データセキュリティ

コンプライアンス

クレジットカードを守るセキュリティの要!PCI SSCとは?

インターネットを使って買い物をする機会や、様々なサービスに加入することが当たり前になった現代社会において、クレジットカードは生活に欠かせない支払い方法の一つとなっています。しかし便利な反面、クレジットカードの情報は犯罪者にとって格好の標的になっているという事実も忘れてはなりません。クレジットカードの情報を狙った不正アクセスや情報漏えい事件は後を絶ちません。これは、私たち消費者だけでなく、企業にとっても大きな脅威となっています。 クレジットカード情報を守るためには、まずパスワードを複雑なものにすることが重要です。誕生日や電話番号など、容易に推測できるものは避け、英数字や記号を組み合わせた複雑なパスワードを設定しましょう。また、同じパスワードを複数のサービスで使い回すのも危険です。パスワード管理ツールなどを活用し、サービスごとに異なるパスワードを設定することが推奨されます。 次に、フィッシング詐欺に注意が必要です。フィッシング詐欺とは、銀行やクレジットカード会社などを装ったメールを送りつけ、偽のウェブサイトに誘導してクレジットカード情報を入力させるという手口です。不審なメールのリンクは安易にクリックせず、公式サイトからアクセスするよう心がけましょう。 さらに、利用明細はこまめに確認し、身に覚えのない請求がないかを確認することが大切です。万が一、不正利用を発見した場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。 これらの対策を講じることで、クレジットカード情報を狙った犯罪から身を守ることができます。便利なサービスを安全に利用するためにも、セキュリティ意識を高めていきましょう。
クラウド

進化するデータ保護:DSPMでクラウドの安全性を確保

- クラウドにおける新たな課題近年、多くの企業が、変化への対応力を高めたり、事業の規模を柔軟に変えられるといった利点を求めて、クラウドサービスを積極的に活用するようになっています。しかし、クラウドの利用が進むにつれて、これまで以上に重要な課題として、機密データの保護が挙げられます。従来の、自社で所有・管理する情報システム環境とは異なり、クラウド環境では、データがどこに保存され、どのようにアクセスされているかを把握することが複雑になるため、従来とは異なるセキュリティ対策が必要となります。クラウドサービスは、多くの場合、サービスを提供する事業者がセキュリティ対策の基本的な部分を担いますが、利用者である企業側にも、自社の責任範囲においてセキュリティ対策を実施する必要があります。具体的には、アクセス制御の強化、データの暗号化、セキュリティ状況の監視といった対策が重要です。アクセス制御の強化では、利用者ごとに適切な権限を設定し、必要以上のアクセス権を与えないようにする必要があります。また、多要素認証を導入することで、不正アクセスのリスクを低減することも効果的です。データの暗号化は、万が一、データが不正にアクセスされた場合でも、内容を解読できないようにするための対策です。特に、個人情報や機密性の高いビジネスデータなどは、暗号化して保護することが重要です。セキュリティ状況の監視は、常に最新の脅威情報を入手し、システムの脆弱性を把握しておくことで、迅速にセキュリティインシデントに対応できるようにするために重要です。クラウドサービスの利用は、企業にとって多くのメリットをもたらしますが、セキュリティ対策を適切に実施しなければ、新たなリスクにさらされる可能性もあります。クラウドサービスの利用にあたっては、セキュリティの重要性を認識し、自社の責任範囲において適切な対策を講じる必要があります。
データ保護

情報漏洩の脅威から企業を守る

- 情報漏洩とは情報漏洩とは、企業などが保有する顧客の個人情報や企業秘密といった、本来は外部に漏れてはならない重要な情報が、第三者に流出してしまったり、外部から不正にアクセスされてしまうことを指します。情報漏洩には、顧客の氏名や住所、電話番号といった個人情報から、企業の財務状況、技術情報、顧客リストといった機密情報まで、実に様々なものが含まれます。漏洩の規模も、数件の個人情報から、数百万件、数千万件規模の大規模なものまで、ケースバイケースです。情報漏洩は、企業の信頼を失墜させるだけでなく、顧客や取引先に多大な損害を与える可能性があります。例えば、個人情報が漏洩した場合、被害者はなりすまし被害や金銭的な損害を受ける可能性があります。また、企業秘密が漏洩した場合、競争力の低下や事業の存続に関わるような深刻な事態に発展する可能性もあります。情報漏洩の原因は、従業員の不注意や管理体制の不備、サイバー攻撃など、多岐に渡ります。そのため、企業は情報漏洩対策を総合的に講じ、重要な情報を厳重に管理することが求められます。
データ保護

データの状態に応じたセキュリティ対策を!

