リモート管理

ネットワーク

WinRMの悪用を防ぐには

- WinRMとは WinRMは「Windows リモート管理」の略称で、離れた場所にあるWindowsパソコンやサーバーを、まるで目の前にあるかのように操作できる便利な機能です。 この機能は、システム管理者が日々の業務を効率的に行うために欠かせない存在となっています。例えば、複数のWindowsパソコンに同じ設定を一斉に適用したり、離れた場所にあるサーバーの状態を確認したりする際に、WinRMは大活躍します。 具体的な操作には、「PowerShell」というWindowsに標準搭載されているコマンドやスクリプトを使用します。このPowerShellを通じて、まるで遠隔操作ロボットを操縦するように、離れたWindowsパソコンやサーバーに対して指示を出すことができるのです。 しかし、便利な機能には、相応のリスクがつきもの。WinRMも例外ではありません。セキュリティ対策を怠ると、悪意のある第三者にこの機能を悪用され、パソコンやサーバーを乗っ取られてしまう危険性があります。 WinRMを安全に利用するためには、適切な設定とセキュリティ対策が必須です。具体的には、通信経路の暗号化や、アクセス権限の設定などを適切に行う必要があります。これらの対策を怠ると、WinRMは便利なツールではなく、セキュリティ上の大きな穴となってしまいます。
ハードウェア

見過ごせないBMCのセキュリティ対策

- 重要なシステムの影の立役者、BMCとは? 私たちの生活を支える銀行システムや公共サービス、企業の基幹システムなど、重要な役割を担うシステムの裏側では、常に稼働し続けるサーバーやネットワーク機器が欠かせません。これらのシステムが安定稼働するためには、電力供給や温度管理、ハードウェアの動作状態監視など、様々な要素を管理する必要があります。この重要な役割を陰ながら担っているのが、BMC(Baseboard Management Controller)です。 BMCは、サーバーやネットワーク機器といったハードウェアに組み込まれた、小さなコンピューターのようなものです。パソコンで例えると、WindowsやMac OSといったOSとは別に、ハードウェアを直接制御するためのシステムが組み込まれているイメージです。このBMCは、OSやアプリケーションが動作していなくても、システムの電源をオン・オフしたり、温度や電圧などの状態を監視したりすることができます。また、ハードウェアに異常が発生した場合には、アラートを発したり、自動的に復旧処理を行ったりするなど、システムの安定稼働に欠かせない役割を担っています。 従来のセキュリティ対策では、OSやアプリケーションへの不正アクセスを防ぐことに焦点が当てられてきました。しかし、BMCはOSとは独立して動作するため、セキュリティ対策が手薄になりがちです。もしもBMCが攻撃者に悪用されると、システム全体の制御を奪われたり、重要な情報が盗み出されたりする危険性があります。そのため、BMCのセキュリティ対策は、重要なシステムを守る上で非常に重要となっています。