油断大敵! アプリケーション層を狙う DDoS攻撃
- アプリケーション層を狙う DDoS攻撃とは
インターネット上のサービスを妨害するサイバー攻撃の一つに、DDoS攻撃があります。DDoS攻撃は、大量のアクセスを送りつけることで、サーバーに過剰な負荷をかけてサービスを停止させてしまう攻撃です。
DDoS攻撃の中でも、特に巧妙なのがアプリケーション層を狙うDDoS攻撃です。これは、ユーザーがウェブサイトやアプリを閲覧する際に直接やり取りをする部分を攻撃対象とするものです。
ウェブサイトやアプリは、普段私たちが目にしている画面の裏側で、様々なプログラムが連携して動作しています。アプリケーション層を狙うDDoS攻撃は、これらのプログラムに対して、正規のユーザーになりすまして大量のアクセスや複雑な処理要求を送りつけます。
サーバーは、それが攻撃だと気づかずに対応しようとするため、過剰な負荷がかかってしまい、本来のサービスを提供できなくなってしまいます。その結果、ウェブサイトの閲覧ができなくなったり、アプリが使えなくなったりするなど、ユーザーに大きな影響が生じます。
近年、攻撃の手法はますます巧妙化しており、従来の対策では防ぎきれないケースも増えています。そのため、アプリケーション層を狙うDDoS攻撃からシステムを守るためには、多層的なセキュリティ対策を講じることが重要です。