マルウェア

マルウェア

潜む脅威:FormBookマルウェアにご用心

- FormBookとはFormBookは、2016年に初めて姿を現して以来、世界中で猛威を振るっている悪質なソフトウェアです。まるで風邪やインフルエンザのように、パソコンに感染し、様々な問題を引き起こします。特に近年では、新型コロナウイルスに関する情報を装い、巧妙に偽装したメールに潜んでいるケースが増加しています。一見、普通のメールに紛れて届くため、受け取った人が添付ファイルを開いてしまう危険性が非常に高い点が特徴です。FormBookの恐ろしい点は、感染したパソコンに保存されているパスワードやクレジットカード情報などの重要な個人情報を盗み出すだけではありません。まるで侵入者のように、そのパソコンを足がかりに、さらに深くネットワークに侵入し、企業の機密情報にアクセスする可能性も秘めている点が挙げられます。例えば、FormBookに感染したパソコンから、会社のネットワークにアクセスできるとします。そうなると、FormBookはそのネットワーク上にある他のパソコンにも侵入し、機密情報を含むファイルやデータを盗み出す可能性があります。さらに、FormBookは感染したパソコンを乗っ取り、外部からの攻撃者の指示に従って、他のネットワークへの攻撃に加担させられる危険性も孕んでいます。このように、FormBookは個人だけでなく、企業にとっても大きな脅威となります。そのため、FormBookから身を守るためには、不審なメールを開封しない、セキュリティソフトを導入するなど、日頃から対策を講じておくことが重要です。
サイバー犯罪

身近に潜む危険!QRコードのセキュリティ対策

- QRコードとはQRコードは、白と黒の四角い模様を組み合わせて様々な情報を表す技術です。日本で開発され、今では世界中で使われています。皆さんの身の回りにも、商品パッケージや広告、お店の案内など、様々な場所で見かけることができるのではないでしょうか。-# QRコードの仕組みQRコードは、白と黒の小さな四角形を組み合わせることで、たくさんの情報を詰め込むことができます。この小さな四角形の一つ一つを「モジュール」と呼び、このモジュールの並び方によって情報を表現しています。QRコードは、単に情報を埋め込んでいるだけでなく、読み取りやすさや、一部が汚れてしまっても読み取れるように工夫されています。例えば、QRコードの四隅にある大きな三つの正方形は「位置検出パターン」と呼ばれ、QRコードの位置を認識するために使われます。また、QRコードには「誤り訂正機能」も備わっており、コードの一部が汚れてしまっても、正しく情報を復元することができます。-# QRコードの便利な使い方QRコードは、スマートフォンやタブレットのカメラで読み取ることで、様々なことができます。* ウェブサイトへのアクセスQRコードを読み込むだけで、簡単にウェブサイトにアクセスすることができます。長いURLを手入力する手間が省けるので、便利です。* 電子決済QRコードを使って、お店の支払いをすることができます。現金を持ち歩く必要がなくなり、スムーズに支払いができます。* クーポン利用QRコードを表示することで、お店のクーポンを受け取ったり、利用したりすることができます。お得な情報を見逃すことがなくなります。このように、QRコードは私たちの生活を便利にする様々な場面で役立っています。QRコードを正しく理解し、安全に利用しましょう。
サイバー犯罪

開発者必見!PyPIのセキュリティリスクと対策

- PyPIとは -# PyPIとは PyPIは「パイピーアイ」と読み、「Python Package Index」の略称です。これは、Pythonというプログラミング言語を使って開発を行う際に必要となる様々なソフトウェア部品を管理し、提供するシステムのことです。 世界中のPython開発者がPyPIを利用することで、ソフトウェア開発を効率化しています。 PyPIには、膨大な数のソフトウェア部品が公開されており、誰でも簡単に利用できることが大きな利点です。これは、まるで巨大な図書館から、必要な本を自由に借りて読めるようなものです。 PyPIは、Pythonソフトウェア財団という団体によって運営されています。 開発者は、PyPIから必要なソフトウェア部品をダウンロードし、自身のプログラムに組み込むことができます。これは、車を作る際に、タイヤやエンジンを部品として利用するのと似ています。 PyPIのおかげで、開発者は一からすべてを開発する必要がなくなり、開発期間の短縮や効率化を実現できるのです。
脆弱性

