バンキング型トロイの木馬

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巧妙化するネットバンキングの脅威:バンキング型トロイの木馬にご用心

インターネットバンキングは、今では私たちの生活に欠かせないほど広く普及しています。自宅や外出先でも手軽に銀行取引ができる便利な半面、その利便性に目を付けた犯罪も後を絶ちません。数ある脅威の中でも、特に注意が必要なのが「バンキング型トロイの木馬」と呼ばれる不正プログラムです。 この不正プログラムは、その名の通り、銀行のオンラインサービスを悪用して私たちの預金を狙います。巧妙な方法でパソコンやスマートフォンに侵入し、利用者のログイン情報やクレジットカード情報などを盗み取ろうとします。 まるでギリシャ神話に登場するトロイの木馬のように、一見すると普通のファイルやアプリに偽装して、気付かれないうちに私たちの端末に侵入することから、その名が付けられています。知らず知らずのうちに不正プログラムをインストールしてしまうケースも多く、被害に遭ってから初めてその存在に気付くということも少なくありません。 バンキング型トロイの木馬は、利用者のログイン情報を盗むだけでなく、偽のログイン画面を表示して情報を詐取したり、取引内容を改ざんして不正送金を試みたりするなど、様々な手段で金銭を盗もうとします。近年では、スマートフォン向けの不正アプリなども増加しており、その手口はますます巧妙化しています。
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知っていますか?自動送金システムの脅威

近年、インターネットを通じて銀行取引を行うオンラインバンキングは、時間や場所を問わず利用できる利便性から、多くの人に利用されています。しかし、その利便性の裏側では、巧妙化する様々な脅威が存在することを忘れてはなりません。中でも、近年大きな問題として深刻化しているのが「自動送金システム」を用いた犯罪です。 まるでSF映画に登場するような近未来的な響きを持つこのシステムは、残念ながら現実のものとなっています。これは、利用者のオンラインバンキングのアカウント情報やパスワードを不正に取得し、外部から不正なプログラムを送り込むことで、ユーザーが気づかないうちに銀行口座からお金を自動的に送金してしまうという、極めて悪質なものです。 具体的な手口としては、偽のウェブサイトに誘導して個人情報を入力させる「フィッシング詐欺」や、コンピュータウイルスを仕込んだメールを送りつける「メール詐欺」など、様々な方法が用いられています。一度でもこれらの罠にかかってしまうと、自身の銀行口座が悪意のある第三者に支配され、大切な預金を根こそぎ奪われてしまう可能性も否定できません。 このような脅威から身を守るためには、セキュリティソフトの導入やOS・アプリの最新状態の維持はもちろんのこと、不審なメールやウェブサイトには決してアクセスしない、オンラインバンキングのパスワードを定期的に変更するなど、利用者一人ひとりが高いセキュリティ意識を持って自己防衛に努めることが重要です。
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進化する脅威:Ursnifの変貌と対策

- UrsnifとはUrsnifは、インターネットバンキングの利用者を狙う悪質なプログラムとして、Goziという同様のプログラムを元に作られました。2007年に初めて確認されてから、長い間、変化を続けながら世界中で猛威を振るっています。Ursnifは、当初、インターネットバンキングの利用者のIDやパスワードなどの重要な情報を見つけ出して盗み出すことに特化していました。このため、Ursnifに感染したパソコンは、知らないうちに銀行口座を不正に操作されてしまう危険性がありました。しかし、近年では、Ursnifはさらに進化を遂げ、その危険性は増しています。インターネットバンキングの情報だけでなく、クレジットカード情報や個人情報なども盗み出すようになり、その活動範囲はますます広がっています。また、Ursnifは他の悪質なプログラムをパソコンにダウンロードして実行することも確認されています。これは、Ursnifが単独で活動するだけでなく、他の悪質なプログラムと連携して、より巧妙かつ広範囲な攻撃を仕掛けてくる可能性を示唆しています。このように、Ursnifは長い間、その姿を変えながら、私たちにとって大きな脅威となっています。Ursnifから身を守るためには、セキュリティ対策ソフトの導入や最新の状態への更新、不審なメールやウェブサイトを開かないなど、基本的な対策を徹底することが重要です。
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スマホを狙う脅威!SOVAとは?

