セキュリティ強化

企業の守護神!CISOの役割とは?

- 情報セキュリティの司令塔、CISO 昨今、企業や組織にとって、顧客情報や企業秘密、システムといった情報は、最も重要な資産の一つとなっています。これらの情報資産は、まさに企業の生命線とも言えるでしょう。しかし、一方で、サイバー攻撃や情報漏洩といった脅威も増大しており、これらの情報資産をしっかりと守る仕組み作りが急務となっています。 こうした状況下で、情報セキュリティの責任者として、組織全体の情報セキュリティ戦略の立案・実行を指揮する役割を担うのがCISO(Chief Information Security Officer最高情報セキュリティ責任者)です。CISOは、経営層の一員として、情報セキュリティリスクの評価、対策の実施、社員への意識向上活動など、組織全体のセキュリティレベルの向上に責任を負います。 具体的には、CISOは、情報セキュリティに関するポリシーや手順の策定、セキュリティシステムの導入・運用、セキュリティインシデント発生時の対応などを統括します。また、最新の脅威情報やセキュリティ技術を収集し、組織の情報セキュリティ対策に反映させることも重要な役割です。 情報化社会が急速に進む中、企業や組織にとってCISOの存在は、その重要性を増す一方です。CISOは、組織の情報資産を守り、事業の継続性を確保するために、必要不可欠な存在と言えるでしょう。
セキュリティ強化

企業のセキュリティ対策の鍵!VAPTとは?

- はじめにと題して 現代社会において、企業はこれまで以上に、様々なサイバー攻撃の脅威にさらされています。顧客情報の流出やシステムの停止など、一度攻撃を受けると、企業にとって壊滅的な被害をもたらす可能性があります。もはや他人事ではなく、あらゆる企業が標的になりうるという危機感を持ち、セキュリティ対策は企業存続のための必須事項と言えるでしょう。 個人情報の厳格な管理が求められる昨今、顧客情報の流出は企業の信頼を失墜させ、巨額な賠償金が発生する可能性も孕んでいます。また、システム停止は業務の停滞を招き、機会損失や顧客離れに繋がることが懸念されます。 このような事態を避けるためには、強固なセキュリティ対策を講じることが非常に重要です。具体的には、ファイアウォールやウイルス対策ソフトの導入といった基本的な対策に加え、従業員へのセキュリティ意識向上研修の実施や、最新の脅威情報に基づいたシステムのアップデートなど、多角的な対策を講じる必要があります。 この資料では、企業がサイバー攻撃から身を守るために必要なセキュリティ対策の基礎知識から、具体的な対策方法、最新の脅威情報まで、わかりやすく解説していきます。
セキュリティ強化

マイクロソフト製品を守る盾:MSRCとその役割

マイクロソフトの製品は世界中で使われており、パソコンを使う人なら一度は使ったことがあるのではないでしょうか。しかし、便利な製品は攻撃者の標的にもなりやすく、日々様々な脅威にさらされています。 マイクロソフト セキュリティ レスポンス センター(MSRC)は、マイクロソフト製品を狙う攻撃から私たちを守る、いわばサイバー空間の守護者です。 MSRCは、セキュリティの専門家チームで構成されており、日々最新の攻撃手法を分析し、その情報を元に製品の脆弱性を修正するプログラムを開発しています。また、新たな脅威が発見された場合は、速やかに注意喚起を行うことで、被害の拡大を防ぐ活動も行っています。 私たちユーザーは、MSRCが提供するセキュリティ情報を参考に、常に最新の状態に保つことが大切です。具体的には、定期的にソフトウェアの更新プログラムを適用したり、不審なメールやウェブサイトにアクセスしないようにするなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することで、攻撃のリスクを大幅に減らすことができます。 MSRCは、私たちが安心してマイクロソフト製品を使い続けられるよう、24時間体制で活動しています。私たちは、MSRCの活動に感謝するとともに、セキュリティ対策を自分事として捉え、安全なサイバー空間を共に築いていきましょう。
セキュリティ強化

