進化する脅威:Ursnifの変貌と対策

進化する脅威:Ursnifの変貌と対策

セキュリティを知りたい

先生、「Ursnif」って最近よく聞くんですけど、どんなものなんですか?なんだか怖いイメージがあって…

セキュリティ研究家

「Ursnif」は、人のパソコンに勝手に侵入して、銀行の口座情報や仮想通貨を盗む悪質なプログラムなんだ。銀行をねらう泥棒みたいなものだね。昔流行った「Gozi」というプログラムの仲間で、だまされてうっかり開いてしまうような偽物のメールから侵入してくることが多いんだよ。

セキュリティを知りたい

えー!じゃあ、怪しいメールは開いちゃダメなんですね!でも、最近は「Ursnif」がもっと悪質になっているって聞いたんですけど…

セキュリティ研究家

そうなんだ。最近では、盗みに入るだけじゃなく、パソコンを人質にとって身代金を要求する「ランサムウェア」という悪質なプログラムに変化しているケースもあるみたいだ。だから、怪しいメールは開かない、セキュリティソフトを最新の状態にするなど、日頃から対策をしておくことが大切だよ!

Ursnifとは。

安全性を高めるために、「アースニフ」というものを知りましょう。アースニフは、ゴージという悪意のあるプログラムの仲間で、銀行を狙ったトロイの木馬です。ハッキングに使う道具や、だまし討ちのような方法で広く感染が広がっていることが確認されています。狙った人のパソコンやスマホに入り込んだ後は、暗号資産やネットバンキングの情報を盗み取ります。安全対策の専門家の最新の調査によると、従来のネットバンキングを狙った攻撃から、身代金要求型の悪意のあるプログラムのための裏口を作るものへと作り替えられています。このように、悪意のあるプログラムの使い道を変えたり、仲間を増やしたりする現象は、「エモテット」や「トリックボット」などでも見られています。

Ursnifとは

Ursnifとは

– UrsnifとはUrsnifは、インターネットバンキングの利用者を狙う悪質なプログラムとして、Goziという同様のプログラムを元に作られました。2007年に初めて確認されてから、長い間、変化を続けながら世界中で猛威を振るっています。Ursnifは、当初、インターネットバンキングの利用者のIDやパスワードなどの重要な情報を見つけ出して盗み出すことに特化していました。このため、Ursnifに感染したパソコンは、知らないうちに銀行口座を不正に操作されてしまう危険性がありました。しかし、近年では、Ursnifはさらに進化を遂げ、その危険性は増しています。インターネットバンキングの情報だけでなく、クレジットカード情報や個人情報なども盗み出すようになり、その活動範囲はますます広がっています。また、Ursnifは他の悪質なプログラムをパソコンにダウンロードして実行することも確認されています。これは、Ursnifが単独で活動するだけでなく、他の悪質なプログラムと連携して、より巧妙かつ広範囲な攻撃を仕掛けてくる可能性を示唆しています。このように、Ursnifは長い間、その姿を変えながら、私たちにとって大きな脅威となっています。Ursnifから身を守るためには、セキュリティ対策ソフトの導入や最新の状態への更新、不審なメールやウェブサイトを開かないなど、基本的な対策を徹底することが重要です。

項目 内容
Ursnifとは インターネットバンキングの利用者を狙う悪質なプログラム。
2007年に初めて確認されたGoziというプログラムがもとになっている。
特徴 – インターネットバンキングのIDやパスワードなどの重要情報を盗み出す
– クレジットカード情報や個人情報なども盗み出す
– 他の悪質なプログラムをダウンロードして実行する
対策 – セキュリティ対策ソフトの導入と最新の状態への更新
– 不審なメールやウェブサイトを開かない

感染経路

感染経路

– 感染経路

悪意のあるソフトウェア、Ursnifへの感染は、主にユーザーが意図せず危険な行為をしてしまうことで発生します。その中でも特に多いのが、不正なウェブサイトへのアクセスや、悪意のあるファイルが添付されたメールを開いてしまうケースです。

実在する企業や組織を装い、あたかも正規の連絡であるかのように偽装した巧妙なメールは、フィッシングメールと呼ばれ、Ursnifへの感染を拡げるための常套手段となっています。これらのメールは、一見すると本物と見分けがつかないほど精巧に作られていることが多く、受信者を騙して添付ファイルを開かせたり、偽のウェブサイトへ誘導したりします。

