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TLSフィンガープリンティング:Webの指紋を解読する

- TLSフィンガープリンティングとは インターネット上で情報を安全にやり取りする際には、情報を盗み見たり改ざんしたりすることを防ぐために、暗号化通信が欠かせません。その暗号化通信の手段として広く普及しているのがTLSです。 TLSフィンガープリンティングは、このTLSを用いて、Webサーバーと通信している相手を特定しようとする技術です。TLSでは、通信を始める前に、サーバーとクライアントがお互いの情報を交換しますが、この情報の中に、サーバーの個性と言えるような、特定の組み合わせが含まれていることがあります。 これを利用して、あたかもインターネット上の名札のように、アクセス元の情報を推測するのがTLSフィンガープリンティングです。この技術によって、利用しているブラウザの種類やバージョン、OSの種類などを特定できる場合があります。 TLSフィンガープリンティングは、必ずしも悪用されるものだけではありません。例えば、アクセスしてきたユーザーを特定し、不正なアクセスを防ぐために利用されることもあります。しかし、ユーザーの意図しない情報収集や追跡に利用される可能性もあり、プライバシーの観点からは懸念される技術と言えるでしょう。