米国土安全保障の要!CISAとその役割

- サイバーセキュリティの守護者、CISAとは サイバーセキュリティの守護者、CISAとは、アメリカ合衆国土安全保障省(DHS)の外局機関である、サイバーセキュリティー・インフラセキュリティー庁(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)の略称です。 この組織は、アメリカのサイバーセキュリティと重要インフラの安全確保という重要な役割を担っています。比較的新しい組織で、設立は2018年ですが、近年、世界中でサイバー攻撃の脅威が高まっていることを受け、その重要性は増すばかりです。 CISAは、政府機関や民間企業と連携し、サイバー攻撃からアメリカを守るための様々な活動を行っています。具体的には、最新のサイバー脅威に関する情報の収集・分析や、サイバー攻撃を受けた際の対応支援、そして、企業や組織がサイバー攻撃に対する防御体制を強化するためのガイダンス提供などが挙げられます。 近年、電力網や通信網といった、私たちの生活に欠かせない重要インフラがサイバー攻撃の標的となるケースが増加しており、CISAの役割は一層重要になっています。CISAは、アメリカ国内だけでなく、国際的な連携も積極的に進めており、世界中の国々や組織と協力し、サイバーセキュリティ対策の強化に努めています。
セキュリティ強化

メモリフォレンジックの基礎: VADでマルウェアを暴く

- 仮想アドレス記述子(VAD)とは 皆さんは、コンピュータの中でプログラムがどのようにメモリ空間を利用しているか、考えたことはありますか? コンピュータ上でプログラムが実行されるとき、プログラムはメモリ上に読み込まれます。 このとき、プログラムは物理メモリ上の実際のアドレスではなく、仮想的なアドレス空間を使用します。 この仮想的なアドレス空間と、実際の物理メモリとを対応付ける役割を担うのが、仮想アドレス記述子(VAD)です。 VADは、Windowsがメモリを管理するために使用する重要なデータ構造の一つで、例えるならば、各プロセスに割り当てられた仮想メモリ空間の地図のような役割を果たしています。 VADは、仮想メモリアドレス空間のどの範囲がどのプロセスに割り当てられているのか、その目的(プログラムの命令を格納するのか、データを格納するのかなど)、読み書きの許可、実行の許可など、詳細な情報を記録しています。 このVADを調べることで、あるプログラムがどのメモリ領域にアクセスできるのか、どのような操作が可能なのかを知ることができ、不正なプログラムがメモリをどのように操作しているかを解析する手がかりとなります。
サイバー犯罪

増加するスパムにご用心!

- スパムとはスパムとは、受け取る側の意思とは無関係に、一方的に大量に送りつけられる迷惑なメッセージのことです。主に電子メールやSNSのメッセージで送られてくることが多く、その内容は多岐に渡ります。迷惑な広告を送りつけてくるスパムもあれば、巧妙な手口であなたを騙そうとする悪質なスパムも存在します。例えば、実在する企業や組織を装い、「アカウント情報を確認してください」などと偽のウェブサイトに誘導するスパムや、ウイルス感染を目的としたファイルを開かせようとするスパムなどがあります。スパムの特徴は、送信者が不特定多数の人々に同じ内容のメッセージを送信している点です。そのため、見覚えのない送信者からのメールや、心当たりのない内容のメッセージには、安易に返信したり、URLをクリックしたりしないよう注意が必要です。スパム対策として有効なのは、セキュリティソフトを導入することや、メールソフトのスパムフィルター機能を活用することです。また、身に覚えのないメールに記載されたURLは、安易にクリックせずに、公式ウェブサイトで確認するなど、情報源を確認する習慣を身につけることも重要です。スパムは、単に迷惑なだけでなく、個人情報の漏洩や金銭的な被害に繋がる可能性もあります。一人ひとりがスパムに関する知識を深め、適切な対策を講じるように心がけましょう。
セキュリティ強化