また、近年では、ウェブサイトの脆弱性を悪用した攻撃も増加しています。これは「ドライブバイダウンロード」攻撃と呼ばれ、ユーザーが訪れたウェブサイトに仕込まれたプログラムによって、自動的に悪意のあるソフトウェアがダウンロードされてしまう攻撃です。この場合、ユーザー自身が怪しいファイルを開いたりしなくても、感染してしまう可能性があり、Ursnif感染の危険性はますます高まっています。

このような脅威から身を守るためには、怪しいメールの添付ファイルは開かない、アクセスするウェブサイトの安全性に注意するなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。

項目 内容
Ursnifとは インターネットバンキングの利用者を狙う悪質なプログラム。
2007年に初めて確認されたGoziというプログラムがもとになっている。
特徴 – インターネットバンキングのIDやパスワードなどの重要情報を盗み出す
– クレジットカード情報や個人情報なども盗み出す
– 他の悪質なプログラムをダウンロードして実行する
対策 – セキュリティ対策ソフトの導入と最新の状態への更新
– 不審なメールやウェブサイトを開かない

Ursnifの進化

Ursnifの進化

– Ursnifの進化近年、オンラインバンキングを狙った攻撃で猛威を振るっていたマルウェア「Ursnif」に、新たな動きが見られます。セキュリティ専門家による調査の結果、従来のオンラインバンキングを狙った攻撃から更に進化し、より広範囲なサイバー攻撃の起点となる、いわゆる「バックドア」としての役割を担うようになったことが明らかになりました。これまでのUrsnifは、ユーザーのオンラインバンキングのログイン情報などを盗み出すことを主な目的としていました。しかし、最近のUrsnifは、それ自体が直接的な攻撃を行うのではなく、他のマルウェアに感染するための「入り口」として悪用されるケースが増えています。具体的には、EmotetやTrickbotといった、組織への侵入や機密情報の窃取を目的とした、より危険度の高いマルウェアへの感染経路として悪用される事例が確認されています。つまり、Ursnifへの感染を許してしまうと、パソコンやスマートフォンがサイバー攻撃の踏み台にされ、そこから更に深刻な被害に繋がる可能性があるということです。例えば、企業のネットワークに侵入され、顧客情報や機密情報が盗み出されたり、ランサムウェアに感染し、重要なデータが暗号化され、身代金を要求されるといった事態も考えられます。Ursnifの進化は、サイバー攻撃の手口が巧妙化し、より深刻化している現状を如実に表しています。もはや、一昔前のように、セキュリティソフトを導入していれば安心という時代は終わりました。一人ひとりが、セキュリティに対する意識を高め、怪しいメールやウェブサイトに安易にアクセスしないなど、基本的な対策を徹底することが重要です。

項目 内容
マルウェア名 Ursnif
従来の主な目的 オンラインバンキングのログイン情報等の窃取
最近の主な役割 他のマルウェアへの感染経路(バックドア)
Ursnifを介して感染するマルウェアの例 Emotet, Trickbot 等
Ursnif感染によるリスク
  • パソコンやスマートフォンがサイバー攻撃の踏み台になる
  • 企業ネットワークへの侵入、情報漏洩
  • ランサムウェア感染によるデータ暗号化、身代金要求
対策
  • セキュリティ意識の向上
  • 怪しいメール、ウェブサイトへのアクセスを避ける
  • セキュリティソフトの導入

ランサムウェアとの関連

ランサムウェアとの関連

– ランサムウェアとの関連

近年、悪意のあるソフトウェアを用いて企業や組織の機密情報を暗号化し、その解除に対価を要求する「ランサムウェア」による被害が急増しています。そして、このランサムウェアの脅威に、Ursnifは深く関わっていることが分かっています。

ランサムウェア攻撃は、まず標的となる組織のネットワークに侵入することから始まります。攻撃者は、セキュリティの脆弱性を突いたり、巧妙な手口で従業員を騙したりして、組織のシステムに侵入を試みます。そして、侵入に成功すると、ランサムウェアを拡散させ、重要なデータを含むファイルを暗号化してしまいます。Ursnifは、まさにこの最初の侵入経路を確保するために利用されるケースが後を絶ちません。 Ursnifは、感染したコンピュータを踏み台にして組織内部の情報を盗み見たり、さらに他のコンピュータに感染を広げたりすることが可能です。攻撃者は、Ursnifによって収集した情報を元に、より効果的なランサムウェア攻撃を仕掛けてくるのです。