PwnKit:その脅威と対策

- はじめにと昨今、悪意のあるサイバー攻撃の手口は巧妙化の一途を辿っており、コンピューターシステムの弱点をついた攻撃が増加しています。セキュリティ対策の重要性が叫ばれる中、特にLinuxシステムにとって「PwnKit」と呼ばれる脆弱性は深刻な脅威として認識されています。PwnKitは、本来はシステムを操作する権限を持たない攻撃者が、システム全体を管理する最高権限である「root権限」を不正に取得することを可能にする脆弱性です。 root権限を取得されると、攻撃者はシステム内の重要な情報を盗み出したり、システム全体を改ざんしたり、サービスを停止させるなど、甚大な被害をもたらす可能性があります。 この脅威からシステムを守るためには、PwnKitの危険性について正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。PwnKitは決して他人事ではありません。企業はもちろんのこと、個人でパソコンやサーバーを運用している方も、PwnKitの脅威に備える必要があります。
サイバー犯罪

Exploit:サイバー犯罪の温床とその対策

- 悪名高いハッキングフォーラム、ExploitExploitは、サイバー犯罪者たちが集う、インターネット上の闇市場とも呼べる危険なフォーラムです。2005年から運営されており、その歴史は深く、ロシア語圏のユーザーを中心に、世界中のサイバー犯罪者が集結しています。このフォーラムでは、ハッキングやサイバー犯罪に関する様々な情報交換が活発に行われています。例えば、ウェブサイトの脆弱性を突く方法や、企業のネットワークに侵入する方法など、高度な技術情報がやり取りされています。さらに、マルウェアと呼ばれる悪意のあるソフトウェアや、漏洩した個人情報や企業秘密などの機密情報が、驚くほど簡単に売買されています。Exploitは、単なる情報交換の場にとどまりません。実際、このフォーラムで売買された情報やツールが、後に大規模なサイバー攻撃に利用された事例が後を絶ちません。まさに、サイバー犯罪の温床ともいえる危険な場所なのです。近年では、このExploitのような闇サイトへの対策が急務となっており、捜査機関による摘発や、アクセス遮断などの取り組みが進められています。しかし、その一方で、巧妙な方法で活動を続けるなど、いたちごっこが続いています。
サイバー犯罪

PsTools:利便性とリスクを理解する

- システム管理者の頼れる味方 システム管理者の皆様、日々の業務お疲れ様です。膨大な数のサーバーやパソコンを管理するのは大変な作業であり、効率化が常に求められます。そこで今回は、皆様の頼れる味方となる「PsTools」というツールセットをご紹介いたします。 PsToolsは、マイクロソフトが提供する、Windowsシステム管理者にとって非常に便利なツール集です。このツールセットを使えば、離れた場所にあるシステムへの接続や、動作しているプログラムの管理、システムに関する情報の取得など、様々な作業を効率的に行うことができます。 例えば、「PsExec」というツールを使うと、離れた場所にあるコンピュータ上でプログラムを動かすことができます。これは、システムのトラブル解決やソフトウェアの配布などを簡単に行いたい場合に非常に役立ちます。 また、「PsInfo」というツールを使えば、システムのハードウェア情報や、インストールされているソフトウェアに関する情報を集めることができます。これらの情報は、システム管理を行う上で非常に重要な役割を果たします。 このように、PsToolsはシステム管理者の皆様にとって、日々の業務を効率化するための強力なツールとなります。ぜひ、PsToolsを活用して、よりスムーズなシステム運用を実現してください。
サイバー犯罪

