実は違う?SIerとSE
- 情報システムの構築を担うSIer
情報システムは、現代の企業にとって、まるで人体の神経網のように重要な役割を担っています。受注から生産、販売、在庫管理、顧客管理まで、企業活動のあらゆる場面で情報システムは活用され、その円滑な運用は、企業の成長に欠かせません。
しかし、自社の業務に最適な情報システムを構築するには、専門的な知識や技術、そして多大な時間と費用が必要となります。そこで、企業の代わりに情報システムの構築を一手に引き受けるのが、「SIer(エスアイアー)」と呼ばれる企業です。
SIerは、「System Integrator(システムインテグレーター)」の略称で、顧客の要望を丁寧にヒアリングし、最適なシステムの設計から開発、導入、運用、保守までを一貫して請け負います。
具体的には、顧客の業務内容や課題を分析し、必要なシステムの構成や機能を決定します。そして、プログラミングやネットワーク構築などの専門的な作業を行い、システムを構築していきます。さらに、完成したシステムを顧客環境に導入し、実際に運用できる状態にします。
SIerは、情報システムという複雑な仕組みを、顧客にとって分かりやすく、使いやすいものにすることで、企業の事業成長を力強く支える存在と言えるでしょう。