ハイバネーションファイル

データ保護

デジタル証拠の宝庫:ハイバネーションファイル

- 休止状態とハイバネーションファイルパソコンをしばらく使わない時、あなたはどのようにしていますか?多くの人が、消費電力を抑えるためにスリープモードを利用しているのではないでしょうか。しかし、スリープモードには種類があり、それぞれでパソコンの状態や消費電力が異なります。その一つに「休止状態」というモードがあります。休止状態とは、作業中のメモリの内容を全てハードディスクに保存し、パソコンの電源を完全に切ってしまうモードです。再びパソコンを使う時には、保存されたデータを読み込むことで、電源を切る前の状態に復帰することができます。この時、メモリの内容を一時的に保存しておくために作成されるのが「ハイバネーションファイル」と呼ばれるファイルです。ハイバネーションファイルは、休止状態に入る直前のメモリの内容を丸ごと保存するため、その容量はパソコンに搭載されているメモリ容量と同じくらい大きくなります。例えば、メモリが16GBのパソコンであれば、ハイバネーションファイルも約16GBの容量が必要になります。休止状態は、スリープモードと比べて消費電力が少ないというメリットがあります。スリープモードは、低電力状態を保ちつつ、すぐに作業を再開できる状態を維持するため、わずかながら電力を消費し続けます。一方、休止状態は、一度電源を完全に切ってしまうため、電力の消費はありません。しかし、ハイバネーションファイルは、メモリの内容を全て保存するため、個人情報や重要なデータが含まれている可能性があります。そのため、セキュリティ対策をしっかり行わずに休止状態を利用すると、情報漏洩のリスクが高まります。休止状態を利用する場合は、パスワードを設定するなど、セキュリティ対策をしっかりと行いましょう。