見破る!潜む脅威、ドロッパーの正体
- 悪意あるプログラムの運び屋インターネットの世界は、便利な一方で危険も潜んでいます。私たちのコンピュータに危害を加える悪意のあるプログラムは、日々進化を遂げています。その中でも特に注意が必要なのが、「ドロッパー」と呼ばれる種類のプログラムです。ドロッパーは、例えるなら、敵を城内に招き入れてしまう「トロイの木馬」のようなものです。一見、何の害もない普通のファイルやプログラムのように見えます。しかし、その実態は、他の危険なプログラムを密かに運び込むための入れ物なのです。ドロッパー自身は、直接的に攻撃を仕掛けてくるわけではありません。しかし、いったんコンピュータに入り込むと、外部から別の悪意のあるプログラムをダウンロードしたり、内部に隠していたプログラムをこっそりと展開したりします。そして、それらのプログラムによって、個人情報の盗難やコンピュータの遠隔操作など、深刻な被害を引き起こす可能性があるのです。ドロッパーは、巧妙に偽装されているため、見抜くことは非常に困難です。そのため、怪しいウェブサイトへのアクセスや、信頼できない送信元からのメール添付ファイルの開封は控えるなど、日頃から注意を払うことが重要です。また、セキュリティソフトを常に最新の状態に保ち、不審なプログラムの実行を防ぐことも大切です。