ハードコーディング

脆弱性

ハードコーディングの危険性

- ハードコーディングとはプログラムを作る際、例えばウェブサイトへの接続に必要なパスワードやデータベースの場所といった様々な情報を、プログラムに教えてあげる必要があります。この時、その情報をプログラムのソースコードの中に直接書き込んでしまうことを「ハードコーディング」と言います。一見すると、ハードコーディングは手軽で簡単な方法に思えます。必要な情報をその場に書き込むだけで、プログラムはすぐに動作するからです。しかし、これは非常に危険な行為です。なぜなら、ソースコードは誰でも閲覧できる可能性があるからです。もし、悪意のある人物がソースコードを盗み見てしまったらどうなるでしょうか? ハードコーディングされたパスワードや重要な情報は、簡単に盗み取られてしまいます。これは、家の鍵を玄関マットの下に隠しておくようなもので、セキュリティ上非常に危険な状態です。ハードコーディングの危険性を避けるためには、「設定ファイル」などを利用する方法があります。これは、重要な情報をソースコードとは別のファイルに保存し、プログラムはそのファイルから情報を読み込むという仕組みです。こうすることで、仮にソースコードが流出してしまっても、重要な情報が漏洩するリスクを減らすことができます。ハードコーディングは便利に見えて、実はセキュリティ上の大きなリスクを抱えています。プログラムを作る際は、安易にハードコーディングに頼ることなく、セキュリティを意識した設計を心がけましょう。