ファームウェア

IoT

知っておきたいセキュリティ対策:OTAアップデートの危険性

- OTAアップデートとはOTAアップデートとは、「Over-the-Air」の略で、無線通信を使って機器のソフトウェアやファームウェアを更新する方法です。パソコンなどでお馴染みの、ケーブル接続や記憶媒体を使って更新する方法と違い、無線LANなどを経由してインターネットに接続するだけで、手軽に最新のソフトウェアを入手し、機器を最新の状態に保つことができます。従来の更新方法では、更新用のファイルを入手して、手順に従って手動でインストールする必要がありました。これは、パソコンに不慣れな人にとって負担が大きく、更新を怠ってしまう原因の一つとなっていました。しかし、OTAアップデートでは、機器が自動的に更新データを探し、ダウンロード、インストールまで実行してくれるため、利用者は意識することなく、常に最新の機能やセキュリティ対策が施された状態で機器を使うことができるのです。この手軽さから、OTAアップデートはスマートフォンやタブレット端末をはじめ、近年ではテレビや自動車など、様々な機器で広く採用されています。しかし、便利な反面、注意点も存在します。例えば、アップデートには多くの場合、ある程度のデータ通信量が発生します。そのため、契約しているデータ通信量が少ない場合、高額な通信料金が発生してしまう可能性があります。また、アップデート中にエラーが発生した場合、機器が正常に使用できなくなるリスクもあります。OTAアップデートは非常に便利な機能ですが、利用する前に、仕組みや注意点、リスクなどを正しく理解しておくことが重要です。
クラウド

クラウドの盲点:Cloudborne攻撃から身を守るには

- クラウドサービスの新たな脅威近年、多くの企業が情報システムにクラウドサービスを採用しており、その利便性から利用が拡大しています。データの保管場所やアクセス手段を気にせず、どこからでも仕事ができる柔軟性は、多くの企業にとって魅力となっています。しかし、その利便性の一方で、新たなセキュリティリスクも浮上しています。その一つが、クラウドサービスの基盤となるハードウェアを悪用する「Cloudborne攻撃」です。従来のサイバー攻撃は、主にソフトウェアの脆弱性を突いて行われてきました。しかし、Cloudborne攻撃は、クラウドサービスを支えるサーバーやネットワーク機器などのハードウェアに潜む脆弱性を悪用する点が大きく異なります。クラウドサービスは、複数の利用者でリソースを共有する仕組みです。そのため、悪意のある攻撃者がハードウェアの脆弱性を突いて侵入に成功した場合、他の利用者のデータにもアクセスできてしまう危険性があります。機密情報や個人情報など、重要なデータが流出してしまう可能性もあり、その影響は計り知れません。さらに、Cloudborne攻撃は、検知が非常に困難であるという点も大きな脅威です。従来のセキュリティ対策は、ソフトウェアレベルでの防御が中心であったため、ハードウェアレベルでの攻撃を検知することは容易ではありません。クラウドサービスの利用に伴い、このような新たな脅威への対策が急務となっています。ハードウェアのセキュリティ強化はもちろんのこと、アクセス制御の厳格化や、不正アクセスを検知する仕組みの導入など、多層的なセキュリティ対策を講じることが重要です。
ハードウェア

見過ごせないBMCのセキュリティ対策

- 重要なシステムの影の立役者、BMCとは? 私たちの生活を支える銀行システムや公共サービス、企業の基幹システムなど、重要な役割を担うシステムの裏側では、常に稼働し続けるサーバーやネットワーク機器が欠かせません。これらのシステムが安定稼働するためには、電力供給や温度管理、ハードウェアの動作状態監視など、様々な要素を管理する必要があります。この重要な役割を陰ながら担っているのが、BMC(Baseboard Management Controller)です。 BMCは、サーバーやネットワーク機器といったハードウェアに組み込まれた、小さなコンピューターのようなものです。パソコンで例えると、WindowsやMac OSといったOSとは別に、ハードウェアを直接制御するためのシステムが組み込まれているイメージです。このBMCは、OSやアプリケーションが動作していなくても、システムの電源をオン・オフしたり、温度や電圧などの状態を監視したりすることができます。また、ハードウェアに異常が発生した場合には、アラートを発したり、自動的に復旧処理を行ったりするなど、システムの安定稼働に欠かせない役割を担っています。 従来のセキュリティ対策では、OSやアプリケーションへの不正アクセスを防ぐことに焦点が当てられてきました。しかし、BMCはOSとは独立して動作するため、セキュリティ対策が手薄になりがちです。もしもBMCが攻撃者に悪用されると、システム全体の制御を奪われたり、重要な情報が盗み出されたりする危険性があります。そのため、BMCのセキュリティ対策は、重要なシステムを守る上で非常に重要となっています。
ハードウェア