暗躍するサイバー犯罪集団:Evil Corpの脅威

- Evil Corpとは-# Evil CorpとはEvil Corpは、ロシアを拠点とする、世界的に悪名高いサイバー犯罪集団です。別名Indrik Spiderとしても知られており、その活動が確認されたのは2014年頃のことです。彼らは高度な技術と組織力を駆使し、世界中の企業や組織に対して、金銭を目的とした様々なサイバー攻撃を仕掛けてきました。Evil Corpの特徴は、その高度な技術力と組織力にあります。彼らは独自に開発したマルウェアを使用し、標的のシステムに侵入、情報を盗み出したり、システムを乗っ取ったりします。さらに、盗み出した情報を使って金銭を要求する「ランサムウェア」攻撃や、不正送金を行うなど、手口は巧妙化しています。主な標的は金融機関ですが、近年では医療機関や政府機関など、その活動範囲は広がりを見せています。これは、これらの機関が保有する個人情報や機密情報が、闇市場で高値で取引されるためだと考えられています。Evil Corpの攻撃から身を守るためには、セキュリティ対策ソフトの導入や、パスワードの強化など、基本的な対策を徹底することが重要です。また、怪しいメールやウェブサイトにはアクセスしない、不審なソフトウェアはインストールしないなど、一人ひとりがセキュリティ意識を高めることも大切です。
マルウェア

見破る!EtterSilentが仕掛ける巧妙な罠

- 危険なツールEtterSilentとはEtterSilentは、インターネット上の違法な市場でひそかに売買されている、悪質なプログラムを作り出すための道具です。この道具は、まるで魚釣りの仕掛けのように、一見すると害のない普通の書類ファイルに見せかけて、実際にはコンピュータウイルスを仕込んだ、巧妙に偽装された罠を作ることができます。この罠は、メールに添付されたり、偽のウェブサイトに置かれたりして、私たちを騙そうとします。そして、うっかりそれを開いてしまうと、パソコンの中に保存されている大切な情報が盗まれたり、パソコン自体が悪意のある人物に遠隔操作されてしまう危険性があります。EtterSilentは、その巧妙な隠蔽技術によって、セキュリティソフトの監視をかいくぐり、侵入を許してしまう可能性も秘めています。そのため、たとえ見慣れた相手から送られてきたファイルや、信頼できそうなウェブサイト上のファイルであっても、安易に開くのは大変危険です。日頃から、怪しいメールに添付されたファイルや、信頼できないウェブサイトからのファイルは開かないようにするなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。また、セキュリティソフトを最新の状態に保ち、怪しい動きをいち早く察知できるようにしておくことも大切です。
マルウェア

潜む脅威:論理爆弾の正体と対策

コンピュータの世界には、目に見えない脅威が潜んでいます。その一つが「論理爆弾」と呼ばれるものです。論理爆弾は、プログラムの中に巧妙に隠された悪意のあるコードで、特定の条件が満たされると爆発的に活動を開始します。まるで時限爆弾のように、ある日時、特定のイベント、あるいは特定のデータへのアクセスなどをきっかけに、システムに破壊工作を行います。 論理爆弾は、システムの機能を停止させたり、データを破壊したり、機密情報を盗み出したりするなど、様々な被害をもたらします。しかも、通常の動作に紛れて密かに潜んでいるため、発見が非常に困難です。 例えば、あるプログラムに「2025年1月1日になったら、全てのデータを消去する」という論理爆弾が仕掛けられていたとします。このプログラムは、2025年になるまでは正常に動作するため、利用者はプログラムに問題があることに気づかない可能性があります。そして、2025年1月1日を迎えると、突如としてデータが消去されてしまうという深刻な事態に陥ります。 論理爆弾は、悪意のある開発者によって意図的に埋め込まれるケースや、セキュリティホールを悪用して外部から侵入されるケースなどがあります。そのため、信頼できるソフトウェアだけを使用すること、常に最新の状態に更新すること、セキュリティ対策ソフトを導入することなどが重要です。
サイバー犯罪