企業セキュリティの盲点?MSPを狙った攻撃の脅威

- 外部委託の増加と新たなリスク今日のビジネス界では、業務の効率化や費用の圧縮のために、情報システムの運用や管理を外部の専門業者に委託する事例が増えています。こうしたサービスを提供するのがMSPと呼ばれる事業者です。MSPは、委託元の企業に代わってシステムの監視、保守、セキュリティ対策などを一手に引き受けることで、企業の負担を大幅に軽減する役割を担っています。しかし、その一方で、MSPの利用が新たなセキュリティ上の危険性を招く可能性も懸念されています。 MSPは、顧客企業のシステムに深く関与できる立場にあるため、万が一MSPがサイバー攻撃の標的になった場合、その影響は顧客企業にまで及んでしまう恐れがあるのです。例えば、MSPが不正アクセスを受けると、顧客企業の機密情報が盗み出されたり、システムが改ざんされたりする危険性があります。また、MSPのシステムに障害が発生した場合、顧客企業の業務が停止に追い込まれる可能性も考えられます。このようなリスクを低減するためには、MSPを選ぶ際には、セキュリティ対策の実績や体制を十分に確認することが重要です。 具体的には、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)などの国際的なセキュリティ規格の認証を取得しているか、セキュリティに関する専門知識を持った担当者がいるかなどを確認する必要があります。また、契約を結ぶ際には、セキュリティに関する責任分担や事故発生時の対応などを明確に定めておくことが大切です。
セキュリティ強化

CIS Controlsで実現する、強固なセキュリティ体制

- サイバー攻撃から組織を守る重要性現代社会において、企業活動は情報システムに大きく依存しており、その重要性は日々増しています。顧客情報、取引データ、社外秘資料など、企業活動の根幹をなす情報が、ネットワークを通じて世界中を飛び交っています。しかし、この利便性の裏側には、目に見えない脅威であるサイバー攻撃の危険が潜んでいます。巧妙化する手口で、日々進化を続けるサイバー攻撃。特定の企業を狙い撃ちにする「標的型攻撃」や、データを人質に金銭を要求する「ランサムウェア」など、その脅威は増加の一途を辿っています。もしも、これらの攻撃によって重要な情報が漏洩したり、システムが停止に追い込まれたりすれば、企業は業務の停止、顧客からの信頼を失墜、巨額の損失といった、取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。このような事態を避けるためには、「対岸の火事」という意識を捨て、セキュリティ対策は企業にとって「必須の投資」であるという認識を持つことが重要です。社員一人ひとりがセキュリティの重要性を理解し、強固なパスワードを設定する、不審なメールを開封しない、最新のソフトウェアを導入するなど、基本的な対策を徹底することで、サイバー攻撃のリスクを大幅に減らすことができます。サイバー攻撃は決して他人事ではありません。企業は、常に最新の脅威情報を収集し、自社のシステムや情報の脆弱性を把握しておくことが重要です。そして、万が一攻撃を受けた場合でも、被害を最小限に抑え、速やかに復旧できる体制を整えておくことが求められます。
メール

見えない盾、レピュテーション情報

- インターネットの迷惑行為 インターネットは、情報収集やコミュニケーション、買い物など、現代社会において欠かせないものとなっています。しかし、その利便性の一方で、迷惑メールやコンピュータへの不正アクセスなど、様々な脅威が存在することも事実です。これらの迷惑行為は、私たちの生活や企業活動に大きな被害をもたらす可能性があり、安心してインターネットを利用することを難しくする大きな問題となっています。 迷惑メールは、私たちのメールボックスを埋め尽くし、重要なメールを見落とす原因となるだけでなく、フィッシング詐欺など、悪意のあるリンクや添付ファイルが含まれている場合もあります。また、コンピュータへの不正アクセスは、個人情報や機密情報の盗難、金銭の詐取、コンピュータウィルスへの感染など、深刻な被害をもたらす可能性があります。 これらの迷惑行為から身を守るためには、セキュリティソフトの導入や最新の状態への更新、複雑なパスワードの使用、不審なメールやウェブサイトへのアクセスを避けるなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。また、最新のセキュリティ情報を入手し、常に警戒を怠らないことも大切です。インターネットの恩恵を安全に享受するためにも、一人ひとりがセキュリティ意識を高め、自衛策を講じていく必要があります。
プライバシー

プライバシー保護の守護者:V2Rayとは?

