セキュリティログ

セキュリティ強化

Microsoft Purview監査で強化するセキュリティ対策

近年、企業活動において情報は欠かせないものとなり、その重要性はますます高まっています。特に、場所を選ばずに業務を行うことができるクラウドサービスの普及に伴い、膨大な量のデータが扱われるようになりました。アクセス記録や操作履歴など、取り扱うデータの種類も多岐に渡るため、適切な管理と万全なセキュリティ対策がこれまで以上に求められています。 そこで今回は、数多くの企業に利用されているマイクロソフト社が提供する、強力なセキュリティサービス「Purview監査」について詳しく解説していきます。 「Purview監査」は、マイクロソフト社のクラウドサービスAzure、Microsoft 365などを利用する際に発生する、あらゆる操作ログを収集し、分析することができるサービスです。膨大なログデータの中から、不正アクセスの兆候や情報漏洩の可能性がある行動を検知し、管理者に通知することで、迅速な対応を可能にします。 また、「Purview監査」は、法令遵守の観点からも有効なツールとなります。企業は、個人情報保護法や財務報告に関連する法律など、様々な法規制に対応する必要がありますが、「Purview監査」を利用することで、必要なログを長期に渡り保管することができ、監査対応を効率的に行うことが可能になります。
不正アクセス

見過ごされやすい脅威の痕跡:ESENTイベントログを読み解く

- Windowsの心臓部にある記録普段私たちが目にすることのない、Windowsシステムの奥深くでは、膨大な量の記録が日々蓄積されています。その記録の一つに、「ESENTイベントログ」というものがあります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、これはWindowsの様々な機能を支える重要な役割を担っています。Windowsには、「WindowsESE」と呼ばれる、データを効率的に保存・管理するための技術が使われています。ファイルの検索やアプリケーションのバックアップなど、私たちが普段何気なく行っている操作の裏側でも、この技術が活躍しています。そして、ESENTイベントログは、このWindowsESEで発生した様々なイベントを記録したログなのです。例えば、ファイルを開いたり保存したりするたびに、その情報はESENTイベントログに記録されます。また、アプリケーションがデータベースにアクセスした際や、システム設定が変更された際など、WindowsESEが動作するあらゆる場面で、詳細なイベント情報が記録されていきます。これらの記録は、一見すると私たちには無関係なもののように思えるかもしれません。しかし実際には、システムのトラブルシューティングやパフォーマンス分析を行う上で、非常に重要な手がかりとなります。 ESENTイベントログを分析することで、システムの不具合の原因究明や、パフォーマンス低下の要因を特定することが可能になるのです。Windowsの心臓部で日々記録されているESENTイベントログ。普段意識することはありませんが、私たちの快適なコンピュータ環境を陰ながら支える、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
セキュリティ強化

Webサーバを守る!Commonログ形式でアクセス状況を把握

- Commonログ形式とは インターネット上で情報を公開する際、欠かせない役割を担うのがWebサーバです。Webサーバは、世界中からのアクセスを常に受け付けており、日々膨大な量の情報を処理しています。この処理の記録こそがアクセスログであり、Commonログ形式は、その標準的な形式の一つです。 アクセスログには、誰がいつどこからアクセスし、どのような情報を閲覧したのかといった情報が事細かに記録されています。Commonログ形式では、これらの情報を一定のルールに従って記述することで、人間にも機械にも理解しやすい形でログを残せるように設計されています。 例えば、アクセス元のIPアドレス、アクセス日時、リクエストの種類、アクセスしたページのURL、使用しているブラウザの種類などが記録されます。これらの情報を分析することで、Webサイトの運営に役立てることができます。 具体的には、アクセスログを分析することで、Webサイトの利用状況を把握することができます。どのページが人気なのか、どの時間帯にアクセスが多いのかなどを知ることで、より魅力的なWebサイト作りに活かすことができます。 また、アクセスログは、不正アクセスの有無を検知するためにも利用されます。不自然なアクセスパターンや、不正な操作を検知することで、Webサイトへの攻撃を防ぐことができます。このように、Commonログ形式は、Webサーバの運用において非常に重要な役割を担っています。
セキュリティ強化

Webセキュリティ強化の鍵!Combinedログ形式とは?