EternalBlue: インターネットの脅威

- 脆弱性の発見インターネットの世界において、私たちが日常的に利用するソフトウェアやシステムは、常に危険にさらされています。その脅威の一つとして、「脆弱性」と呼ばれる、システムの欠陥をついた攻撃があります。今回は、「エターナルブルー」という攻撃ツールを例に挙げながら、脆弱性について詳しく解説していきます。エターナルブルーは、世界中に衝撃を与えた攻撃ツールです。このツールは、マイクロソフト社のWindowsというOSで広く使われているファイル共有機能であるSMBプロトコルに存在する脆弱性を突くことで、攻撃者が、標的となるコンピュータを遠隔から操作することを可能にします。遠く離れた場所から、まるでそのコンピュータを直接触っているかのように操作できてしまうのです。このエターナルブルーは、本来、アメリカ国家安全保障局(NSA)と呼ばれる組織によって、機密情報を入手するために開発されたと言われています。しかし、2017年にハッカー集団によって盗み出され、インターネット上に公開されてしまいました。その結果、世界中でこの脆弱性を悪用した攻撃が拡散し、大きな被害をもたらしました。この事例からわかるように、脆弱性は、発見されずに放置されると、私たちが知らないうちに悪用され、大きな被害につながる可能性があります。そのため、日頃から脆弱性に関する情報収集を行い、適切な対策を講じることが重要です。
サイバー犯罪

違法コンテンツの温床?:防弾ホスティングの実態

インターネットの世界は、便利なサービスを提供してくれる一方で、目に見えない脅威も存在します。その一つに「防弾ホスティング」と呼ばれるものがあります。聞き慣れない言葉に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。これは、違法な情報やサービスを運営するための場所を提供する、いわばインターネット上の隠れ家のようなものです。 通常、ホームページやブログを開設する際には、サービスを提供する会社に申し込みをして、インターネット上に情報を置くためのスペースを借ります。これを「ホスティングサービス」と呼びますが、「防弾ホスティング」は、この仕組みを悪用したものです。違法な活動を行う者が、法の目を逃れるために利用することが多く、摘発が困難であるという特徴があります。 例えば、フィッシング詐欺サイトやウイルスを拡散させるサイト、違法な薬物を販売するサイトなどが、「防弾ホスティング」を利用して運営されている可能性があります。 このようなサイトは、私たちの知らないところで犯罪に加担させられる危険性も孕んでいます。怪しいサイトにはアクセスしない、個人情報を安易に提供しないなど、一人ひとりがセキュリティ意識を高め、自衛することが重要です。
サイバー犯罪

不正プログラムは犯罪!:不正指令電磁的記録に関する罪とは

- 見えない脅威不正プログラムと私たちの生活現代社会において、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器は、もはや生活の一部として欠かせないものとなっています。買い物や娯楽、友人との連絡など、その用途は多岐に渡り、大変便利な反面、目に見えない脅威にさらされているという側面も持ち合わせています。それは、不正プログラムの存在です。不正プログラムは、まるでコンピュータの世界に潜む泥棒のようなもので、私たちの知らない間にパソコンやスマートフォンに侵入します。そして、クレジットカード番号や住所、氏名などの個人情報や、企業秘密に関わる重要な情報などを盗み出そうとします。 また、これらの情報を不正に書き換えたり、機器を自分の思い通りに操作したりすることもあります。近年、インターネットバンキングを利用していて、預金を不正に送金されてしまう被害や、企業から顧客の情報が流出してしまう事件が後を絶ちません。このような事件の背景には、巧妙化し、見破ることがより困難になっている不正プログラムの存在が挙げられます。不正プログラムは、怪しいウェブサイトへのアクセスや、添付ファイル付きの不審なメールを開くことをきっかけに、私たちの機器へ侵入を試みます。そのため、これらの行動を行う際には、十分な注意が必要です。デジタル機器は、正しく利用すれば生活を豊かにしてくれる便利な道具ですが、危険と隣り合わせであるという側面も持ち合わせています。不正プログラムの脅威から身を守るためには、セキュリティソフトの導入や、OS・ソフトウェアの最新状態の維持など、自己防衛の意識を高めることが重要です。
脆弱性

危険な脆弱性PoCにご用心!

