不正アクセス

ネットワーク

セキュアWebゲートウェイで高まるセキュリティ

- セキュアWebゲートウェイとは インターネットの利用が当たり前のようになった現代において、企業にとって、不正アクセスやウイルス感染といった脅威から大切な情報資産を守ることは非常に重要です。そのための対策として、社内ネットワークと外部ネットワークの間に設置され、通信の監視や制御を行う「セキュアWebゲートウェイ(SWG)」が注目されています。 セキュアWebゲートウェイは、インターネットへの出入り口に立つ門番のような役割を担います。従業員がWebサイトを閲覧したり、メールを送受信したりする際、すべての通信データがこの門番を通過します。セキュアWebゲートウェイは、通過するデータをチェックし、ウイルスや不正アクセスなどの脅威を検知すると、その通信を遮断し、社内ネットワークへの侵入を防ぎます。 従来、セキュアWebゲートウェイは、自社のサーバーにソフトウェアをインストールして運用する、いわゆるオンプレミス型が主流でした。しかし近年では、インターネット上でサービスとして提供されるクラウド型のセキュアWebゲートウェイも普及してきています。クラウド型は、初期費用を抑えられ、導入や運用の手間も少ないというメリットがあるため、中小企業を中心に導入が進んでいます。 このように、セキュアWebゲートウェイは、企業の規模やニーズに合わせて、様々な形態で導入することができます。セキュリティ対策の基本となるシステムと言えるでしょう。
ネットワーク

重要インフラを脅威にさらすVNCの脆弱性

- VNCとはVNC(バーチャルネットワークコンピューティング)は、離れた場所にあるコンピュータを、まるで自分のコンピュータのように操作できる技術です。インターネットを経由して、自宅のパソコンから会社のパソコンを操作したり、海外のサーバーを管理したりなど、様々な場面で利用されています。-# VNCの仕組みVNCは、「サーバー」と「クライアント」という二つの要素で構成されています。操作される側のコンピュータに「VNCサーバー」、操作する側のコンピュータに「VNCクライアント」と呼ばれるソフトをそれぞれインストールします。クライアント側でサーバーのIPアドレスや接続に必要な情報を入力すると、サーバー側の画面がクライアント側に表示されます。そして、クライアント側で行ったマウスやキーボードの操作は、そのままサーバー側に送信され、サーバー側のコンピュータを遠隔操作できるようになります。-# VNCの利用シーンVNCは、様々な場面で活用されています。- -オフィスワーク- 自宅から会社のパソコンを操作して、資料作成やメールの確認などを行うことができます。- -システム管理- 遠隔地のサーバーに接続して、メンテナンスやトラブル対応を行うことができます。- -工場の機械制御・監視- 離れた場所から工場の機械を操作したり、稼働状況を監視したりすることができます。-# VNCの注意点VNCは便利な反面、セキュリティ対策を適切に行わないと、第三者にコンピュータを不正に操作されてしまう危険性があります。VNCを利用する際は、必ずパスワードを設定し、通信内容を暗号化するなどのセキュリティ対策を施すようにしましょう。
サイバー犯罪

騙されないで!SMSを使ったフィッシング詐欺

- 巧妙化する詐欺の手口 近年、情報技術の進歩が目覚ましい一方で、その裏では詐欺の手口も巧妙化しており、私たちの生活を脅かしています。 かつて、詐欺といえば、不自然な日本語で書かれたメールで、偽のウェブサイトに誘導する「フィッシング詐欺」が主流でした。しかし最近では、より身近なコミュニケーションツールであるSMS(ショートメッセージサービス)を悪用した、巧妙な詐欺が増加しており、注意が必要です。 例えば、実在する銀行やクレジットカード会社、運送会社などを装い、「お客様の口座情報に不正アクセスがありました」「お荷物の配達に問題が発生しました」といった、緊急性を装ったメッセージが送られてきます。そして、不安をあおって偽のウェブサイトに誘導し、そこで個人情報やクレジットカード情報などを入力させて盗み取ろうとするのです。 このような詐欺は、一見すると本物からの連絡と見分けがつかず、だまされてしまうケースも少なくありません。そのため、身に覚えのないメッセージを受け取った場合は、安易にリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりせず、まずは公式の連絡先を通じて、本当にその連絡内容が正しいのかを確認することが重要です。 情報技術の進歩は、私たちの生活を便利にする一方で、新たな犯罪の温床となる可能性も秘めていることを忘れてはなりません。
サイバー犯罪