インターネットは、情報収集や買い物、友人とのコミュニケーションなど、私たちの生活に欠かせないものとなっています。しかし、その利便性の裏側では、私たちの行動は常に記録され、個人情報が思わぬ形で利用される可能性も孕んでいます。ウェブサイトの閲覧履歴やオンラインショッピングで購入した商品の情報、さらには、ソーシャルメディアでの何気ない一言さえも、蓄積され、分析されているかもしれません。自分の情報がどのように扱われているのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。個人情報を守るためには、まずサービスを利用する前に、プライバシーポリシーをよく確認することが大切です。難しい言葉が並んでいて分かりづらいと感じるかもしれませんが、自分の情報がどのように収集され、利用されるのかを理解することは、安全にインターネットを利用するために非常に重要です。また、ウェブサイトにアクセスする際には、URLが「https」で始まるか、鍵マークが表示されているかを確認しましょう。これは、そのウェブサイトとの通信が暗号化されており、第三者による盗聴や改ざんから保護されていることを示しています。インターネットは、正しく利用すれば、私たちの生活を豊かにしてくれる便利なツールです。しかし、その一方で、使い方を誤ると、個人情報が漏洩したり、意図しない形で利用されたりする危険性も秘めています。自分自身の情報を守るために、プライバシーに関する知識を深め、適切な対策を講じることが重要です。
マルウェア

見えない脅威:スパイウェアから身を守る

- スパイウェアとはスパイウェアは、まるでコンピュータに忍び込むスパイのように、あなたの知らない間にこっそりと入り込み、個人情報を盗み出す悪質なソフトウェアです。 クレジットカードの情報やパスワードなど、重要な情報を外部にこっそり送信してしまうため、大変危険です。知らないうちにスパイウェアの被害に遭わないように、その特徴と対策方法をしっかりと理解しておくことが重要です。スパイウェアは、無料ソフトウェアをダウンロードしたり、怪しいウェブサイトを閲覧したりする際に、気付かないうちにコンピュータにインストールされてしまうことがあります。また、メールに添付されたファイルを開いたときに、一緒に侵入してしまうケースもあります。スパイウェアに感染すると、次のような異変が起こることがあります。 インターネットの接続速度が遅くなったり、パソコンの動作が重くなったりすることがあります。身に覚えのない広告が頻繁に表示されるようになったり、見慣れないツールバーがブラウザに追加されることも、スパイウェア感染のサインです。さらに、パスワードが勝手に変更されてしまったり、銀行口座から身に覚えのない引き出しが行われるなど、金銭的な被害が発生する可能性もあります。スパイウェアの脅威から身を守るためには、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入し、常に最新の状態に更新することが重要です。 怪しいソフトウェアのダウンロードや、不審なウェブサイトへのアクセスは避け、メールの添付ファイルを開く際は、送信元をよく確認するなど、日頃から注意を払うことが大切です。また、定期的にパソコン内のスキャンを行い、スパイウェアの有無をチェックすることも有効な対策です。
脆弱性

潜む脅威:MSMQの脆弱性と対策

- メッセージキューイングとはメッセージキューイング(MSMQ)は、異なる処理速度やタイミングで動作するアプリケーション間で、円滑な情報連携を実現するための機能です。WindowsOSに標準搭載されており、特別なソフトウェアを導入することなく利用できます。メッセージキューイングの中核となるのが「メッセージキュー」と呼ばれる仕組みです。これは、郵便受けのような役割を果たし、送信側のアプリケーションは処理すべき情報をメッセージとしてキューに預け入れます。受信側のアプリケーションは、自分のペースでキューからメッセージを取り出して処理を進めることができます。この仕組みにより、送信側と受信側の処理速度の違いを吸収し、システム全体のパフォーマンス低下を防ぐことができます。例えば、処理に時間のかかる作業を依頼する場合でも、送信側はメッセージをキューに預けるだけで済み、処理の完了を待つことなく他の作業を継続できます。受信側は、キューに蓄積されたメッセージを順次処理していくため、負荷の平準化が図れます。MSMQは、単なるメッセージの受け渡しだけでなく、特定の宛先へのメッセージ転送や、重要なメッセージを優先的に処理する機能など、様々な機能を備えています。これらの機能を利用することで、より柔軟で信頼性の高いシステム構築が可能になります。
セキュリティ強化