- 概念実証を意味するPoC 新しい事業やサービスを始める時、誰もが画期的なアイデアを思い付くわけではありません。本当にそのアイデアが実現可能なのか、採算が取れるのか、疑問が残ることも多いでしょう。そんな時に役立つのが「PoC」と呼ばれる手法です。これは「概念実証」を意味する英語の頭文字を取った言葉で、新しい考え方やサービスが実際に形になるかどうかを試すことを指します。 例えば、新しい商品のアイデアを思い付いたとします。しかし、それが本当に消費者に受け入れられるのか、製造コストに見合うのか、判断に迷うこともあるでしょう。このような場合、PoCを実施することで、実際に試作品を作ったり、小規模な市場調査を行ったりすることで、疑問の答えを探ることができます。 PoCの目的は、あくまでもアイデアが実現可能かどうかを検証することです。そのため、完璧な製品やサービスを作る必要はありません。むしろ、素早く、低コストで検証を行うことが重要です。PoCの結果次第では、当初のアイデアを修正したり、場合によっては断念したりする勇気も必要です。 このように、PoCは新しい事業やサービスを成功に導くための、重要なプロセスと言えます。
サイバー犯罪

Webセキュリティの落とし穴:パス・ザ・クッキー攻撃とは?

- はじめにより近年、誰もが気軽にインターネットに接続し、様々なサービスを利用できるようになりました。インターネットショッピングやオンラインバンキングなど、多くのサービスがWebアプリケーションを通して提供されています。 こうした便利なWebアプリケーションですが、その裏では常にサイバー攻撃の脅威にさらされています。攻撃者はあの手この手で、利用者の情報を盗み取ろうと企んでいるのです。 中でも、「パス・ザ・クッキー攻撃」と呼ばれる攻撃は、Webアプリケーション利用者の重要な情報である認証情報を悪用するもので、近年被害が増加しています。そこで今回は、この「パス・ザ・クッキー攻撃」の実態について詳しく解説し、その対策方法について考えていきましょう。
不正アクセス

権限昇格:攻撃者が狙う「管理者」への道

- はじめにと 情報セキュリティの世界は、まさに戦場です。悪意を持った攻撃者は、あの手この手で私たちの大切な情報に侵入しようと企んでいます。彼らは、まるで忍び寄る影のように、システムの隙を狙い、機密情報や個人情報の奪取、あるいはシステムの破壊といった大きな被害をもたらす可能性があります。 攻撃の手口は実に様々ですが、今回はその中でも、侵入後に攻撃者がよく用いる「特権昇格」と呼ばれる攻撃に焦点を当てて解説します。 「特権昇格」とは、攻撃者がシステムに侵入した後、通常の利用者よりも高い権限を不正に取得することを指します。この高い権限を手に入れることで、攻撃者はシステムを自由に操作できるようになり、より深刻な被害をもたらす可能性があります。 この資料では、特権昇格攻撃の仕組みや脅威、そして具体的な対策方法について詳しく解説していきます。この資料を通して、特権昇格攻撃に対する理解を深め、適切な対策を講じることで、皆様の大切な情報資産を守りましょう。
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アクセシビリティ・サービスの悪用とその脅威