スクリーンスクレーパー:便利な反面、潜む危険

- スクリーンスクレーパーとはスクリーンスクレーパーとは、ウェブサイトやアプリケーションに表示されている情報を自動的に収集する技術や行為のことです。インターネット上の様々な情報を効率的に集めることができるため、近年注目を集めています。例えば、価格比較サイトでは、複数のショッピングサイトから商品価格や情報を自動的に取得し、一覧で比較できるようにするために活用されています。他にも、市場調査や競合分析、為替や株価の変動の追跡など、幅広い分野で利用されています。スクリーンスクレーパーは便利な反面、使い方によってはセキュリティ上のリスクも孕んでいます。ウェブサイトやアプリケーションによっては、スクリーンスクレーパーによる情報収集を禁止している場合があります。これは、過剰なアクセスによってサーバーに負荷がかかったり、個人情報などの重要な情報が漏洩する可能性があるためです。スクリーンスクレーパーを利用する際は、事前に対象のウェブサイトやアプリケーションの利用規約をよく確認し、倫理的に問題のない範囲で利用することが重要です。また、収集した情報は適切に管理し、プライバシーの保護にも十分に配慮する必要があります。
サイバー犯罪

盗聴にご用心!リプレイ攻撃から身を守るには

- リプレイ攻撃とはリプレイ攻撃とは、悪意を持った第三者が、あなたが過去に送信した情報と同じもの、あるいは一部を変更したものを、再度送信することによって、システムに不正に侵入しようとする攻撃です。 これは、まるで泥棒が、あなたが以前使った鍵を盗み、その鍵を使ってあなたの家に侵入しようとするようなものです。一見すると単純な方法のように思えますが、ネットワーク上では絶えず情報のやり取りが行われているため、この攻撃は非常に効果的な場合があり、注意が必要です。例えば、あなたがオンラインバンキングを利用して、1万円を送金する指示を銀行に送信したとします。この時、悪意を持った第三者があなたの送信した情報を盗聴し、その情報をそっくりそのまま、あるいは金額の部分だけを変更して銀行に再送信した場合、銀行はそれがあなたの正当な指示であると誤解し、不正な送金が行われてしまう可能性があります。リプレイ攻撃から身を守るためには、通信内容を暗号化する、毎回異なる情報を送信する、有効期限を設定するなどの対策が有効です。 特に、重要な情報を扱うシステムでは、これらの対策を組み合わせることで、リプレイ攻撃のリスクを大幅に減らすことができます。
脆弱性

見えない脅威:シャドウAPIとセキュリティリスク

- つながる世界とAPIの重要性 現代社会は、インターネットによって様々なモノやサービスがつながる時代です。スマートフォンやパソコンから、いつでもどこでも情報にアクセスしたり、買い物を楽しんだり、遠くの人とコミュニケーションを取ったりすることが当たり前になっています。 このような便利な世界を支えているのが、ソフトウェアやアプリケーションの存在です。しかし、これらのアプリケーションは、単独ではその真価を発揮できません。異なるアプリケーション同士が互いに連携し、データをやり取りすることで、より便利で豊かな機能を提供することが可能になります。 では、アプリケーション同士はどのようにして連携しているのでしょうか?その重要な役割を担っているのがAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)です。APIは、異なるシステムが互いに情報を交換するための共通言語と言えるでしょう。 例えば、スマートフォンで地図アプリを開き、近くのレストランを探したいとします。この時、アプリは独自に飲食店情報を保有しているわけではありません。代わりに、飲食店情報提供サービスが提供するAPIを利用して情報を取得し、ユーザーに分かりやすく表示しています。 このように、APIは現代社会において、様々なサービスを円滑に連携させるための重要な役割を担っています。私たちの知らないところで、APIは様々な場面で活躍し、より便利で豊かなデジタル社会の実現に貢献しているのです。
サイバー犯罪

