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未知の脅威から身を守る!ヒューリスティック分析とは

- ヒューリスティック分析とは -# ヒューリスティック分析とは ヒューリスティック分析とは、過去の経験や蓄積された知識を基に、複雑な問題に対して必ずしも完璧ではないにしても、より良い答えを導き出すための方法です。情報セキュリティの分野においては、従来型のセキュリティ対策では検知が難しい、未知の脅威をいち早く見つけるために活用されています。 従来のセキュリティ対策では、既知のコンピューターウイルスの特徴をデータベースに登録しておき、対象となるプログラムをそのデータベースと照らし合わせることで、脅威となるかどうかの判断を行っていました。しかし、コンピューターウイルスは日々新たなものが開発されており、この方法だけでは全ての脅威に対応することが難しくなってきています。 そこで、ヒューリスティック分析を用いることで、未知のコンピューターウイルスであっても、怪しい動きや特徴がないかを分析し、検知することが可能になります。 具体的には、プログラムのコードを解析し、怪しい命令が含まれていないか、ファイルの変更やネットワークへのアクセスなど、通常とは異なる動作を行っていないかなどをチェックします。また、過去に発生した攻撃の傾向を分析し、似たような特徴を持つ攻撃を予測するといったことも行われます。 ヒューリスティック分析は、完璧な防御策ではありませんが、未知の脅威からシステムを守るための有効な手段の一つと言えるでしょう。