- アクセシビリティ・サービスとは 情報端末機器の普及に伴い、誰もが等しく情報にアクセスし、サービスを利用できる環境が求められています。しかし、視覚、聴覚、運動機能など、様々な困難を抱える人々にとって、現状の情報端末機器やサービスは必ずしも使いやすいとは言えません。 アクセシビリティ・サービスとは、このような困難を抱える人々が、情報端末機器やサービスを円滑に利用できるように、企業が開発・提供しているサービスです。具体的には、画面の文字を読み上げる「スクリーンリーダー」、音声による機器操作を可能にする「音声入力システム」、文字情報を点字で表示する「点字ディスプレイ」、体の動きを感知して操作を補助する「スイッチデバイス」など、様々な支援技術があります。 これらの技術は、例えば、視覚に困難を抱える人がウェブサイトの内容を音声で読み上げたり、聴覚に困難を抱える人が動画に字幕を表示させて内容を理解したりすることを可能にします。また、運動機能に困難を抱える人が音声で機器を操作したり、わずかな力でボタンを押せるスイッチを使って端末を操作したりすることも可能になります。 アクセシビリティ・サービスは、困難を抱える人々が情報社会にアクセスし、社会参加を実現するために欠かせないものです。誰もが情報技術の恩恵を享受できるよう、アクセシビリティへの理解を深め、これらのサービスの普及が望まれます。
サイバー犯罪

アカウント乗っ取りから身を守る方法

- アカウント乗っ取りとはアカウント乗っ取りとは、許可なく他人のアカウントに侵入する悪質な行為を指します。まるで泥棒があなたの家に侵入するように、第三者があなたのアカウントに不正にアクセスし、個人情報や貯蓄などを盗み取ったり、あなたのふりをして悪事を働いたりするのです。近年、この手口はますます巧妙化しており、銀行やオンラインショップ、交流サイトなど、あらゆる種類のアカウントが狙われています。パスワードを盗み見たり、偽のウェブサイトに誘導して個人情報を入力させたりと、その方法は様々です。アカウント乗っ取りの被害は甚大です。被害者は金銭的な損失だけでなく、個人情報の漏洩により、なりすまし被害や精神的な苦痛を受ける可能性もあります。また、サービスを提供する企業にとっても、経済的な損失だけでなく、信頼の失墜やサービスの停止に追い込まれるなど、深刻な影響が考えられます。私たち一人ひとりが、アカウント乗っ取りの手口を知り、適切な対策を講じることが重要です。
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DockerHubの危険性と対策:安全なコンテナ利用のために

近年、ソフトウェア開発の分野では、「コンテナ」と呼ばれる技術が注目を集めています。コンテナを使えば、アプリケーションに必要なソフトウェアや設定をパッケージ化し、異なる環境でもスムーズに動作させることができます。 そのコンテナの中核を担うのが「イメージ」と呼ばれるものであり、このイメージを保管・共有するためのサービスの一つとして「DockerHub」が存在します。 DockerHubは、世界中の開発者が作成した、多岐にわたるコンテナイメージが公開されている、いわば巨大な図書館のようなものです。開発者は、DockerHubから必要なイメージを容易に取得し、自身の開発に活用することができます。 しかし、便利な反面、DockerHubにはセキュリティ上のリスクが潜んでいることを忘れてはなりません。悪意のある者が、セキュリティホールを含むイメージや、マルウェアが仕込まれたイメージを公開しているケースが確認されています。 開発者が、そうした危険なイメージを知らぬ間に利用してしまうと、自身のシステムが攻撃を受け、情報漏えいやシステムの改ざんなどの深刻な被害に繋がる可能性があります。DockerHubを利用する際は、提供元やイメージの内容を注意深く確認し、信頼できるものだけを利用するなど、セキュリティ対策を徹底することが重要です。
マルウェア