- SOVAの概要 SOVAは、スマートフォンを不正に操作して利用者の金銭を狙う「バンキング型トロイの木馬」と呼ばれる悪質なプログラムです。特に、Androidを搭載したスマートフォンが標的となるケースが多く報告されています。 このSOVAは、利用者が気付かないうちに端末に侵入し、内部に保存されているオンラインバンキングのログイン情報やパスワード、クレジットカード情報など、金銭に直結する重要な情報を盗み出すことを目的としています。 SOVAは、その巧妙な手口で利用者を騙し、情報を盗み出します。例えば、実在する銀行や金融機関のアプリを装ってインストールを促し、本物と見分けがつかないような偽のログイン画面を表示して、利用者が入力したIDやパスワードを盗み取ります。また、画面上に表示された情報をこっそり記録する機能も備えており、クレジットカード番号やセキュリティコードなども危険にさらされます。 さらに、SOVAは感染した端末を遠隔から操作し、利用者に気付かれることなく不正な送金を指示するなど、さらなる被害を引き起こす可能性も秘めています。 SOVAは常に進化しており、その脅威は日々深刻化しています。スマートフォンを利用する際は、不審なアプリをインストールしない、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入するなど、自衛の意識を高めることが重要です。
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スマホ決済の落とし穴:Anubisにご用心

近年、スマートフォンを使って銀行取引やオンライン決済をすることが当たり前になりました。とても便利な半面、目に見えない脅威が潜んでいることを忘れてはいけません。その脅威の一つとして、今回は「Anubis」と呼ばれる不正プログラムについて解説します。 Anubisは、Androidスマートフォンに感染する不正プログラムの一種で、銀行を狙った「バンキング型トロイの木馬」と呼ばれるものです。このAnubisは、利用者が気づかないうちに、スマートフォンに保存されている大切な情報を盗み出す機能を持っています。2016年に初めて発見されて以来、その手口は巧妙化し、世界中の銀行や金融機関を狙い続けています。 Anubisは、一見すると便利なアプリを装って配布されているケースが多く、利用者がそのアプリをインストールしてしまうと、スマートフォンに感染してしまいます。感染すると、Anubisはスマートフォンの画面上に偽のログイン画面などを表示し、利用者が入力したIDやパスワードなどの情報を盗み取ります。さらに、SMSメッセージを盗み見して、二段階認証を突破しようとするなど、非常に悪質な機能も備わっています。 Anubisは目に見えず、その脅威を認識することが難しい点が、より一層危険度を高めていると言えるでしょう。
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スマホを狙う脅威:Anubisの実態

- 巧妙化するスマホを狙った脅威近年、スマートフォンは生活に欠かせないものとなり、銀行取引やオンラインショッピングなど様々な場面で利用されています。大変便利な反面、スマートフォンを狙った悪意のある攻撃も増え続けており、個人情報の流出や金銭的な被害が絶えません。中でも、「アヌビス」という不正プログラムは、その巧妙さから世界中で大きな脅威となっています。「アヌビス」は、一見すると普通のアプリを装って、利用者のスマートフォンに侵入します。そして、インストールされると密かにバックグラウンドで活動を始め、個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータを盗み取ります。さらに恐ろしいことに、「アヌビス」は利用者のスマートフォンの画面を監視し、銀行アプリやクレジットカードアプリを利用する際に、入力したIDやパスワードを盗み出すことも可能です。この不正プログラムは、その巧妙さから発見が非常に困難です。セキュリティソフトを回避する機能も備わっており、利用者は自分が被害に遭っていることに気づかないケースも少なくありません。そのため、被害が拡大する前に、その脅威と対策について理解を深めておく必要があります。「アヌビス」のような不正プログラムから身を守るためには、公式アプリストア以外からのアプリのインストールは避け、常に最新の状態に保つことが重要です。また、怪しいリンクや添付ファイルは開かない、セキュリティソフトを導入するなど、基本的な対策を徹底することが重要です。スマートフォンは大変便利なツールですが、危険と隣り合わせであることを認識し、適切な対策を講じるように心がけましょう。
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スマホを狙う脅威:AlienBotにご注意を!

- AlienBotとは? AlienBotは、Androidのスマートフォンやタブレットを狙った悪質なソフトウェアです。まるで宇宙から来たかのような名前ですが、その正体は利用者の金銭を狙った悪意のあるプログラムです。 このソフトウェアは、銀行を狙ったトロイの木馬の一種に分類されます。その目的は、ネットバンキングのアプリに登録されているIDやパスワード、クレジットカードの番号など、お金にまつわる重要な情報を盗み出すことにあります。AlienBotは2022年、世界中で猛威を振るい、最も感染が広まった悪質なソフトウェアの一つとして確認されました。 AlienBotは、感染した端末を不正に操作し、利用者に気づかれることなく情報を盗み出したり、他の悪質なソフトウェアをインストールしたりする可能性があります。そのため、身に覚えのないアプリのインストールや、普段と異なる画面表示など、少しでも怪しい点があれば注意が必要です。 セキュリティソフトの導入や、アプリのダウンロード元を信頼できるものにするなど、基本的な対策をしっかり行うことが、AlienBotから身を守る上で重要です。