ファイルの同一性を確かめる技術~ファイルハッシュのススメ~
- ファイルハッシュとは
-# ファイルハッシュとは
ファイルハッシュとは、デジタルデータの内容から生成される、そのデータだけに固有の識別符号のことです。まるで、人がそれぞれ異なる指紋を持つように、デジタルデータも内容が少しでも異なれば、全く異なるハッシュ値を持ちます。
このハッシュ値は、データの内容を要約した短い文字列で表現されます。ファイルのサイズに関わらず、常に一定の長さのハッシュ値が生成されるため、データの同一性を確認する手段として非常に便利です。
例えば、全く同じ内容の二つのファイルがあった場合、たとえファイル名や作成日時が異なっていても、ハッシュ値は一致します。逆に、わずか一文字でも内容が変更された場合、ハッシュ値は大きく変化します。
この特性を利用することで、ファイルの改ざん検知などに役立ちます。データの送受信時などにハッシュ値を比較することで、データが途中で改ざんされていないかを簡単に確認できるのです。
ファイルハッシュは、セキュリティ対策において重要な役割を果たしており、データの整合性を保証する上で欠かせない技術と言えるでしょう。