巧妙化するネットバンキングの脅威:バンキング型トロイの木馬にご用心

インターネットバンキングは、今では私たちの生活に欠かせないほど広く普及しています。自宅や外出先でも手軽に銀行取引ができる便利な半面、その利便性に目を付けた犯罪も後を絶ちません。数ある脅威の中でも、特に注意が必要なのが「バンキング型トロイの木馬」と呼ばれる不正プログラムです。 この不正プログラムは、その名の通り、銀行のオンラインサービスを悪用して私たちの預金を狙います。巧妙な方法でパソコンやスマートフォンに侵入し、利用者のログイン情報やクレジットカード情報などを盗み取ろうとします。 まるでギリシャ神話に登場するトロイの木馬のように、一見すると普通のファイルやアプリに偽装して、気付かれないうちに私たちの端末に侵入することから、その名が付けられています。知らず知らずのうちに不正プログラムをインストールしてしまうケースも多く、被害に遭ってから初めてその存在に気付くということも少なくありません。 バンキング型トロイの木馬は、利用者のログイン情報を盗むだけでなく、偽のログイン画面を表示して情報を詐取したり、取引内容を改ざんして不正送金を試みたりするなど、様々な手段で金銭を盗もうとします。近年では、スマートフォン向けの不正アプリなども増加しており、その手口はますます巧妙化しています。
マルウェア

進化を続ける脅威:DarkGateマルウェアにご用心

- DarkGateとは近年、サイバーセキュリティの世界で「DarkGate」という悪意のあるソフトウェアが注目を集めています。これは、インターネット上でサービスのように売買される「MaaS(マルウェア・アズ・ア・サービス)」という形式で提供されており、犯罪者は比較的簡単に、この強力な道具を入手できてしまうのです。DarkGateの恐ろしい点は、多岐にわたる機能を備えていることです。例えば、感染したコンピュータを遠隔操作できる「VNC機能」を悪用すれば、まるで自分のパソコンのように、他人のコンピュータを自由に操ることが可能になります。また、「Windows Defenderバイパス機能」によってセキュリティソフトを無効化し、さらに「ウェブブラウザの閲覧履歴を盗み出す機能」で、インターネット上の行動を監視することもできてしまうのです。さらに、DarkGateは「リバースプロキシ機能」を用いることで、攻撃者が正規の利用者になりすまして、悪事を働くことを可能にします。これは、本来アクセスできないはずの場所に、あたかも許可された利用者のように侵入することを意味します。そして、「ファイルマネージャー機能」によって、重要なファイルを探し出し、盗み出したり、改ざんしたりすることも容易に行えてしまうのです。このように、DarkGateは多面的な脅威をもたらす、非常に危険なソフトウェアと言えるでしょう。
マルウェア

見えない侵入経路:バックドアの脅威

私たちの生活に欠かせないものとなったコンピュータ。そのシステムを守るためには、正規の入り口をしっかりと守ることが重要です。家の玄関をしっかりと鍵で守るように、コンピュータにもパスワードやFirewallなどのセキュリティ対策が必須です。しかし、家の裏口の鍵を閉め忘れてしまうように、見落としがちなのが「バックドア」の存在です。 これは、本来は存在しないはずの、いわば家の裏口のような侵入経路を指します。システム開発者が、テストや緊急時のアクセスなどの目的で、こっそりと作成する場合もありますが、悪意のある第三者によって、セキュリティホールを突かれ、知らない間に設置されてしまう場合もあります。 悪意のある者がこのバックドアを利用すれば、せっかくのセキュリティ対策をすり抜けてしまい、システムに侵入されてしまうのです。 家の裏口から泥棒に入られないように、コンピュータシステムにも、バックドアを作らない、作らせない、見つけたら塞ぐという対策が重要になります。セキュリティソフトの利用やOS・ソフトウェアのアップデートなどを行い、常に最新のセキュリティ対策を心がけましょう。
サイバー犯罪

