セキュリティ認証

クラウド

クラウド利用のセキュリティ対策:CSAとは

- クラウドサービスの利用とセキュリティ 昨今、多くの企業や個人が、その利便性からクラウドサービスを積極的に活用するようになりました。業務システムやデータ保存など、様々な場面でクラウドサービスが利用されています。しかし、その利便性の一方で、セキュリティ対策の重要性も増しています。重要な情報がクラウド上に保存されるため、セキュリティ事故が発生すると、情報漏洩やサービスの停止など、大きな損害につながる可能性があります。 そこで今回は、クラウドセキュリティの向上に取り組む団体であるCSA(クラウドセキュリティアライアンス)について解説します。CSAは、クラウドサービスの安全な利用を促進するために設立された非営利団体です。クラウドセキュリティに関する様々な情報を提供しており、企業や個人がクラウドサービスを安全に利用するための指針を示しています。 CSAが提供する情報の中でも、特に重要なのが「クラウドコントロールマトリクス(CCM)」です。CCMは、クラウドサービスのセキュリティを評価するためのフレームワークであり、クラウドサービス提供者が備えるべきセキュリティ対策を17の領域に分けて定義しています。企業はCCMを参考に、利用するクラウドサービスのセキュリティレベルを評価することができます。 クラウドサービスの利用は、もはや避けて通れません。しかし、セキュリティ対策を怠ると、大きなリスクにさらされることになります。CSAなどの提供する情報を参考に、安全なクラウドサービスの利用を心がけましょう。
セキュリティ強化

セキュリティの国際基準:コモンクライテリアとは?

- はじめにと現代社会において、情報セキュリティは個人や組織にとって欠かせないものとなっています。インターネットの普及により、誰もが簡単に情報発信や取引を行えるようになった反面、情報漏洩や不正アクセスといった脅威にもより容易にさらされるようになりました。日々、ニュースで企業の機密情報流出や個人情報の悪用といった事件を耳にすることも珍しくありません。こうした脅威から自身や組織を守るためには、セキュリティ対策製品やシステムを導入することが有効です。しかし、市場には「セキュリティ対策済み」を謳う製品やシステムが数多く存在し、その中から本当に信頼できるものを選ぶことは容易ではありません。製品の広告や説明文だけを鵜呑みにしてしまうと思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性もあります。そこで重要となるのが、国際的なセキュリティ認証基準である「コモンクライテリア」です。コモンクライテリアは、セキュリティ製品やシステムが、国際的に認められた基準に基づいて、適切に設計・開発され、評価されていることを証明する制度です。この認証を取得している製品は、第三者機関による厳格な評価を受けているため、高い信頼性を期待することができます。次の章では、コモンクライテリアの概要や認証取得のメリットについて詳しく解説していきます。