ドメイン生成アルゴリズム:マルウェアの巧妙な隠れ蓑
コンピュータウイルスなどの悪意のあるソフトウェア、いわゆるマルウェアは、単独で動く場合もあれば、外部と連携して悪事を働く場合もあります。外部との連携に欠かせないのがC2サーバと呼ばれるもので、マルウェアにとって司令塔のような役割を担っています。
マルウェアは、感染したコンピュータの中で情報を盗んだり、そのコンピュータを操って他のコンピュータへ攻撃したりと、様々な悪事を働きます。しかし、もしマルウェアが単独で動くだけなら、できることには限界があります。そこで登場するのがC2サーバです。
C2サーバは、マルウェアの製作者が外部に設置したサーバーで、マルウェアはインターネットを通じてこのC2サーバと通信を行います。この通信を通じて、マルウェアはC2サーバから新たな指示を受け取ったり、盗み出した情報をC2サーバへ送信したりします。
例えば、マルウェアが感染したコンピュータの中から、クレジットカード番号やパスワードなどの重要な情報を見つけたとします。この時、マルウェアはこれらの情報をC2サーバへ送信します。すると、マルウェアの製作者はその情報を受け取り、不正に利用することが可能になります。
このように、C2サーバと連携することで、マルウェアはより巧妙に、そして大規模な被害をもたらすことができるようになります。マルウェアへの対策を考える上では、C2サーバの存在を意識することが重要です。