PsExec:利便性と危険性を秘めたツール
- システム管理の強い味方システム管理を行う上で、複数のコンピュータを効率的に管理することは非常に重要です。遠隔地にあるコンピュータの設定変更やソフトウェアのインストール、障害発生時の対応など、頭を悩ませる作業は少なくありません。 そんなシステム管理者の強い味方となるのが「PsExec」です。PsExecは、離れた場所にあるコンピュータに対して、あたかも自分のコンピュータを操作するかのごとくコマンドを実行できるツールです。わざわざ現地に赴くことなく、ソフトウェアの一括インストールや、障害が発生したコンピュータの状態確認を遠隔から行うことができます。例えば、新しいソフトウェアを部署内の数十台のコンピュータにインストールする作業を考えてみましょう。従来の方法では、各コンピュータに直接アクセスしてインストール作業を行う必要があり、多大な時間と手間がかかっていました。 しかし、PsExecを使用すれば、自分のコンピュータからコマンドを送信するだけで、全てのコンピュータにソフトウェアを自動的にインストールできます。また、障害発生時にも迅速な対応を可能にします。従来の方法では、実際にコンピュータが設置されている場所まで行って状況を確認する必要がありましたが、PsExecを用いることで、遠隔からでも問題の切り分けや状況把握を行うことができます。このように、PsExecはシステム管理者の負担を大幅に軽減し、業務効率化に大きく貢献する強力なツールと言えるでしょう。