セキュリティ対策の基礎!リスクアセスメントのススメ
- リスクアセスメントとは
情報システムやネットワークは、企業にとって欠かせないものとなっています。しかし、これらのシステムは常に、不正アクセスや情報漏えいといった様々な脅威にさらされています。このような脅威から大切な情報を守るためには、適切な対策を講じる必要があります。
リスクアセスメントは、情報資産やシステムが抱えるリスクを分析し、評価するプロセスです。具体的には、まず、どのような情報資産がどのような脅威にさらされているのかを洗い出します。顧客情報や技術情報といった機密情報はもちろんのこと、システムの停止によって業務に支障が出る可能性も考慮する必要があります。
次に、それぞれの脅威が現実になった場合、どの程度の損害が発生するのか、その影響度を評価します。情報漏えいによる顧客離れや、システム停止による機会損失など、金銭的な損失だけでなく、社会的信用の失墜といった目に見えない損失も考慮することが重要です。
さらに、それぞれの脅威が発生する可能性はどのくらいあるのか、その発生確率を評価します。過去の事例や業界の動向などを参考に、総合的に判断します。
リスクアセスメントの結果に基づいて、費用対効果を考慮しながら、適切な対策を講じることが重要です。例えば、影響度が大きく、発生確率も高いリスクに対しては、重点的に対策を講じる必要があります。