プログラムを見えにくくする技術 – 難読化とは?
- 難読化とは
-# 難読化とは
難読化とは、コンピュータプログラムのソースコードを、その動作を変えずに、人間にとって理解しにくい形に変換する技術のことです。
例えるなら、日本語の文章を、意味はそのままに、わざと読みにくい言い回しや複雑な単語に置き換えるようなものです。
難読化を行うことで、プログラムの中身を覗き見ようとする人が現れても、コードの構造や内容を容易に理解することができなくなります。
これは、まるで暗号を解読するように、高度な知識と技術、そして多くの時間が必要となるため、結果として、攻撃者によるプログラムの解析や改ざんを阻止する効果があります。
-# なぜ難読化が必要なのか
コンピュータプログラムは、その多くがソースコードと呼ばれる形で記述されており、これは人間が理解できるテキストファイルとして存在しています。
もし、悪意のある攻撃者がこのソースコードを手に入れてしまうと、プログラムの仕組みを分析し、セキュリティ上の弱点を見つけ出したり、プログラムの動作を変更したりすることが可能になります。
特に、不正なソフトウェアの中には、その開発者が、解析や改ざんを防ぐために、難読化技術を用いてソースコードを保護している場合があります。
このように、難読化は、プログラムのセキュリティ対策として、特に、重要な情報や機能を不正アクセスから守るために有効な手段となります。