マルウェア

データ保護

意外と知らない?イメージファイルの光と影

- イメージファイルとは -# イメージファイルとは イメージファイルとは、パソコンの中の情報を、写真や絵画をそのまま保存するように、丸ごと一つのファイルにまとめたものです。 例えば、皆さんが使っているパソコンの中にあるデータや設定を、そっくりそのまま別の場所にコピーしたいとします。 そんな時に役立つのがイメージファイルです。 イメージファイルは、パソコンの中にある情報を、まるで写真を撮るように、ありのままの状態で保存します。 つまり、書類や写真、動画はもちろんのこと、パソコンの設定やインストールされているソフトウェアの情報まで、すべてまとめて一つのファイルに記録されるのです。 このイメージファイルがあれば、パソコンを初期状態に戻したり、別のコンピュータに全く同じ環境を再現したりすることが簡単にできます。 イメージファイルは、「.iso」や「.img」といった拡張子が使われることが多く、パソコンのデータを丸ごと複製したり、万が一の時のためにバックアップを取ったりする際に非常に役立ちます。
サイバー犯罪

イーサハイディング:ブロックチェーンに潜む新たな脅威

- ブロックチェーンの新たな悪用 -# ブロックチェーンの新たな悪用 近年、画期的な技術としてさまざまな分野から注目を集めているブロックチェーンですが、その利便性の裏では、悪意を持った者たちによる悪用の企ても巧妙化しています。特に、「イーサハイディング」と呼ばれる新たな攻撃手法は、ブロックチェーンの特性を逆手に取った巧妙なもので、セキュリティ対策を潜り抜ける深刻な脅威となっています。 ブロックチェーンは、情報を小さなデータの塊に分割し、暗号技術を用いて鎖のようにつなげることでデータを記録する仕組みです。この鎖の一つ一つが「ブロック」と呼ばれ、それぞれのブロックには前のブロックの情報が含まれているため、過去の情報を改ざんすることが極めて困難であるという特徴があります。 イーサハイディングは、このブロックチェーンの特性を悪用します。具体的には、悪意のあるプログラムやコードを、ブロックチェーン上のわずかな隙間あるいは特殊なデータとして埋め込み、あたかも通常のデータの一部であるかのように偽装します。従来のセキュリティ対策では、これらの悪意あるコードを検知することが難しく、気付かないうちに悪質なプログラムを実行してしまう危険性があります。 この新たな脅威から身を守るためには、従来のセキュリティ対策に加えて、ブロックチェーン特有の攻撃手法に対応した対策を講じる必要があります。具体的には、ブロックチェーンの構造やデータの記録方法を理解し、不自然なデータの記録や改ざんの痕跡がないかを監視するシステムの導入などが考えられます。 ブロックチェーン技術は、私たちの社会に大きな変化をもたらす可能性を秘めていますが、その一方で、新たな脅威が出現する温床ともなり得ます。安全にブロックチェーン技術を活用していくためには、技術の進歩と共に、常に最新の脅威に関する情報を収集し、適切な対策を講じていくことが重要です。
サイバー犯罪

巧妙化するビジネスメール詐欺から会社を守る

- ビジネスメール詐欺とは -# ビジネスメール詐欺とは ビジネスメール詐欺(BEC)は、巧妙ななりすましによって企業から金銭をだまし取る、悪質なサイバー犯罪です。 犯人は綿密な情報収集を行い、取引先企業の担当者や、社内の役職者を装ってメールを送信します。 本物そっくりの文面やメールアドレス、企業ロゴなどを用いるため、受信者が偽物だと見抜くことは非常に困難です。 だまされた結果として、金銭の振り込みや、重要な顧客情報などを盗み取られてしまうケースも少なくありません。 BECの被害は世界中で増加しており、その巧妙化はとどまるところを知りません。 企業にとって、BECは経済的な損失だけでなく、取引先との信頼関係や企業の評判を失墜させるリスクも孕んでいます。 そのため、BECから身を守るためには、従業員一人ひとりがセキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることが重要です。
サイバー犯罪

リモート管理ツールのリスクと対策

- リモート管理ツールの概要 リモート管理ツール(RMM)は、地理的に離れた場所から情報技術環境を監視し、管理するためのソフトウェアです。企業の情報システム担当者や、情報技術のサポートサービスを提供する事業者などが、顧客のコンピュータやネットワーク機器を遠隔から操作する際に活用されています。 RMMの主な機能としては、 * システムの状態監視 * 設定変更 * ソフトウェアのアップデート * トラブル対応 などが挙げられます。 システムの状態監視では、CPUやメモリの使用率、ハードディスクの空き容量、ネットワークの接続状態などをリアルタイムで把握することができます。また、設定変更では、ユーザーアカウントの管理、ファイアウォールやウイルス対策ソフトの設定などを遠隔から行うことができます。 ソフトウェアのアップデートでは、OSやアプリケーションの修正プログラムを自動的に適用することができます。さらに、トラブル対応では、遠隔から顧客のコンピュータに接続し、問題解決のためのサポートを提供することができます。 このように、RMMは、企業の情報システム管理の効率化や、顧客への迅速なサポート提供を実現する上で、非常に重要な役割を担っています。
サイバー犯罪

世界で注意喚起! 3CXサプライチェーン攻撃から学ぶセキュリティ対策

- 世界中で利用されるIP電話システム「3CX」 世界190か国以上、60万を超える顧客を持つ「3CX」は、高い人気を誇るIP電話交換システムです。多くの企業にとって、取引先や顧客との円滑な意思疎通は、事業を円滑に進める上で欠かせないものです。「3CX」は、まさに企業のコミュニケーションを支える、重要な役割を担っています。 「3CX」の魅力は、その汎用性の高さにあります。パソコン用のOSとして広く普及しているWindowsやLinuxはもちろんのこと、近年ビジネスシーンでの活用も進むiPhoneやAndroidといったスマートフォンでも利用可能です。場所を選ばずに利用できるため、外出が多い営業担当者や、複数の拠点を持つ企業にとって非常に便利なシステムと言えるでしょう。 さらに、「3CX」は、他のコミュニケーションツールとの連携機能も充実しています。例えば、日常的に利用する人が多いWhatsAppやSMS、FacebookなどのSNS、顧客管理に欠かせないCRMといったツールと連携することで、よりシームレスなコミュニケーションを実現できます。このように、「3CX」は多くの企業にとって利便性が高く、円滑なコミュニケーションを支えるシステムとして、世界中で広く採用されています。