進化する日米データ連携:新フレームワークで何が変わる?
近年、個人情報の保護は世界中で重要性を増しており、国境を越えたデータのやり取りにおいても、その適切な扱いが大きな課題となっています。特に、個人情報の保護に関して厳しいルールを持つヨーロッパ連合(EU)と、巨大なIT企業が多く存在する米国との間では、データのやり取りに関するルール作りが重要な焦点となっています。
2023年から運用開始が予定されているEU-米国データプライバシーフレームワークは、このような状況を改善するための新たな枠組みとして期待されています。この枠組みは、EUに住む人たちの個人情報を米国に送る際に、適切な保護措置を取ることで、安全なデータ流通を目指しています。以前の枠組みであるプライバシーシールドは、EUの司法機関によって無効と判断されました。今回の新しい枠組みは、以前の反省点を踏まえ、日米間におけるデータ連携のあり方を大きく変える可能性を秘めていると言えるでしょう。