もしもUrsnifに感染し、その先にランサムウェアの被害に遭ってしまったら、組織は二重の苦しみを味わうことになります。まず、業務に不可欠なデータが暗号化され、利用できなくなることで、業務が停止に追い込まれます。そして、攻撃者からはデータの復号と引き換えに、高額な身代金の支払いを要求されます。データを取り戻し、業務を再開するためには、要求に応じざるを得ないという状況に陥る可能性も高いのです。このように、Ursnifへの感染は、金銭的な損失だけでなく、組織の信頼失墜にも繋がる深刻な事態を引き起こす可能性があることを認識しておく必要があります。

攻撃 Ursnifの役割 被害
ランサムウェア攻撃 感染したコンピュータを踏み台にして
・組織内部の情報の盗み見
・他のコンピュータへの感染拡大
・データの暗号化による業務停止
・身代金の要求による金銭的損失
・組織の信頼失墜

Ursnifへの対策

Ursnifへの対策

– Ursnifへの対策Ursnifは、金銭を狙って個人情報や認証情報を盗み出す危険なマルウェアです。この脅威から身を守るためには、基本的なセキュリティ対策を徹底することが何よりも重要です。まず、セキュリティソフトを必ず導入し、常に最新の状態に更新しましょう。セキュリティソフトは、コンピュータウイルスやマルウェアの侵入を検知し、削除する役割を担います。最新の状態を保つことで、新たな脅威にも対応できるようになります。また、不審なメールやウェブサイトには決してアクセスしないようにしましょう。Ursnifは、フィッシングメールや不正なウェブサイトを通じて拡散されることが多いです。送信元不明のメールや、URLが不自然なウェブサイトには安易にアクセスしないように心がけましょう。特に、メールに添付されたファイルや、ウェブサイト上のリンクをクリックする際には、十分に注意が必要です。怪しいと感じたら、安易に開かずに、削除するか、信頼できるセキュリティ機関に相談しましょう。自分自身のセキュリティ意識を高めることも重要です。日頃から、フィッシングメールの特徴や、安全なウェブサイトの見分け方などを学び、不審な点に気付けるようにしておきましょう。組織においては、ファイアウォールや侵入検知システムなどのセキュリティ対策を強化することで、Ursnifの侵入を防ぐことができます。ファイアウォールは、外部からの不正アクセスを遮断する役割を、侵入検知システムは、ネットワーク上の不審な動きを検知する役割を担います。これらのシステムを適切に導入、運用することで、Ursnifの侵入を未然に防ぐことが期待できます。さらに、定期的なセキュリティ監査や、従業員に対するセキュリティ教育も重要です。定期的なセキュリティ監査によって、システムの脆弱性を発見し、修正することができます。また、従業員に対しては、セキュリティの重要性や、Ursnifなどの脅威に関する知識を習得させることで、セキュリティ意識の向上を図ることができます。Ursnifの脅威から身を守るためには、一人ひとりがセキュリティ対策を徹底し、組織全体でセキュリティレベルを高めていくことが重要です。

対策 詳細
セキュリティソフトの導入と更新 コンピュータウイルスやマルウェアの侵入を検知し、削除する。最新の状態を保つことで、新たな脅威にも対応。
不審なメールやウェブサイトへのアクセス禁止 フィッシングメールや不正なウェブサイトからの感染を防ぐ。送信元不明のメール、URLが不自然なウェブサイトにはアクセスしない。添付ファイルやリンクをクリックする際は注意。
セキュリティ意識の向上 フィッシングメールの特徴や、安全なウェブサイトの見分け方を学び、不審な点に気付けるようにする。
セキュリティ対策の強化 ファイアウォールや侵入検知システムを導入し、外部からの不正アクセスを遮断する。
定期的なセキュリティ監査と従業員教育 システムの脆弱性を発見し、修正する。従業員に対してセキュリティの重要性や脅威に関する知識を習得させ、セキュリティ意識の向上を図る。
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