- ログの重要性 情報セキュリティの世界において、ログは事件現場に残された記録であり、同時に未来への手がかりとなる宝の山と言えます。ウェブサイトへのアクセス状況を記録したログは、不正なアクセスやサイバー攻撃の痕跡を見つけるための重要な手がかりとなります。それはまるで、探偵が事件現場に残されたわずかな証拠を注意深く調査するように、セキュリティの専門家がログを分析し、攻撃者の行動パターンを特定し、将来起こるかもしれない攻撃を予測するために活用するのです。 例えば、ウェブサイトへのアクセス元や日時、アクセスされたページの種類、送信されたデータなどがログとして記録されます。これらの情報から、不正アクセスの疑いのあるアクセス元を特定したり、攻撃者がウェブサイトの脆弱性を探ろうとした形跡を見つけることができるのです。 ログは、セキュリティ対策の基盤となる重要な要素と言えるでしょう。ログを適切に管理し、分析することで、より安全な情報環境を構築することが可能になるのです。
セキュリティ強化

セキュリティログを理解してリスクに備える

- セキュリティログとはセキュリティログは、コンピュータやネットワーク機器で発生する様々な出来事を記録したものです。これは、システムへのアクセスやファイルの変更、ネットワーク上でのやり取りなど、セキュリティに関わるあらゆる行動を記録しています。この記録は、不正なアクセスや攻撃の兆候をいち早く見つけるための手がかりとなります。例えば、誰かがあなたのアカウントに不正にログインしようとすると、その試みはセキュリティログに記録されます。ログインに使用された場所や時間、成功したかどうかなどの情報が記録されるため、もしも身に覚えのないログイン記録があれば、すぐに対応策を取ることができます。また、ファイルの変更履歴もセキュリティログによって追跡できます。いつ、誰が、どのファイルを編集したのかが記録されるため、もしも重要なファイルが不正に書き換えられた場合でも、その原因を突き止めることができます。ネットワーク上でのやり取りも同様に記録されます。どの機器が、いつ、どのウェブサイトにアクセスしたのか、などの情報が記録されるため、外部との不審な通信を検知することができます。このように、セキュリティログは、システムのセキュリティを維持するために非常に重要な役割を果たしています。ログを定期的に確認し、分析することで、潜在的な脅威を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
ネットワーク

ユーザーエージェント:Webを守るための基礎知識

- ユーザーエージェントとは インターネットを閲覧する際、私たちは普段何気なくウェブサイトにアクセスしています。しかし、その裏側では、私たちが使用しているウェブブラウザと呼ばれるソフトウェアが、ウェブサイトと情報のやり取りを行っています。このウェブブラウザこそが、今回のテーマである「ユーザーエージェント」の正体です。 具体的には、Google Chrome や Mozilla Firefox、Safari、Microsoft Edge など、普段私たちがウェブサイトを見るために利用しているソフトウェアがユーザーエージェントに該当します。 では、ユーザーエージェントは具体的にどのような働きをしているのでしょうか? ユーザーエージェントは、ウェブサイトにアクセスする際、自分がどのようなソフトウェアであるかという情報をウェブサイトに伝えます。この情報には、ブラウザの種類やバージョン、使用しているOS、言語設定などが含まれます。 ウェブサイトはこの情報を受け取ることで、アクセスしてきたユーザーが使用している環境を把握し、そのユーザーにとって見やすいようにウェブサイトの表示を調整したり、最適な機能を提供したりすることができるのです。 例えば、スマートフォンの小さな画面に最適化されたウェブサイトを表示したり、古いバージョンのブラウザでは正常に動作しない機能を制限したりすることが可能になります。このように、ユーザーエージェントは私たちが快適にインターネットを閲覧するために、裏側で重要な役割を担っているのです。