進化するサイバー犯罪から身を守るために

- サイバー犯罪とは「サイバー犯罪」とは、コンピュータやインターネットを不正に利用した犯罪の総称を指します。私たちの身近にあるスマートフォンやパソコンはもちろんのこと、インターネット上で利用する様々なサービスも、サイバー犯罪の対象になりえます。近年、情報技術が急速に発展する一方で、サイバー犯罪の手口も巧妙化し、被害は増加の一途を辿っています。もはや他人事ではなく、誰もが被害者になりうるという危機意識を持つことが重要です。インターネットを利用する以上、私たちは常にサイバー犯罪に巻き込まれる危険性と隣り合わせです。例えば、IDやパスワードを盗み取ったり、個人情報や企業の機密情報を不正に取得したりする行為は、サイバー犯罪の代表的な例といえます。また、コンピュータウイルスを拡散させたり、ウェブサイトを改ざんしたりする行為も、社会的に大きな影響を与えるサイバー犯罪です。サイバー犯罪から身を守るためには、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。具体的には、複雑なパスワードを設定し、定期的に変更する、怪しいウェブサイトへのアクセスや不審なメールの添付ファイルを開封しない、セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ、などが挙げられます。サイバー空間は、私たちの生活を豊かにする一方で、様々な危険も潜んでいます。一人ひとりがセキュリティへの意識を高め、適切な対策を講じることが、安全で快適なデジタル社会を実現するために不可欠です。
サイバー犯罪

盗聴にご用心!リプレイ攻撃から身を守る方法

- リプレイ攻撃とはネットワークを介した通信において、悪意のある第三者が過去の正当な通信データを不正に再利用することで、システムに侵入したり、なりすましを行ったりする攻撃手法を「リプレイ攻撃」と呼びます。例えるなら、過去に録音した会話の内容を、あたかも今話しているかのように相手に聞かせるようなものです。例えば、あなたがオンラインバンキングにログインする際、ユーザー名とパスワードを送信するとします。もし、悪意のある第三者がこの通信内容を盗聴し、そのまま銀行のシステムに再送信した場合、攻撃者はあなたになりすまして不正にログインできてしまう可能性があります。リプレイ攻撃は、通信内容を盗聴し、それをそっくりそのまま再送するという単純な仕組みであるため、一見対策が難しそうに思えます。しかし、タイムスタンプの付与や、一回限りの認証コードの利用など、様々な対策技術が開発されています。リプレイ攻撃から身を守るためには、利用するサービスが適切なセキュリティ対策を講じているかを確認することが重要です。また、個人レベルでは、複雑なパスワードを設定したり、二段階認証を有効にするなど、セキュリティ意識を高めることが大切です。
脆弱性

「Looney Tunables」の脅威:Linuxユーザー必見のセキュリティ対策

- 深刻な脆弱性「Looney Tunables」とは? 2023年10月に発見された「Looney Tunables」(CVE-2023-4911)は、多くの利用者を不安に陥れている、Linuxシステムにおける深刻な脆弱性です。 この脆弱性は、Linuxのシステム全体を管理する上で欠かせない標準Cライブラリ(GNUCライブラリあるいはglibc)に潜んでいます。プログラムが使用するデータを一時的に保存するメモリ領域であるバッファにおいて、データの書き込み量を適切にチェックしないまま処理してしまう、いわゆるバッファオーバーフローの脆弱性です。 悪意のある攻撃者は、この脆弱性を悪用し、システムのroot権限を奪取する可能性があります。root権限とは、システムへのあらゆる操作を可能にする、いわばシステム管理者の持つ最高の権限です。 もしroot権限を奪取されてしまうと、攻撃者はシステム内の重要な情報を読み取ったり、書き換えたりすることが可能になります。また、システムのサービスを停止させたり、マルウェアをインストールしたりするなど、システム全体に甚大な被害をもたらす可能性があります。 そのため、Looney Tunablesは決して軽視できる脆弱性ではなく、早急な対策が必要です。
ネットワーク

