システムの「可用性」とは?その重要性と対策について解説
- システム可用性の基礎知識
「可用性」とは、簡単に言うと、システムやサービスがユーザーにとって「いつでも使える」状態であることを指します。これは、私たちが普段何気なく使っているインターネットサービスや、企業の基幹システムなど、あらゆるシステムにおいて重要な要素です。
システムが頻繁に停止してしまうと、業務が滞り、顧客に迷惑をかけるだけでなく、企業の信用問題にまで発展しかねません。そのため、システムを構築する際には、可用性を意識した設計が欠かせません。
システムの可用性を測る指標として、「稼働率」というものが使われます。 これは、システム全体の時間に対して、システムが正常に稼働している時間の割合を示したものです。
例えば、「99.99%」の稼働率を達成するためには、1年間(365日)のうち、システムの停止時間はわずか52分程度に抑えなければなりません。このように、高い稼働率を維持するには、ハードウェアやソフトウェアの冗長化、災害対策など、多岐にわたる対策が必要となります。