の流出事件が後を絶ちません。そして、一度流出した情報は、まるで洪水のようにインターネット上に拡散してしまい、完全に消去することは事実上不可能です。特に、メールアドレスやパスワードといった情報がセットになった「コンボリスト」と呼ばれるリストは、犯罪者にとって格好の標的となっています。
コンボリストは、闇サイトやSNSなどを介して拡散され、その範囲は瞬く間に広がっていきます。犯罪者たちは、これらのリストを金銭目的で売買したり、仲間内で共有したりすることで、更なる犯罪に悪用しています。さらに恐ろしいことに、コンボリストは比較的安価で手に入るため、専門知識や経験が乏しい犯罪者でも容易に悪用できてしまうという側面も持ち合わせています。
セキュリティ対策を万全に施していないサービスやシステムから情報が漏洩し、それがコンボリストとして悪用されるケースは枚挙にいとまがありません。私たち一人ひとりが、個人情報の重要性を改めて認識し、パスワードの使い回しを避けたり、信頼できるサービスのみを利用するなど、自衛の意識を高めることが重要です。
情報流出の現状 | コンボリストの影響 | 対策 |
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自分の情報漏洩を確認する方法
インターネットの普及により、私達の生活はより便利になりました。しかしその反面、個人情報の流出リスクも増大しています。悪意のある第三者に個人情報を不正に取得されてしまった場合、身に覚えのない請求や、なりすまし被害に遭う可能性もあります。このような被害から身を守るためには、自分の情報が漏洩していないかを確認することが重要です。
自分の情報漏洩を確認する方法の一つとして、「HaveIbeenPwned?」のような、過去の情報漏洩事件に関わったデータを集めたサービスを利用する方法があります。このサービスでは、自分のメールアドレスを入力することで、過去に情報漏洩に巻き込まれていないかを簡単に調べることができます。情報漏洩が確認された場合は、すぐにパスワードの変更などの対応を行いましょう。
また、セキュリティ対策ソフトや脅威インテリジェンスサービスの中には、情報漏洩に関わる最新情報を常に監視し、危険を知らせてくれるものもあります。これらのサービスを利用することで、常に最新の脅威情報を入手し、適切な対策を講じることが可能になります。
情報漏洩は、いつどこで発生するか分かりません。日頃から情報セキュリティに対する意識を高め、自分自身でできる対策をしっかりと行うことが大切です。
情報漏洩への対策 | 具体的な方法 |
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情報漏洩の確認 | – 「HaveIbeenPwned?」などのサービスを利用して、漏洩した情報に自分の情報が含まれているか確認する。 – 情報漏洩が確認された場合は、パスワード変更などの対策を行う。 |
最新情報の入手 | – セキュリティ対策ソフトや脅威インテリジェンスサービスを利用し、情報漏洩に関する最新情報を入手する。 |
日頃の対策 | – 情報セキュリティに対する意識を高め、自分自身でできる対策を行う。 |
情報漏洩から身を守るために
昨今、インターネットの普及に伴い、企業が顧客から預かった個人情報や企業の機密情報などが、悪意のある第三者によって不正に持ち出される事件が後を絶ちません。このような情報漏洩は、被害者に金銭的な損失や精神的な苦痛を与えるだけでなく、企業にとっては社会的信用を失墜させるなど、甚大な被害をもたらします。
情報漏洩の手口は実に巧妙化しており、その脅威から身を守るためには、私たち一人ひとりがセキュリティに対する意識を高め、適切な対策を講じることが重要です。
まず、パスワードの管理には十分に注意を払いましょう。同じパスワードを使い回すことは大変危険です。万が一、一つのサービスからパスワードが漏洩してしまうと、他のサービスでも不正アクセスを許してしまう可能性があります。サービスごとに異なる、複雑なパスワードを設定しましょう。パスワードを覚えられない場合は、パスワードを安全に管理できるパスワードマネージャーの利用を検討しましょう。
さらに、二段階認証も有効な対策の一つです。二段階認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに送信される認証コードなど、もう一つの要素を用いることで、セキュリティを強化する仕組みです。多くのサービスで導入が進んでいますので、利用可能なサービスでは必ず設定しましょう。
情報漏洩は決して他人事ではありません。自分自身や周りの人を守るためにも、情報セキュリティの重要性を認識し、対策を万全にしておきましょう。
情報漏洩対策 | 具体的な対策 |
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パスワード管理 | – パスワードの使い回しは避ける – サービスごとに異なる、複雑なパスワードを設定する – パスワードマネージャーの利用を検討 |
二段階認証 | – パスワードに加えて、認証コードなどもう一つの要素を用いる – 利用可能なサービスでは必ず設定する |