短縮URLの危険性

インターネットを利用していると、様々なウェブサイトのアドレス(URL)を目にします。特に、スマートフォンで情報を得ることが多くなった近年では、長いURLを扱うのは面倒な作業です。コピー&ペーストや、小さな画面での入力は容易ではありません。 このような時に便利なのが、「短縮URL」です。これは、長いURLを短い文字列に変換するサービスによって生成されます。元のURLの代わりに短縮URLを使うことで、ウェブサイトへアクセスすることができます。 短縮URLは、文字数を節約したい場合に特に役立ちます。例えば、ソーシャルメディアへの投稿では、文字数制限がある場合が少なくありません。このような場合に、短縮URLを使うことで、限られた文字数の中でより多くの情報を伝えることができます。また、メッセージアプリでURLを送信する際にも、短縮URLの方が読みやすく、共有しやすいため便利です。 しかし、便利な反面、注意すべき点もあります。短縮URLは、悪意のある第三者によって悪用される可能性があるということです。短縮URLをクリックした先に、偽のウェブサイトが表示され、個人情報を入力させて盗み取ろうとする「フィッシング詐欺」などの被害に遭う可能性も考えられます。 そのため、短縮URLをクリックする際には、発信元が信頼できるかどうかを確認することが重要です。URLの見た目に違和感がないか、送信元が信頼できる人物や組織であるかなどを注意深く確認しましょう。少しでも不審な点があれば、安易にクリックしないように心掛けてください。
サイバー犯罪

見逃せない脅威:DNSトンネリングとは?

私たちが日々利用するインターネット。ウェブサイトを見る際に入力するアドレスの裏側では、実は「DNS」と呼ばれるシステムが重要な役割を担っています。DNSは、人間にとって分かりやすいウェブサイトの住所(ドメイン名)を、コンピュータが理解できる数字の羅列(IPアドレス)に変換する、いわばインターネット上の住所録のようなものです。ウェブサイトの閲覧には欠かせないこのDNSですが、近年、この仕組みを悪用したサイバー攻撃が増加しています。その一つが「DNSトンネリング」と呼ばれる攻撃です。DNSトンネリングは、本来ウェブサイトの住所を調べるために使われるDNSの仕組みを悪用し、こっそりと不正な通信を行う攻撃です。具体的には、悪意のあるプログラムに感染した端末が、外部のサーバーと通信する際に、DNSの仕組みを使って隠れてデータのやり取りを行います。DNSはウェブサイトの閲覧に不可欠なため、通信が遮断されることが少なく、また、暗号化されていないDNS通信も多いことから、攻撃者はこっそりと悪意のある活動を続けることができてしまいます。DNSトンネリングは、外部への不正なデータ送信や、マルウェアへの感染拡大などに悪用される可能性があります。そのため、セキュリティソフトの導入やOS・ソフトウェアのアップデートなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。また、ファイアウォールでDNS通信を監視し、不 suspicious な通信を検知した場合には遮断するなどの対策も有効です。
サイバー犯罪

知っていますか?水飲み場攻撃

- はじめにと題して 今や誰もが当たり前のようにインターネットを使い、情報を探したり、人とつながったり、仕事をしたりしています。大変便利な反面、インターネットには危険も潜んでおり、その脅威から身を守ることは大変重要です。インターネットの世界では、日々様々なサイバー攻撃が仕掛けられていますが、今回はその中でも特に注意が必要な「戦略的なウェブサイトへの攻撃」について解説します。 このタイプの攻撃は、一過性の嫌がらせを目的とするものではありません。時間をかけて入念に準備をし、機密情報を探し出したり、システムを乗っ取ったり、あるいは情報を改ざんしたりするなど、攻撃者は明確な目的を持って攻撃を仕掛けてきます。 ウェブサイトへの攻撃は、パソコンやスマートフォンなどの端末をウイルスに感染させるだけでなく、ウェブサイトそのものを改ざんし、閲覧者を騙して情報を盗み取ろうとするケースもあります。そのため、利用者側も常に最新の注意を払い、セキュリティ対策を万全にする必要があります。 この連載では、ウェブサイトを狙った様々な攻撃の手口やその対策について、具体例を挙げながらわかりやすく解説していきます。自分自身や会社の大切な情報資産を守るためにも、ぜひ今後の記事も参考にしてください。