- データの状態とは現代社会において、情報は企業の存続や人々の生活を支える重要な資産となっています。そして情報は、「データ」という形に変換され、コンピュータやスマートフォンなど、様々なシステムに保管されたり、インターネットなどのネットワークを通じてやり取りされています。こうしたデータを取り扱う上で、情報漏えいや改ざんといったリスクから守るためには、セキュリティ対策が欠かせません。そして、効果的なセキュリティ対策を実施するために重要なのが、「データの状態」を理解することです。データの状態とは、データが置かれている状況を指し、大きく「保存データ」「転送中のデータ」「使用中のデータ」の3つに分類されます。-# 保存データ保存データとは、パソコンやサーバーのハードディスク、スマートフォンの内部ストレージ、クラウドサービスなど、様々な場所に保管されているデータのことを指します。情報漏えいのリスクを低減するために、保存データに対しては、以下のようなセキュリティ対策が有効です。* アクセス制御アクセス権限を設定することで、許可されたユーザーのみにデータへのアクセスを制限します。* 暗号化データを暗号化することで、万が一情報漏えいが発生した場合でも、内容を解読できないように保護します。* バックアップハードディスクの故障やサイバー攻撃によるデータ消失に備え、定期的にデータをバックアップします。-# 転送中のデータ転送中のデータとは、ネットワークを通じて、デバイス間でやり取りされているデータのことを指します。例えば、インターネット上でWebサイトを閲覧する際や、メールを送受信する際などにデータが転送されます。転送中のデータに対するセキュリティ対策としては、下記のようなものがあります。* 通信の暗号化データ通信を暗号化することで、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。例えば、Webサイトとの通信を暗号化するSSL/TLS証明書の導入や、VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用が有効です。-# 使用中のデータ使用中のデータとは、コンピュータのメモリ上で処理されているデータのことを指します。例えば、文書作成ソフトで編集中のファイルや、Webブラウザに入力したパスワードなどが該当します。使用中のデータを守るためには、以下のような対策が考えられます。* メモリ保護不正なプログラムによるメモリへのアクセスを制限するなど、OSやアプリケーションのセキュリティ機能を有効活用します。* セキュリティソフトの導入ウイルス対策ソフトや不正侵入検知システムなどを導入し、悪意のあるプログラムからデータを保護します。上記のように、データの状態によって適切なセキュリティ対策は異なります。それぞれの状態におけるリスクを理解し、適切な対策を講じることで、重要な情報を守ることができます。
データ保護

大切な情報を守る!暗号化の基礎知識

インターネットの普及に伴い、私たちはオンラインで買い物や銀行取引、情報発信など、様々な活動を行うようになりました。これらの活動には、氏名や住所、クレジットカード番号、個人間のやり取りなど、重要な情報が欠かせません。しかし、便利な反面、インターネット上にはこれらの情報を狙う悪意のある第三者も存在します。もし、情報が盗まれてしまったら、金銭的な被害やプライバシーの侵害など、取り返しのつかない事態に繋がりかねません。 そこで重要となるのが「暗号化」という技術です。暗号化は、例えるならば、重要な情報を金庫に入れるようなものです。金庫は、正しい鍵を持っている人だけが中身を見ることができます。暗号化も同様に、情報を特殊な方法で変換することで、正しい鍵(復号鍵)を持っている人だけが元の情報を見られるようにします。仮に情報が盗まれても、暗号化されていれば、中身は解読できない暗号の状態なので、悪意のある第三者には内容を理解することができません。 このように、暗号化はインターネット上でやり取りされる重要な情報を守るための、必要不可欠なセキュリティ対策なのです。
コンプライアンス

