進化する脅威:ノーウェアランサムの恐怖
- 身代金要求型ウイルス進化
かつて、身代金要求型ウイルスといえば、感染したコンピュータ内のファイルを勝手に暗号化し、その暗号を解除するのと引き換えに金銭を要求する、というのがよくある手口でした。しかし、時代の流れと共に攻撃の手口も巧妙化し、従来型の暗号化に加えて、盗み出したデータをインターネット上に公開すると脅迫する「二重恐喝」といった手法も見られるようになりました。
そして今、新たな脅威として「ノーウェアランサム」と呼ばれるものが登場しています。これは、ファイルを暗号化するのではなく、企業の重要なシステムに侵入し、業務を完全に停止させるというものです。業務が停止することで、企業は大きな損害を被ることになり、その復旧と引き換えに多額の身代金を要求されます。
このように、身代金要求型ウイルスは、常に進化を続けており、その手口はますます悪質化しています。企業はもとより、個人においても、セキュリティ対策を強化し、常に最新の情報を入手しておくことが重要です。