アクセス制御

クラウド

進化するID管理:IDaaSでセキュリティと利便性を両立

- IDaaSとはIDaaSは「Identity as a Service」の短縮形で、利用者の本人確認やアクセス権の管理をインターネットを通じて提供するサービスです。従来の組織内だけに構築されたシステムでの本人確認やアクセス管理とは異なり、近年普及が進むインターネット上の様々なサービスやソフトウェアの利用に適した仕組みです。組織ではこれまで、従業員一人ひとりに社内システムを利用するためのアカウントを発行し、システムへのアクセス権を設定するのが一般的でした。しかし、近年多くの組織で業務効率化やコスト削減のためにインターネット経由で利用できるサービスやソフトウェアを導入するケースが増えています。それに伴い、従来の組織内システムとは別に、それぞれのサービスやソフトウェアごとにアカウントを発行し、アクセス権を設定する必要があり、管理の負担増加が課題となっています。IDaaSを利用すれば、組織は従業員のアカウントを一元管理し、利用するサービスやソフトウェアへのアクセスを一括で制御できます。このため、管理者の負担を軽減できるだけでなく、従業員にとっても、サービスやソフトウェアを利用するたびにIDやパスワードを入力する手間が省けます。近年、多くの組織でインターネット経由で利用できる様々なサービスが利用されるようになり、IDaaSはますます注目を集めています。IDaaSは、セキュリティの強化と利便性の向上を両立できる、これからの時代に不可欠なサービスと言えるでしょう。
データ保護

データの完全性を守る!ビバ・モデル入門

- ビバ・モデルとは? -# ビバ・モデルとは? ビバ・モデルとは、コンピュータシステムにおける情報の信頼性を守るための指針です。情報の信頼性とは、情報が間違いなく、かつ、不正な変更が行われていない状態を指します。例えば、銀行の預金残高や病院の診療記録など、重要な情報は高い信頼性が求められます。 ビバ・モデルは、このような重要な情報が悪意のある利用者やプログラムによって書き換えられることを防ぐためのルールを定めています。具体的には、情報の正当性を保証するための三つの要素、すなわち-可用性-、-完全性-、-機密性-を柱としています。 * -可用性-は、許可された利用者が、必要な時に必要な情報へアクセスできることを保証します。これは、システムの停止やデータの損失を防ぐことで実現されます。 * -完全性-は、情報が正確で完全な状態に保たれることを保証します。これは、不正な変更や破壊から情報を保護することで実現されます。 * -機密性-は、許可された利用者だけが情報にアクセスできることを保証します。これは、アクセス制御や暗号化などの技術によって実現されます。 ビバ・モデルは、これらの要素をバランスよく実現することで、システム全体の信頼性を高め、重要な情報を様々な脅威から守ります。
認証

意外と知らない?管理者の権限とセキュリティリスク

- 管理者とは 「管理者」という言葉を耳にしたことはありますか?インターネットやコンピュータの世界では、システム全体にアクセスしたり、変更を加えたりできる特別な権限を持つアカウントを指します。 一般的な利用者は、自分のデータを見たり、ソフトを使ったりといった限られた範囲でしかコンピュータを操作できません。しかし、管理者はそれ以上のことができます。例えば、他の利用者のアカウントを作成・削除したり、システムの設定を変更したり、重要なデータにアクセスしたりできます。 まるで建物の管理者のように、システム全体を管理できる立場、それが管理者なのです。 管理者アカウントは、その強力な権限ゆえに、悪意のある第三者に狙われやすい存在でもあります。もしも悪意のある第三者に管理者アカウントを乗っ取られてしまうと、システム全体が危険にさらされてしまいます。システム全体に影響が及んでしまうため、管理者アカウントのセキュリティ対策は、一般のアカウント以上に重要と言えるでしょう。