ネットワークの門番:ゲートウェイの役割とは?
私たちの身の回りには、様々な規模や種類のネットワークが存在しています。例えば、家庭やオフィスなど、限られた範囲で機器同士を接続する比較的小さなネットワークは「LAN」と呼ばれています。一方、世界中に広がるインターネットのように、膨大な数のコンピュータやサーバーを相互接続した巨大なネットワークは「WAN」と呼ばれます。
これらの異なるネットワークは、それぞれ独自の通信方式やデータ形式を持っているため、直接データのやり取りを行うことはできません。そこで活躍するのが「ゲートウェイ」です。ゲートウェイは、異なる言語を話す人々の間に入って、お互いの言葉を翻訳する通訳のように、異なるネットワーク間の通信を仲介する役割を担います。
例えば、私たちがインターネット上のウェブサイトを閲覧する際、家庭やオフィスにあるパソコンやスマートフォンは、まずLANを通じてゲートウェイに接続します。ゲートウェイは、受け取ったリクエストをWAN用の形式に変換し、インターネット上に送信します。そして、ウェブサイトからの応答を受け取ると、再びLAN用の形式に変換して、元の機器に返送します。
このように、ゲートウェイは、異なるネットワークを接続し、シームレスなデータ通信を実現するために欠かせない存在なのです。