ベストプラクティス

セキュリティ強化

国際的なセキュリティ連携:FIRSTとその役割

- サイバーセキュリティの最前線 現代社会において、インターネットは欠かせないインフラとなっています。しかし、それと同時に、悪意のあるサイバー攻撃の脅威も増大しており、その手口は日々巧妙化しています。もはや、一国や一企業だけでセキュリティ対策を講じることは困難であり、世界規模での協力体制が不可欠です。 このような状況下で、国際的なセキュリティコミュニティであるFIRSTは重要な役割を担っています。FIRSTは、世界中の企業や組織からセキュリティの専門家が集まり、最新の脅威情報や対策技術を共有する場を提供しています。具体的には、インシデント対応の訓練や、セキュリティに関する国際会議の開催、専門家同士の情報交換ネットワークの構築などを行っています。 FIRSTの活動は、世界中のサイバーセキュリティレベルの向上に大きく貢献しています。近年、国家レベルで支援された高度なサイバー攻撃が増加していますが、FIRSTのような国際的な連携によって、いち早く脅威を検知し、被害を最小限に抑えることが可能となります。 サイバーセキュリティは、もはや一部の専門家だけの問題ではありません。インターネットを利用する私たち一人ひとりが、セキュリティの重要性を認識し、基本的な対策を講じることが重要です。そして、FIRSTのような国際的な取り組みを支援することで、より安全なサイバー空間の実現に貢献していくことができます。
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セキュリティ対策の基礎力アップ:CISベンチマークのススメ

- はじめにと題して 昨今、新聞やニュースで毎日のようにサイバー攻撃の事件が報道され、企業や組織を狙った悪意のある行為が増加していることを実感します。しかも、その手口は巧妙化し、従来のセキュリティ対策では太刀打ちできないケースも少なくありません。このような状況下、顧客情報や企業秘密といった貴重な情報資産をシステムの脆弱性を突いた攻撃から守るためには、適切なセキュリティ対策を講じることが何よりも重要です。 しかしながら、「具体的にどのような対策を講じれば良いのか」「自社のセキュリティ対策は十分と言えるのか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、システムを安全に構成するための世界標準とも言えるガイドライン「CISベンチマーク」について解説します。このガイドラインは、様々なシステムやソフトウェアに対して、セキュリティの専門家が推奨する設定や対策を具体的に示したものです。CISベンチマークを参考に、自社のシステム環境やリスク許容度に合わせたセキュリティ対策を実施することで、より強固なシステム構築が可能となります。