システムの「声」を聞く: Syslog入門
- システムログとは
コンピュータは私達人間のように、日々の行動を記憶しておくことが得意ではありません。そこで、コンピュータ自身が行った様々な処理を記録しておくために、「システムログ」と呼ばれる仕組みが使われています。
システムログは、コンピュータ内部で起こった出来事を記録した日記のようなものです。例えば、プログラムがいつ開始・終了したか、エラーが発生した際にはどのようなエラーだったのか、設定が変更された場合はどのような変更があったのかなど、システムの活動状況が詳細に記録されていきます。
このシステムログを分析することで、私達はコンピュータの状態を把握することができます。システムが正常に動作しているかを監視したり、問題が発生した場合にはその原因を突き止めるために活用されます。
システムログは、まるでコンピュータが自身の行動を記録した「声」のようなものです。私達はこの「声」を聞くことで、コンピュータ内部で何が起こっているのかを理解し、より安全にそして快適にコンピュータを利用することができるのです。