クレデンシャル窃取

不正アクセス

強制認証攻撃から身を守る!

- 強制認証とは強制認証攻撃とは、利用者が気づかないうちに認証情報を入力させてしまう、巧妙な攻撃手法です。まるで、気づかれないように貴重品を盗む盗人のように、こっそりと重要な情報を入手してしまうことから「認証の強制」とも呼ばれています。具体的な例として、パソコン間でファイルやプリンターの共有に広く利用されているSMBプロトコルを悪用した攻撃があります。例えば、利用者が悪意のあるウェブサイトにアクセスしたとします。そのウェブサイトには、攻撃者が巧妙に仕掛けたプログラムが隠されており、利用者のパソコンから、攻撃者が用意したサーバーへ、SMB接続を強制的に実行させます。このとき、利用者は普段通りの操作をしているだけなので、攻撃を受けていることに全く気づくことができません。攻撃者のサーバーは、利用者が接続してきた際に自動的に送信される認証情報を、こっそりと記録します。この情報には、ユーザー名やパスワードのハッシュ値などが含まれており、攻撃者はこのハッシュ値を解読することで、利用者のアカウントに不正アクセスできてしまう危険性があります。このように、強制認証攻撃は、利用者をだまして認証情報を入力させるのではなく、利用者が気づかないうちに認証情報を送信させてしまう点が特徴です。そのため、利用者自身が攻撃から身を守ることは非常に困難です。
マルウェア

Androxgh0st:潜む影、クラウドの脅威

“アンドログフォスト”。ほとんどの方にとって、聞き覚えのない言葉でしょう。しかし、多くの企業や個人が、インターネット上のサービスにデータを預けるクラウドサービスを 利用する現代において、その存在は看過できない脅威になりつつあります。 アンドログフォストとは、まるで静かに忍び寄る影のように、クラウドサービスの利用に必要なIDやパスワードを盗み出す不正なプログラム、そして、その背後で暗躍する巨大なネットワークのことを指します。 個人で利用するパソコンやスマートフォンだけでなく、企業の重要な情報が保管されたサーバーにも侵入し、機密情報や個人情報を盗み出すことが目的です。 盗み出した情報は、不正アクセスや金銭目的の犯罪に悪用されたり、闇市場で売買されたりします。 また、盗んだ情報を使って、さらに多くのシステムに侵入を試みるため、被害は雪だるま式に拡大していく可能性も孕んでいます。 アンドログフォストの最も恐ろしい点は、その存在をほとんど感じさせないことです。 感染した機器やシステムは、一見すると普段と変わらず動作するため、被害者は自分が危険にさらされていることに気づけません。 そのため、被害が拡大するまで発見が遅れ、甚大な被害に及ぶケースも少なくありません。