企業の信頼を守る~サーベンス・オクスリー法とは?~

1990年代後半、インターネットの普及とともに世界経済は急成長を遂げ、多くの企業が成功を収めました。しかし、この輝かしい時代には裏の顔がありました。 一部の企業が、利益を追求するあまり、不正な会計操作や粉飾決算といった不正行為に手を染めていたのです。 その結果、企業の業績は実際よりもはるかに良く見せかけられ、多くの投資家が騙されて巨額の損失を被りました。この一連の事件は、企業の信頼を大きく失墜させ、社会全体に大きな衝撃を与えました。 このような事態を重く見て、アメリカでは企業の不正行為を防止するための法律が制定されました。それが「サーベンス・オクスリー法」、通称SOX法です。 SOX法は、企業の財務報告の正確性を高め、不正行為を未전に防ぐことを目的としています。具体的には、企業の内部統制の強化、経営者の責任の明確化、監査制度の厳格化など、多岐にわたる改革が盛り込まれています。 SOX法の制定は、企業に健全なコーポレートガバナンスの確立を促し、企業不正の抑止に一定の効果を上げています。世界各国でも、SOX法を参考に、同様の法律や制度が導入されており、企業の透明性と信頼性の向上に貢献しています。
データ保護

意外と知らないメタデータの重要性

- メタデータとはメタデータとは、データについてのデータ、つまりデータに付随する情報のことです。普段私たちが目にする写真、文書、動画といったデータには、実はそのデータ自身に関する様々な情報が付随しています。 例えば、旅の思い出を撮影した写真データであれば、撮影日時、場所情報、使用したカメラの種類や設定情報などがメタデータとして記録されています。また、企画書などの文書データであれば、作成者、最終更新日時、ファイルサイズ、使用したソフトの種類などがメタデータに該当します。 一見すると、データ本体と比べて重要性が低く思えるかもしれません。しかし実際には、メタデータはデータ管理、情報検索、セキュリティなど、様々な場面で重要な役割を担っています。 例えば、膨大な写真データの中から特定の日時に撮影された写真だけを探したい場合、メタデータの撮影日時情報を利用することで効率的に検索することができます。また、セキュリティ対策として、ファイルの更新日時や作成者を記録しておくことで、不正アクセスの有無や情報漏洩の原因究明に役立てることができます。 このように、メタデータはデータそのものをより深く理解し、活用するために欠かせない情報なのです。
データ保護

データ活用時代の羅針盤:BIでビジネスを進化させる

- BIとは何か BIとは、「ビジネスインテリジェンス」の略称で、企業活動の中で日々蓄積されていく膨大な量のデータを、経営判断に役立つ情報へと変換する為の手法や技術全般を指します。 企業は、日々の営業活動の中で、売上データや顧客情報、商品情報、市場の動向など、様々なデータを蓄積していきます。BIは、これらのデータの中から必要な情報を抽出し、分析することで、現状把握や未来予測といった経営判断を支援する強力なツールとなります。 例えば、過去の売上データと顧客属性を組み合わせることで、どのような顧客層に人気商品があるのかを分析することができます。そこから、効果的な販売戦略を立案したり、新しい商品開発に活かしたりすることが可能になります。 BIを活用することで、勘や経験に頼らない、データに基づいた客観的な意思決定を行うことができるようになり、企業の競争力強化に大きく貢献します。
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情報セキュリティの世界:チャイニーズ・ウォール・モデルとは?

- 金融機関における情報管理の要現代社会において、企業は膨大な量の情報を扱っています。特に金融機関では、顧客の預金残高や取引履歴、企業の財務諸表など、取り扱いに高い機密性が求められる情報が多数存在します。顧客から預かった大切な資産情報や、企業活動を支える重要な財務情報など、ひとたびこれらの情報が漏洩したり、不正にアクセスされたりすれば、金融機関の信頼は失墜し、社会全体に計り知れない影響が及ぶ可能性があります。このような事態を防ぐため、金融機関は高度な情報セキュリティ対策を講じる必要があります。その中核となる考え方が「ブルーワ・ナッシュ・モデル」です。これは、情報を守るべき対象として捉え、「機密性」「完全性」「可用性」という3つの要素をバランスよく維持することで、総合的な情報セキュリティを実現しようというものです。まず「機密性」とは、許可された者だけが情報にアクセスできる状態を指します。顧客情報へのアクセス権限を厳格に管理したり、情報を暗号化して不正アクセスから守ったりするなど、重要な情報を適切に保護する必要があります。次に「完全性」は、情報が正確かつ完全な状態で保たれていることを意味します。データ改ざんや破壊を防ぐため、常に情報の正確性を保証する仕組みが求められます。最後に「可用性」とは、許可された者が必要な時に情報にアクセスできる状態を指します。システム障害などで情報へのアクセスが遮断されないよう、安定したシステム運用や災害対策が重要になります。金融機関は、これらの要素をバランスよく実現することで、顧客や社会からの信頼を守り、安全な金融サービスを提供し続けることができます。
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IRMで機密情報を守る

