痕跡を消す攻撃:ファイルレス攻撃とは?
- 目に見えない脅威
-# 目に見えない脅威
コンピュータウイルスといえば、怪しい添付ファイルを開いてしまったり、危険なウェブサイトを見てしまったりすることで感染し、パソコンが動かなくなったり、個人情報が盗まれたりするといったイメージを持つ方が多いでしょう。
しかし近年、ファイルそのものを使わずに攻撃を行う「ファイルレス攻撃」と呼ばれる、さらに巧妙な手法が増加しています。
一体どのような攻撃で、どのように対策すれば良いのでしょうか?
従来のウイルス攻撃では、悪意のあるプログラムを仕込んだファイルをパソコンに送り込み、それを実行させることで被害をもたらしていました。
一方でファイルレス攻撃では、悪意のあるプログラムをファイルとして保存するのではなく、コンピュータのメモリ上などで直接実行します。そのため、セキュリティソフトによるファイル検査をかいくぐってしまうため、非常に危険です。
具体的な攻撃の手口としては、ウェブサイトの閲覧中に脆弱性を突かれて悪意のあるコードを実行させられるケースや、一見安全なファイルに見えるように偽装したファイルを開かせることで攻撃するケースなどが挙げられます。
このような攻撃から身を守るためには、OSやソフトウェアは常に最新の状態に保ち、セキュリティソフトも最新版を導入しましょう。また、怪しいウェブサイトへのアクセスは避け、身に覚えのないメールの添付ファイルやURLは開かないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。