セキュリティ対策の基礎力アップ:CISベンチマークのススメ

- はじめにと題して 昨今、新聞やニュースで毎日のようにサイバー攻撃の事件が報道され、企業や組織を狙った悪意のある行為が増加していることを実感します。しかも、その手口は巧妙化し、従来のセキュリティ対策では太刀打ちできないケースも少なくありません。このような状況下、顧客情報や企業秘密といった貴重な情報資産をシステムの脆弱性を突いた攻撃から守るためには、適切なセキュリティ対策を講じることが何よりも重要です。 しかしながら、「具体的にどのような対策を講じれば良いのか」「自社のセキュリティ対策は十分と言えるのか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、システムを安全に構成するための世界標準とも言えるガイドライン「CISベンチマーク」について解説します。このガイドラインは、様々なシステムやソフトウェアに対して、セキュリティの専門家が推奨する設定や対策を具体的に示したものです。CISベンチマークを参考に、自社のシステム環境やリスク許容度に合わせたセキュリティ対策を実施することで、より強固なシステム構築が可能となります。
セキュリティ強化

セキュリティ強化の鍵! レッドチーム演習とは?

- 侵入を試みる 企業や組織は、保有する重要な情報やシステムを悪意のある攻撃から守るため、日々セキュリティ対策を強化しています。しかし、セキュリティ対策は常に完璧とは限りません。そこで、あたかも実際の攻撃者のようにシステムへの侵入を試みることで、セキュリティの弱点を見つける「レッドチーム」という専門チームが存在します。 レッドチームは、高度な技術と知識を持ったセキュリティ専門家で構成されています。彼らは、最新の攻撃手法やツールを駆使し、組織のシステムに侵入を試みます。具体的な侵入方法としては、ネットワークの脆弱性を突く攻撃、従業員になりすまして情報を盗み出すソーシャルエンジニアリング攻撃、システムに不正なプログラムを仕掛けるマルウェア攻撃など、多岐にわたります。 レッドチームによる侵入テストは、机上の評価とは異なり、実際の攻撃を想定した実践的なものです。そのため、組織のセキュリティ対策が実質的に有効かどうかを検証することができます。レッドチームは、侵入テストの実施後、発見された脆弱性や改善点などをまとめた報告書を作成します。組織は、この報告書に基づいて、セキュリティ対策の見直しや強化を行うことで、より強固なセキュリティ体制を構築することができるのです。
マルウェア

進化する脅威:Ursnifの変貌と対策

- UrsnifとはUrsnifは、インターネットバンキングの利用者を狙う悪質なプログラムとして、Goziという同様のプログラムを元に作られました。2007年に初めて確認されてから、長い間、変化を続けながら世界中で猛威を振るっています。Ursnifは、当初、インターネットバンキングの利用者のIDやパスワードなどの重要な情報を見つけ出して盗み出すことに特化していました。このため、Ursnifに感染したパソコンは、知らないうちに銀行口座を不正に操作されてしまう危険性がありました。しかし、近年では、Ursnifはさらに進化を遂げ、その危険性は増しています。インターネットバンキングの情報だけでなく、クレジットカード情報や個人情報なども盗み出すようになり、その活動範囲はますます広がっています。また、Ursnifは他の悪質なプログラムをパソコンにダウンロードして実行することも確認されています。これは、Ursnifが単独で活動するだけでなく、他の悪質なプログラムと連携して、より巧妙かつ広範囲な攻撃を仕掛けてくる可能性を示唆しています。このように、Ursnifは長い間、その姿を変えながら、私たちにとって大きな脅威となっています。Ursnifから身を守るためには、セキュリティ対策ソフトの導入や最新の状態への更新、不審なメールやウェブサイトを開かないなど、基本的な対策を徹底することが重要です。
脆弱性

