アウトソーシング

セキュリティ強化

セキュリティ対策をアウトソース? MSSとは

昨今、個人情報や企業秘密など、機密情報を取り扱う機会が増加し、情報セキュリティの重要性はかつてないほど高まっています。企業は、サイバー攻撃や情報漏えいといった脅威から、重要な情報資産を保護する対策を講じる必要に迫られています。 自社で強固なセキュリティ対策を実施しようとした場合、専門知識を持った担当者を配置したり、最新のセキュリティ機器を導入したりする必要があり、多大な費用と時間がかかってしまいます。予算や人材が限られる中小企業にとって、自社だけで万全な体制を構築することは容易ではありません。 そこで、近年注目を集めているのが、セキュリティ対策そのものを外部の専門業者に委託する「MSS(マネージドセキュリティサービス)」というサービスです。これは、セキュリティ対策に必要なシステムの構築・運用・監視や、セキュリティに関するコンサルティングなどを、専門業者に一括して委託するサービスです。 MSSを導入することで、企業は専門家の知識や経験を活用し、効率的かつ効果的にセキュリティ対策を実施することができます。 また、セキュリティ対策にかかる費用や時間、運用負荷を大幅に削減できるというメリットもあります。 情報セキュリティ対策は、もはや一部の企業だけの課題ではなく、あらゆる企業にとって取り組むべき重要な経営課題の一つと言えます。専門業者によるMSSの活用は、限られた資源の中で効率的にセキュリティレベルを高める有効な手段となるでしょう。
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企業セキュリティの盲点?MSPを狙った攻撃の脅威

- 外部委託の増加と新たなリスク今日のビジネス界では、業務の効率化や費用の圧縮のために、情報システムの運用や管理を外部の専門業者に委託する事例が増えています。こうしたサービスを提供するのがMSPと呼ばれる事業者です。MSPは、委託元の企業に代わってシステムの監視、保守、セキュリティ対策などを一手に引き受けることで、企業の負担を大幅に軽減する役割を担っています。しかし、その一方で、MSPの利用が新たなセキュリティ上の危険性を招く可能性も懸念されています。 MSPは、顧客企業のシステムに深く関与できる立場にあるため、万が一MSPがサイバー攻撃の標的になった場合、その影響は顧客企業にまで及んでしまう恐れがあるのです。例えば、MSPが不正アクセスを受けると、顧客企業の機密情報が盗み出されたり、システムが改ざんされたりする危険性があります。また、MSPのシステムに障害が発生した場合、顧客企業の業務が停止に追い込まれる可能性も考えられます。このようなリスクを低減するためには、MSPを選ぶ際には、セキュリティ対策の実績や体制を十分に確認することが重要です。 具体的には、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)などの国際的なセキュリティ規格の認証を取得しているか、セキュリティに関する専門知識を持った担当者がいるかなどを確認する必要があります。また、契約を結ぶ際には、セキュリティに関する責任分担や事故発生時の対応などを明確に定めておくことが大切です。