見落としがちなBIOSセキュリティ:基本の確認と対策

- BIOSとは何か?パソコンを起動すると、画面にメーカーのロゴが表示され、その後WindowsのようなOSが立ち上がります。このOSが起動するよりも前に、実はコンピュータを動かすための重要なシステムが働いています。それがBIOS(Basic Input Output System)です。BIOSは、パソコンの心臓部とも言えるマザーボード上に搭載された小さなプログラムです。パソコンの電源を入れると、最初にBIOSが起動し、様々な役割を担います。まずBIOSは、パソコンに搭載されているCPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェアが正しく動作するかを検査します。もしこの検査で異常が見つかれば、BIOSはエラーメッセージを表示し、パソコンの起動を止めてしまいます。ハードウェアの検査が終わると、BIOSはOSを格納しているハードディスクやSSDなどの記憶装置を探し出し、OSを読み込みます。OSが読み込まれることで、ようやく私たちが目にする familiar なパソコンの画面が表示されるのです。BIOSは、パソコンの起動に欠かせない重要なシステムであると同時に、パソコンの設定を変更するためにも使用されます。パソコンの起動時に特定のキーを押すことで、BIOS設定画面が表示され、起動時の順番の変更や、システムの日付と時刻の設定などが行えます。このように、BIOSは普段は意識することが少ないシステムですが、パソコンが正常に動作するために非常に重要な役割を担っています。
ハードウェア

意外と知らない?BIOSの役割とセキュリティ

- コンピュータの心臓部、BIOSとは? コンピュータの電源ボタンを押してから、普段使い慣れたOSが立ち上がるまで、実は様々なプログラムが裏側で働いています。その中でも、特に重要な役割を担っているのがBIOS(Basic Input Output System)です。 BIOSは、例えるなら、コンピュータという建物を建てるための基礎工事や、電気・水道などのインフラ整備を行う、縁の下の力持ちのような存在です。 マザーボード上に搭載された小さなチップに収められたBIOSは、電源投入と同時に、まずコンピュータ自身に搭載された部品が正常に動作するかを確認します。 そして、ハードディスクやUSBメモリなどの記憶装置の中から、OSが格納されている場所を探し出し、OSをメモリに読み込むことで、コンピュータを起動へと導きます。 その他にも、BIOSはキーボードやマウス、ディスプレイといった周辺機器の制御や、起動時の処理速度の調整、日付と時刻の管理など、コンピュータが正常に動作するために欠かせない様々な処理を行っています。 まさに、コンピュータの心臓部と呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。
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意外と知らない?BIOSとセキュリティの基礎知識

- コンピュータの心臓部、BIOSとは皆さんが毎日使っているパソコンやスマートフォン。画面に表示される情報や、キーボード入力、インターネット接続など、様々な機能が備わっていますが、これらの動作を陰で支える重要な役割を担っているのが「BIOS」です。 BIOSは「Basic Input Output System」の略称で、日本語では「基本入出力システム」と訳されます。コンピュータを構成する部品の中でも、特に重要な役割を担うのが「マザーボード」ですが、BIOSはこのマザーボード上に組み込まれた小さなプログラムです。 BIOSは、コンピュータの電源を入れた直後に最初に起動するプログラムであり、ハードウェアの動作確認やオペレーティングシステム(OS)の起動準備など、コンピュータが正常に動作するために必要な基本的な処理を行います。 例えるなら、人間でいう脳のような役割を果たし、コンピュータ全体を制御しています。 BIOSが正常に動作しなければ、コンピュータは起動することさえできません。そのため、BIOSは「コンピュータの心臓部」とも呼ばれています。 近年では、従来のBIOSよりも高機能な「UEFI」と呼ばれるシステムも普及してきていますが、基本的な役割はBIOSと変わりません。 コンピュータの仕組みを理解する上で、BIOSは重要な要素の一つです。