MSDTの脆弱性にご用心!安全を守るために知っておきたいこと

便利な機能、MSDTとは? 皆さんは、パソコンが不具合を起こしてしまい、困った経験はありませんか? そのような時に役立つのが、「マイクロソフト サポート ダイアグノスティック ツール」、略してMSDTという機能です。 これは、Windowsに標準で搭載されているトラブルシューティングツールで、パソコンの不調を自動で診断してくれたり、問題解決に必要な情報をマイクロソフトのサポートに提供してくれたりするなど、便利な機能を備えています。 しかし、最近、このMSDTに重大な脆弱性が見つかったというニュースが世間を騒がせています。 脆弱性とは、簡単に言うと、システムの欠陥のことです。 これを悪用されると、第三者があなたの大切なパソコンを乗っ取ったり、情報を盗み見たりしてしまう危険性があります。 MSDTは、本来、私たちユーザーにとって非常に便利な機能です。 しかし、今回の脆弱性の発見によって、その便利な機能が悪用され、私たちに大きな被害が及ぶ可能性が出てきました。 そのため、マイクロソフトでは、この問題を解決するための対応を急いでいます。
サイバー犯罪

見えない脅威:スニッフィングから身を守る

- スニッフィングとはスニッフィングとは、ネットワーク上を流れる情報を盗聴する行為のことです。インターネットは、情報を小さなデータに分けてやり取りする仕組みになっています。このデータは、宛先に届くまでに多くのコンピュータやネットワーク機器を経由しますが、スニッフィングは、まさにこのデータの通過点を狙って、情報を盗み見ようとする攻撃です。例えるならば、手紙をイメージしてみてください。あなたが書いた手紙は、郵便局を経由して相手に届けられますが、スニッフィングは、郵便局員になりすまして、手紙の内容をこっそりと盗み見てしまうようなものです。スニッフィングによって、私たちがインターネットでやり取りする様々な情報が危険にさらされます。例えば、オンラインショッピングで購入した商品の情報やクレジットカード番号、インターネットバンキングにログインする際のIDやパスワードなど、重要な個人情報が盗聴されてしまう可能性があります。特に、セキュリティ対策が十分でない無料の公衆無線LANを利用する場合には注意が必要です。悪意のある第三者が、あなたの利用しているネットワークに侵入し、スニッフィングを行っている可能性も考えられます。大切な情報を守るためには、スニッフィングの手口を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
コンプライアンス

重要インフラをサイバー攻撃から守るCIRCIA法

現代社会において、電力、ガス、水道、通信といった生活や経済活動に欠かせない重要インフラは、私たちの生活を支える基盤となっています。もしも、これらの重要インフラがサイバー攻撃によって機能を停止させられてしまったら、私たちの生活はたちまち混乱し、経済活動にも大きな損害が発生する可能性があります。 このような事態を防ぐために、アメリカ合衆国では重要インフラをサイバー攻撃の脅威から守るための法律、CIRCIA法が制定されました。CIRCIA法は、電力やガス、水道、通信といった重要インフラを管理する事業者に対して、サイバーセキュリティ対策を強化することを義務付ける法律です。具体的には、リスクの特定と評価、セキュリティ対策の実施、インシデント発生時の報告などが求められます。また、重要インフラの管理事業者と政府機関との間で、サイバーセキュリティに関する情報共有や連携を強化することも、CIRCIA法の重要な目的の一つです。CIRCIA法の制定により、アメリカでは重要インフラに対するサイバーセキュリティ対策が強化され、国民の生命や財産を守るための取り組みが進められています。日本でも、重要インフラに対するサイバー攻撃の脅威は増大しており、アメリカ合衆国のCIRCIA法を参考に、サイバーセキュリティ対策の強化を図っていく必要があると言えるでしょう。
セキュリティ強化

