広がる脅威から守る!アタックサーフェスの重要性
- 攻撃の足がかりとなるもの
情報システムを狙う攻撃者は、まるで家に侵入しようとする泥棒のように、様々な場所を調べて侵入経路を探します。そして、侵入に利用できそうな箇所を見つけると、そこを足がかりにしてシステム内部への侵入を試みます。この、攻撃者が侵入経路として利用可能な箇所全体を「攻撃対象領域」と呼びます。
では、具体的にどのような箇所が攻撃対象領域になりうるのでしょうか?
家の例で考えると、ドアや窓は誰でも侵入経路として思い浮かびますよね。しかし、それだけではありません。換気扇や郵便受け、場合によっては屋根の隙間なども、侵入に利用されてしまう可能性があります。つまり、外部からアクセス可能な箇所は、全て攻撃対象領域になりうるのです。
情報システムにおいても同様です。企業が公開しているウェブサイトや顧客向けサービスを提供するアプリケーション、ネットワークに接続するためのポートなど、様々な箇所が攻撃対象領域となりえます。さらに、従業員が業務で使用するパソコンやスマートフォン、USBメモリなどの外部記憶装置も、攻撃者が侵入経路として利用する可能性があります。
このように、攻撃対象領域は多岐に渡る可能性があります。セキュリティ対策を講じる上では、自社の情報システムにおいて、どのような箇所が攻撃対象領域となりうるのかを把握することが重要です。