企業を守る!デュー・デリジェンスでセキュリティ対策
- デューデリジェンスとはビジネスを進める上で、相手のことをよく知っておくことは非常に大切です。これは企業間の取引や投資においても同様で、事前に相手のリスクや問題点を見抜くための調査が欠かせません。この調査活動をデューデリジェンスと呼びます。デューデリジェンスは、日本語で「当然行うべき注意義務」と表現されるように、企業が責任を持って取引を行う上で避けては通れないプロセスです。この義務を怠り、後になって問題が発生した場合、企業は法的責任を問われたり、経済的な損失を被ったりする可能性があります。特に近年、企業活動において情報システムの重要性が高まるにつれて、情報セキュリティに関するデューデリジェンスの重要性も増しています。具体的には、取引相手の企業が顧客情報や機密情報などを扱う場合、適切なセキュリティ対策を講じているかを確認する必要があります。もしセキュリティ対策が不十分な企業と取引をしてしまい、情報漏えいなどの問題が発生すると、自社の信用が失墜するだけでなく、顧客からの信頼も失い、大きな損害につながる可能性があります。デューデリジェンスを実施する際には、財務状況や法令遵守状況に加え、情報セキュリティに関する項目も必ず確認しましょう。具体的には、セキュリティ体制の整備状況や従業員へのセキュリティ教育の実施状況、セキュリティインシデント発生時の対応体制などを確認することで、取引に伴うリスクを大幅に減らすことができます。