サイバー攻撃に負けない!レジリエンスのススメ

- サイバー攻撃の脅威 -# サイバー攻撃の脅威 現代社会において、情報システムは企業活動や日常生活のあらゆる場面に浸透し、今や無くてはならないものとなっています。インターネットバンキングやオンラインショッピング、行政手続きのオンライン化など、私たちの生活は情報システムによって支えられています。 しかし、それと同時に、情報システムを狙ったサイバー攻撃の脅威は深刻化の一途を辿っています。企業や組織、個人が保有する重要な情報が、悪意のある攻撃者によって盗まれたり、改ざんされたりする危険性が高まっているのです。 かつては、コンピュータウイルスや不正アクセスといった比較的単純な攻撃が主流でしたが、近年では、攻撃の手口はますます巧妙化し、従来のセキュリティ対策では防ぎきれないケースも増えています。標的型攻撃のように、特定の組織や個人を狙って、綿密な計画と高度な技術を駆使した攻撃も発生しています。 もはや、サイバー攻撃を完全に防ぐことは非常に困難な時代になっていると言えるでしょう。だからこそ、私たちは、サイバー攻撃の脅威を正しく認識し、セキュリティ対策の重要性を改めて認識する必要があるのです。
サイバー犯罪

スニーカーボット:限定品販売の裏側

近年、人気ブランドから販売される数量限定の商品を手に入れたいと考える人が増えています。特に、流行の靴や衣料品などは、販売開始前から多くの人がインターネット上の店にアクセスし、購入しようとします。しかし、最近では、このような限定品の販売の裏で、自動で購入を行う不正なプログラムが横行しているという問題が深刻化しています。 これらのプログラムは、販売開始と同時に、まるで機械のように自動で購入手続きを進めていきます。その速さは人間が操作するよりもはるかに速く、あっという間に商品を買い占めてしまうため、一般の人が購入する機会を奪ってしまう可能性があります。 このような不正なプログラムは、販売サイトに大きな負担をかけるだけでなく、本来商品を手に入れるべきだった人々に失望感を与えることになります。不正なプログラムによって買い占められた商品は、その後、正規の価格よりも高い値段で転売されることもあり、多くの人に迷惑をかけることになります。 この問題を解決するために、販売サイト側も様々な対策を講じています。例えば、アクセス集中によるサーバーダウンを防ぐ対策や、不正なプログラムを利用した購入を検知してブロックする仕組みなどが導入されています。しかし、不正なプログラムを作る側も、これらの対策をくぐり抜けるために、日々進化を続けています。 限定品を本当に欲しいと思っている人々に商品が届くように、そして、販売サイトが健全に運営されるように、私たち一人一人がこの問題について考え、不正なプログラムを利用しないように心がけることが重要です。
認証

知っていますか?レインボーテーブル攻撃からパスワードを守る方法

- レインボーテーブル攻撃とはレインボーテーブル攻撃とは、不正に入手したパスワードのハッシュ値から、元のパスワードを突き止めようとする攻撃手法の一つです。多くのシステムでは、セキュリティ上の理由からパスワードをそのままの形で保存するのではなく、ハッシュ関数と呼ばれる特殊な計算を用いて、元のパスワードとは全く異なる文字列に変換して保存しています。この変換後の文字列をハッシュ値と呼びます。ハッシュ関数は一方通行の変換を行うため、ハッシュ値から元のパスワードを直接計算することは非常に困難です。しかし、攻撃者は事前に膨大な数のパスワードとそのハッシュ値を計算したリスト(レインボーテーブル)を作成しておくことで、この困難を乗り越えようとします。レインボーテーブルは、辞書攻撃のように単純にパスワードを推測するよりも効率的に、ハッシュ値から元のパスワードを特定できるように工夫されたリストです。攻撃者は、標的のシステムから盗み出したパスワードのハッシュ値と、レインボーテーブルに記録されているハッシュ値を照らし合わせます。もし一致するハッシュ値が見つかれば、対応するパスワードが元のパスワードである可能性が非常に高くなります。レインボーテーブル攻撃からシステムを守るためには、強力なハッシュ関数を使用することや、ソルトと呼ばれるランダムなデータをパスワードに追加してハッシュ値を生成する「ソルト化」などの対策が有効です。これらの対策を講じることで、レインボーテーブルの作成を困難にし、攻撃を防ぐことができます。
サイバー犯罪

