NICT: 日本のサイバーセキュリティを支える guardians
セキュリティを知りたい
「セキュリティを高めるための知識を得たいのですが、NICTってどんな機関で、どんなことをしているのですか?」
セキュリティ研究家
NICTは、国民生活を守るために情報通信の研究や開発を行う国の機関です。 特に、サイバーセキュリティの研究所では、日々変化するインターネットの脅威から私たちを守るための研究や対策を行っています。
セキュリティを知りたい
具体的にどんな活動をしているのですか?
セキュリティ研究家
例えば、インターネット上の危険な情報を常に監視したり、攻撃に弱い機器がないか調査したりしています。 また、企業や私たちに向けて、注意すべき情報を発信する活動も行っていますよ。
NICTとは。
より安全な情報社会の実現に向けて、私たちは「情報通信研究機構」、略して「NICT」について学びましょう。NICTは、国が設立した情報通信に関する研究機関です。情報通信に関する様々な研究や開発、そしてその成果を社会に役立てるための活動を行っています。NICTには、情報社会の安全を守るための「サイバーセキュリティ研究所」があります。ここでは、サイバー攻撃から身を守るための研究や、企業や大学と協力した活動、情報を守るための暗号の研究、そして実際にサイバー攻撃を想定した訓練などが行われています。さらに研究所の一部門である「サイバーセキュリティネクサス」では、インターネットの裏側を監視して得られた情報をまとめた「NICTER観測レポート」を定期的に公開しています。また、2019年には、インターネットに繋がる家電などを狙った「Miraiボットネット」というサイバー攻撃が流行しました。これを受け、NICTは法律に基づいて、インターネットに繋がる家電などが、簡単に推測できるパスワードを使っていたり、安全対策がされていない状態になっていないかを調査し始めました。さらに、「NOTICE」という取り組みを通じて、危険な状態の家電などを使っている人々に注意を促す活動も行っています。
情報通信の研究機関
情報通信の研究機関といえば、「NICT」という名称を耳にすることがあるかもしれません。これは、「国立研究開発法人情報通信研究機構」の略称であり、英語では「National Institute of Information and Communications Technology」と表記されます。NICTは、文字通り情報通信技術の研究開発において、日本の先頭を走る機関として、その中心的な役割を担っています。
その活動範囲は多岐に渡り、情報通信技術の基礎を築く研究から、実際に社会で役立つことを目指した応用研究、そして研究成果を広く普及させる活動まで、幅広く手掛けています。私たちの暮らしをより豊かに、そして安全なものにするために、情報通信技術の可能性を追求し続けていると言えるでしょう。
サイバーセキュリティ研究の重要拠点
情報通信技術の進化に伴い、私達の生活はより便利で豊かなものになっています。しかし、それと同時に、目に見えないところで悪意のあるサイバー攻撃の脅威も増大しています。このような攻撃から国民の安全や経済活動を守るためには、常に進化を続けるサイバーセキュリティ技術の研究開発が欠かせません。
我が国において、この重要な役割を担っている機関の一つに、情報通信研究機構(NICT)のサイバーセキュリティ研究所があります。ここでは、日々巧妙化するサイバー攻撃の脅威から、日本の情報通信ネットワークを守るために、様々な取り組みが行われています。
研究所では、最新の攻撃手法や、それに対する効果的な防御技術について日々研究が行われています。また、大学や企業と連携し、産学官が一体となって研究開発に取り組むための拠点も運営しています。さらに、情報を守るための重要な技術である暗号技術の研究にも力を入れています。そして、研究で得られた成果は、実践的なサイバーセキュリティ演習を通して、実際に活用できる技術として磨きがかけられます。
このように、サイバーセキュリティ研究所は、多岐にわたる活動を通して、日本の安全な情報通信環境の構築に貢献しています。
機関 | 取り組み |
---|---|
情報通信研究機構(NICT) サイバーセキュリティ研究所 | – 最新の攻撃手法・防御技術の研究 – 産学官連携による研究開発拠点の運営 – 暗号技術の研究 – 実践的なサイバーセキュリティ演習 |
ダークネット観測による早期警戒
昨今、インターネットの利用が拡大する一方で、サイバー攻撃の脅威はますます深刻化しており、私たちの社会や経済活動に甚大な被害をもたらす可能性も否定できません。このような状況下において、攻撃の兆候をいち早く捉え、未然に防ぐための取り組みが重要性を増しています。
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、国内最大規模のサイバーセキュリティ研究機関として、日々、サイバー攻撃に関する研究開発や情報収集、分析などを行っています。
NICTのサイバーセキュリティ研究所の一部門であるサイバーセキュリティネクサスでは、インターネット上の違法な情報やマルウェアなどがやり取りされる「ダークネット」に着目し、その動向を詳しく調べることで、サイバー攻撃の早期警戒に取り組んでいます。