- IRMとはIRMとは、情報権利管理(Information Rights Management)の略称で、企業や組織にとって重要な情報を保護するための技術です。従来のセキュリティ対策では、情報へのアクセスを制限するだけで、アクセス権を得た後の情報の利用については制御できませんでした。しかし、IRMを導入することで、アクセス権の付与だけでなく、情報の閲覧、編集、印刷、複製、転送といった操作を制限することが可能となります。近年、テレワークの普及やクラウドサービスの利用拡大に伴い、多くの企業で、従業員が社外からでも企業の情報にアクセスできる環境が整ってきました。これは、業務効率の向上に大きく貢献する一方で、情報漏洩のリスクを高めるという側面も持ち合わせています。もし、権限のない人物が重要な情報にアクセスし、それを外部に持ち出してしまったら、企業は大きな損害を被ることになりかねません。IRMは、このような状況下において、重要な情報を不正アクセスや漏洩から保護するための重要な手段となります。例えば、IRMを適用した文書は、たとえそれが不正にダウンロードされたとしても、設定された権限に基づいて閲覧や編集が制限されるため、情報の不正利用を防ぐことができます。このように、IRMは、変化の激しい現代社会において、企業が安全に情報を管理していく上で、必要不可欠な技術と言えるでしょう。
データ保護

データベースを扱う際の注意点:SQLインジェクションにご用心

現代社会において、情報は大変重要なものとなり、膨大な量の情報を効率的に扱うためにデータベースが広く使われています。データベースは、個人の情報から会社の機密情報まで、様々な情報を保管する基盤となっており、その重要性は測り知れません。 そして、このデータベースを操作するための言語がSQLです。SQLを使うことで、データベースにアクセスし、データの検索、追加、変更、削除などを行うことができます。 例えば、インターネット通販サイトで商品を探したり、購入履歴を確認したりする際にも、SQLが使われています。SQLは、データベース管理システムの種類に関わらず、ほぼ共通して使うことができるため、データベースを扱う上で必須の知識と言えるでしょう。 しかし、その利便性の裏には、セキュリティ上のリスクも潜んでいます。もし、悪意のある第三者にSQLを使ってデータベースに不正にアクセスされてしまうと、情報漏洩やデータの改ざんといった深刻な被害に遭う可能性があります。そのため、SQLを使う際には、セキュリティ対策を万全に行うことが非常に重要です。
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ファイルとセキュリティ:実行権限の危険性

- ファイルデータの宝庫 コンピュータの世界では、私たちが毎日扱うあらゆる情報は「ファイル」という形で整理され、保存されています。写真、音楽、文書、プログラムなど、その種類は多岐に渡りますが、これらは全てコンピュータ内部ではファイルとして存在しています。 ファイルは、まるで宝箱のように、様々な種類のデータを保管しています。例えば、美しい風景写真や思い出の動画、重要な仕事の資料、大好きな音楽なども、全てファイルとしてコンピュータの中に保存されています。私たちがファイルを開くということは、この宝箱を開けて、中にしまわれたデータを取り出すことを意味します。 ファイルは、コンピュータを理解する上で欠かせない重要な概念です。コンピュータは、ファイルという単位でデータを管理し、処理を行います。ファイルについて深く学ぶことで、コンピュータの仕組みへの理解を深め、より効果的にコンピュータを活用することができます。 ファイルには、それぞれ名前が付けられており、拡張子と呼ばれるファイルの種類を示す記号が付いている場合もあります。拡張子を見ることで、そのファイルが画像、文書、音楽など、どのような種類のデータを含んでいるのかを判断することができます。 コンピュータを使いこなすためには、ファイルの操作方法を習得することが重要です。ファイルの作成、保存、削除、コピー、移動など、基本的な操作を学ぶことで、コンピュータをより便利に活用できるようになります。