DDoS攻撃代行の危険性:合法を装う「ストレッサー」の実態

- ストレッサーとは ストレッサーとは、ウェブサイトやオンラインサービスに大量のトラフィックを送りつけて、過負荷状態に陥らせるDDoS攻撃を請け負うサービスのことです。 表向きは、ウェブサイトやサーバーの負荷テストを行うためのツールとして宣伝されていることもあります。負荷テストは、システムの性能限界を測ったり、アクセス集中時にも問題なく動作するかを確認するために、意図的に大量のアクセスを発生させる正当な技術です。しかし、ストレッサーはこれを悪用し、攻撃を依頼してきたユーザーの代わりに、標的となるウェブサイトやサーバーにDDoS攻撃を仕掛けることが目的となっています。 ストレッサーの利用は違法となるケースがほとんどです。たとえ軽い気持ちで利用したとしても、犯罪に手を染めてしまう可能性があり、また、料金を支払うことで、高度な技術を持たない人でも簡単にDDoS攻撃を実行できてしまうという点で、非常に危険なサービスと言えるでしょう。 DDoS攻撃を受けると、ウェブサイトやオンラインサービスはアクセス過多になり、本来の利用者に対してサービスを提供できなくなってしまいます。これは、企業にとっては大きな損失に繋がりかねず、また、サービスの停止は社会全体に影響を及ぼす可能性も秘めています。 ストレッサーは、その危険性について十分に理解しておくべき存在です。
ハードウェア

データを守る!ストレージのセキュリティ対策

- ストレージとは日々利用するパソコンやスマートフォン。これらの機器には、写真や動画、重要な書類など、様々なデータが保存されています。こうしたデータを長期的に保管するために必要なのが「ストレージ」です。ストレージは、データを記憶しておく装置のことで、身近なものではパソコンに内蔵されているハードディスクやSSDが挙げられます。ハードディスクは、円盤状の記録媒体に磁気を使って情報を記録する装置で、大容量のデータ保存に適しています。一方、SSDは電子的な仕組みによりデータの読み書きを行う装置で、ハードディスクよりも高速な処理速度が特徴です。最近では、パソコンに直接接続するだけでなく、USBメモリやSDカードのように手軽に持ち運べる外部ストレージも普及しています。これらの外部ストレージは、容量やデザインも多様化しており、データの受け渡しや持ち運びに便利なだけでなく、万が一パソコンが故障した場合のデータ backupとしても役立ちます。さらに、インターネット上にデータを保存できるオンラインストレージも人気を集めています。オンラインストレージは、インターネットに接続できる環境であれば、いつでもどこでもデータにアクセスできるという利便性の高さから、多くの人が利用しています。このように、ストレージには様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。自身の利用環境や目的に最適なストレージを選ぶことが重要です。
サイバー犯罪

油断大敵! アプリケーション層を狙う DDoS攻撃

- アプリケーション層を狙う DDoS攻撃とは インターネット上のサービスを妨害するサイバー攻撃の一つに、DDoS攻撃があります。DDoS攻撃は、大量のアクセスを送りつけることで、サーバーに過剰な負荷をかけてサービスを停止させてしまう攻撃です。 DDoS攻撃の中でも、特に巧妙なのがアプリケーション層を狙うDDoS攻撃です。これは、ユーザーがウェブサイトやアプリを閲覧する際に直接やり取りをする部分を攻撃対象とするものです。 ウェブサイトやアプリは、普段私たちが目にしている画面の裏側で、様々なプログラムが連携して動作しています。アプリケーション層を狙うDDoS攻撃は、これらのプログラムに対して、正規のユーザーになりすまして大量のアクセスや複雑な処理要求を送りつけます。 サーバーは、それが攻撃だと気づかずに対応しようとするため、過剰な負荷がかかってしまい、本来のサービスを提供できなくなってしまいます。その結果、ウェブサイトの閲覧ができなくなったり、アプリが使えなくなったりするなど、ユーザーに大きな影響が生じます。 近年、攻撃の手法はますます巧妙化しており、従来の対策では防ぎきれないケースも増えています。そのため、アプリケーション層を狙うDDoS攻撃からシステムを守るためには、多層的なセキュリティ対策を講じることが重要です。