具体的には、ダークネット観測網を利用して、不正な活動に関連する情報を収集・分析し、「NICTER観測レポート」として定期的に公表しています。このレポートは、最新のサイバー攻撃の動向や、新たに出現した脅威に関する情報を提供しており、企業や組織におけるセキュリティ対策の強化に役立てられています。
NICTは、ダークネット観測を通じて得られた知見や情報を広く公開することで、日本のサイバーセキュリティ対策を向上させることに貢献しています。
機関 | 取り組み | 内容 | 効果 |
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国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) サイバーセキュリティネクサス | ダークネットの動向調査によるサイバー攻撃の早期警戒 | ダークネット観測網を利用して不正な活動に関する情報を収集・分析し、「NICTER観測レポート」として定期的に公表 | 最新のサイバー攻撃の動向や新たに出現した脅威に関する情報を提供し、企業や組織におけるセキュリティ対策の強化に役立つ |
IoT機器の安全対策
– IoT機器の安全対策
-# 身近になったインターネット接続機器
近年、インターネットに接続できる便利な機器が増えてきました。
これらの機器は、身の回りのあらゆる物をインターネットにつなぐ「モノのインターネット(IoT)」と呼ばれ、私たちの生活をより快適にしてくれます。
例えば、外出先からスマートフォンで自宅の家電を操作したり、センサーで室温を感知して自動でエアコンを運転させたりすることが可能になります。
-# IoT機器のセキュリティの危うさ
しかし、便利な反面、セキュリティ対策が不十分なままインターネットに接続すると、悪意のある第三者に狙われてしまう危険性があります。
2019年には、セキュリティの脆弱なIoT機器がウイルスに感染し、大規模なインターネットサービス妨害攻撃を引き起こす事件が発生しました。
この事件は、IoT機器のセキュリティ対策の重要性を私たちに改めて突きつけました。
-# 国による対策
このような状況を受け、国は法改正を行い、インターネットに接続されたIoT機器のパスワード状況を調査する取り組みを始めました。
これは、推測されやすいパスワードを使用している機器を見つけ出し、利用者に注意喚起を行うことで、セキュリティ意識の向上を促すことを目的としています。
また、脆弱なIoT機器の利用者に対して、セキュリティ対策の重要性を啓発し、適切な対策を促すための取り組みも開始しました。
-# 私たちができること
IoT機器を安全に利用するためには、私たち一人ひとりがセキュリティ対策を意識することが大切です。
まず、機器の初期設定で使用されているパスワードを変更し、推測されにくい複雑なパスワードを設定しましょう。
また、機器のファームウェア(機器の動作を制御するソフトウェア)を最新の状態に保つことも重要です。
ポイント | 内容 |
---|---|
IoT機器の普及 | 生活を便利にする一方で、セキュリティ対策が不十分だと危険 |
セキュリティの脅威 | 悪意のある第三者による攻撃のリスク(例:2019年の大規模なインターネットサービス妨害攻撃) |
国の取り組み | – IoT機器のパスワード状況調査 – 脆弱な機器の利用者への注意喚起 – セキュリティ対策の重要性の啓発 |
個人の対策 | – 推測されにくい複雑なパスワード設定 – ファームウェアの最新化 |
日本の安全な未来に向けて
現代社会において、情報通信技術は私たちの生活に欠かせないものとなり、まるで電気や水道のように、なくてはならない存在となっています。それと同時に、情報通信技術への依存が進むにつれて、サイバー攻撃の脅威は深刻化しています。個人、企業、そして国家にとって、サイバーセキュリティは、もはや一部の専門家だけの問題ではなく、社会全体で取り組むべき喫緊の課題となっています。
このような状況下、情報通信研究機構(NICT)は、日本のサイバーセキュリティを支える重要な役割を担っています。NICTは、最先端技術の研究開発、高度な専門知識を持つ人材の育成、そして国際的な連携を通じて、サイバー攻撃の脅威から日本を守るために日々活動しています。
私たち一人ひとりが、サイバーセキュリティに対する意識を高め、自衛の姿勢を強化していくことが重要です。そのためには、まずNICTの活動に関心を持ち、サイバーセキュリティに関する情報を積極的に収集する必要があります。そして、得た知識を元に、パスワードの強化やセキュリティソフトの導入など、自らできる対策を実践していくことが大切です。NICTの活動と、私たち一人ひとりの努力が、日本の安全な未来を築くために不可欠なのです。
情報通信技術の現状 | サイバーセキュリティの重要性 | NICTの役割 | 私たちができること |
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生活に不可欠なものとなり、依存が進む | サイバー攻撃の脅威の深刻化、社会全体で取り組むべき課題 |
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