ファイル共有

メール

時代遅れのPPAP:安全なファイル送信のために

- PPAPとは?-PPAPとは?-PPAPとは、「Password付きZIPファイルを送ります、Passwordを送ります、Angoka(暗号化)Protocol(プロトコル)」のそれぞれの単語の頭文字を繋げた言葉です。これは、電子メールでファイルをやり取りする際の手順を指しています。具体的には、まずパスワードで保護したZIP形式のファイルを電子メールで送り、その後、別の電子メールでパスワードを伝えるという方法です。一見すると、パスワードで保護することでセキュリティ対策をしているように思えますが、実際には多くのセキュリティ上の問題点が指摘されています。まず、パスワードで保護したZIPファイルとパスワードを別々の電子メールで送信する場合、仮にどちらかの電子メールが第三者に盗聴されてしまった場合、もう一方の電子メールも容易に解読されてしまう可能性があります。これは、鍵と鍵穴を別々に送っているようなものであり、セキュリティ上非常に危険な状態と言えるでしょう。さらに、PPAPで使用されるZIPファイルの暗号化方式には、脆弱性が発見されているものも存在します。そのため、悪意のある第三者によってZIPファイルが解読され、ファイルの内容が盗み見られてしまうリスクも考えられます。これらの問題点から、現在ではPPAPはセキュリティの専門家の間では推奨されない方法となっています。ファイルのやり取りを行う際には、PPAPではなく、より安全な方法を選択することが重要です。
クラウド

Dropbox利用における注意点:セキュリティリスクと対策

- DropboxとはDropboxは、インターネット上にファイルを保管できるサービスです。まるで自分のパソコンの中にデータを入れておくように、インターネット上のスペースにファイルを保存しておくことができます。保存したファイルには、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、様々な機器からアクセスすることが可能です。そのため、自宅や職場など、場所を問わずにファイルを利用できる点が大きな利点です。Dropboxの便利な機能の一つに、ファイルの共有機能があります。インターネット上でファイルを共有する方法はいくつかありますが、Dropboxを使えば、URLを送信するなど簡単な操作でファイルを共有することができます。また、受け取った側もDropboxのアカウントを持っていなくてもファイルを見たりダウンロードしたりすることが可能です。さらに、Dropboxにはファイルの共同作業をスムーズに行うための機能も備わっています。例えば、同じファイルを複数人で編集する場合、変更履歴が残るので、誰がいつどこを変更したのかがひと目でわかります。また、誤って編集してしまった場合でも、過去のバージョンに戻すことが容易にできます。これらの機能により、チームで効率的に作業を進めることが可能になります。このように、Dropboxはファイルの保存、共有、共同作業を簡単に行える便利なサービスです。そのため、多くの人や企業で利用されています。
脆弱性

ファイル共有の脆弱性に注意!ksmbdの危険性と対策

- ファイル共有の新たな選択肢、ksmbdとは? 近年、Linux環境でもWindowsとのファイル共有が求められるケースが増えてきました。Linuxカーネル上でファイル共有を実現する新しい仕組みであるksmbdは、まさにそうしたニーズに応えるべく開発されました。 従来、LinuxにおけるSMBファイルサーバーといえばSambaが主流でした。しかし、ksmbdはその後継となることを目指し、より高速かつ効率的なファイル共有を実現するために開発が進められています。 ksmbdの大きな特徴の一つに、高速なファイル転送を可能にするSMBDirectのサポートがあります。SMBDirectは、ネットワークアダプターがRDMA(Remote Direct Memory Access)に対応することで、CPU負荷を軽減し、高速なデータ転送を実現する技術です。 また、ksmbdは将来的なSambaとの統合も視野に入れて開発が進められています。将来的には、ksmbdがSambaのファイル共有機能を担い、Sambaはドメインコントローラーなどのより高度な機能に特化していくことが予想されます。 ksmbdは、Linuxにおけるファイル共有をより高速かつ安全にするための新たな選択肢として、今後ますます注目を集めていくでしょう。
ネットワーク

ファイル共有の落とし穴:SMBの脆弱性と対策

- SMBとはSMBは、「サーバーメッセージブロック」を省略した言葉で、マイクロソフト社が開発した通信規約です。主に、ウィンドウズのパソコンなどの機器が、ネットワークを通じて情報をやり取りする際に使われています。-# ファイルやプリンターの共有をスムーズにSMBを使うと、ネットワーク上の異なるパソコン同士で、ファイルやプリンターを共有できます。 例えば、会社のネットワークで、他の人のパソコンにある資料にアクセスしたり、部署で共用のプリンターを使ったりする際に、SMBが活躍します。-# SMBの仕組みSMBは、クライアントサーバー方式で動作します。 つまり、ファイルやプリンターを使いたいパソコンが「クライアント」となり、それらの資源を提供するパソコンが「サーバー」となります。クライアントがサーバーに対して、「このファイルを見たい」「このファイルを使いたい」といった要求を送ると、サーバーはそれに応じて、ファイルやプリンターへのアクセスを許可します。-# セキュリティ対策は必須SMBは大変便利な反面、セキュリティ対策を怠ると、悪意のある第三者にネットワークに侵入され、情報漏えいや改ざんといった被害に遭う可能性があります。 そのため、常に最新の状態に保つことや、ファイアウォールを設定するなど、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。