知っていますか?リバース・プロキシの落とし穴

インターネットを快適に利用するために、様々な技術が水面下で働いています。私たちが普段何気なく見ているウェブサイトの裏側でも、実は多くの技術が活躍しています。その一つに、「リバース・プロキシ」と呼ばれる技術があります。リバース・プロキシは、複数のウェブサーバに対して、まるで門番や案内係のように振る舞い、外部からのアクセスを適切に処理することで、ウェブサイトの安定性や安全性を高める役割を担っています。 たとえば、多くの人が同時にウェブサイトにアクセスすると、サーバーに大きな負荷がかかり、表示速度が遅くなったり、最悪の場合はアクセスできなくなってしまうことがあります。リバース・プロキシは、このような事態を防ぐために、アクセスを複数のサーバーに分散させる「負荷分散」という機能を持っています。これにより、アクセスが集中しても安定したサービスの提供が可能になります。 また、リバース・プロキシは、一度表示したウェブサイトのデータを一時的に保存しておく「キャッシュ」という機能も持っています。これにより、同じページに再びアクセスがあった場合、サーバーからデータを読み込むのではなく、キャッシュから高速に表示することが可能になります。さらに、リバース・プロキシは、外部からの不正アクセスを遮断する「セキュリティ強化」の役割も担っています。ウェブサイトを守るための強固な壁として機能することで、安心してインターネットを利用できる環境を提供しています。 このように、リバース・プロキシは、私たちが意識することなく、快適で安全なインターネット体験を支える「縁の下の力持ち」として、重要な役割を果たしているのです。
サイバー犯罪

蔓延するパスワード攻撃!その名はリバースブルートフォース

インターネットが生活に欠かせないものとなった現代において、パスワードを使った本人確認は、個人情報の保護に重要な役割を担っています。しかし、便利な反面、パスワードを狙った犯罪も増加しており、その手口は巧妙化しています。 従来の手口では、パスワードとして考えられる文字列を片っ端から試す方法が主流でした。しかし、近年では「リバース・ブルートフォース攻撃」と呼ばれる、より巧妙な方法を使った犯罪が増加し、大きな問題となっています。 リバース・ブルートフォース攻撃では、不正にアクセスしたいサービスやシステムに登録されているアカウントとパスワードの組み合わせを入手し、その組み合わせを使って、他のサービスやシステムへの不正アクセスを試みます。多くの場合、人は複数のサービスで同じパスワードを使い回す傾向があるため、この攻撃は高い確率で成功してしまいます。 例えば、オンラインショッピングサイトから流出したアカウント情報を使って、全く別の銀行のオンラインバンキングに不正アクセスを試みる、といった具合です。 この攻撃から身を守るためには、異なるサービスで同じパスワードを使い回さないことが何よりも重要です。また、パスワードは定期的に変更する、複雑なパスワードを設定する、といった対策も有効です。
ネットワーク

知っていますか? リバースSSHトンネルの危険性

- リバースSSHトンネルとはリバースSSHトンネルとは、普段外部からのアクセスを遮断している自宅や社内などのプライベートネットワーク内の機器に対して、外部から安全に接続するための技術です。通常、セキュリティ対策のため、プライベートネットワーク内の機器はインターネットから直接アクセスできないようになっています。しかし、外出先から自宅のパソコンを操作したい場合や、社外から社内のサーバーにアクセスしたい場合など、外部からプライベートネットワーク内の機器に接続したいケースがあります。このような場合に役立つのがリバースSSHトンネルです。 リバースSSHトンネルは、プライベートネットワーク内の機器から、外部にある信頼できるサーバーに対してSSH接続を確立することで構築されます。イメージとしては、プライベートネットワーク内の機器が、外部のサーバーに向かって穴を掘るようなものです。そして、この穴、つまりSSHトンネルを通じて、外部からプライベートネットワーク内の機器へアクセスすることが可能になります。例えるなら、自宅にあるパソコンを操作したい場合、自宅のパソコンから外部のレンタルサーバーに対してSSHトンネルを構築します。すると、あたかも自宅のパソコンが外部に公開されているかのように、インターネット経由で自宅のパソコンにアクセスできるようになります。リバースSSHトンネルは、暗号化された通信路を提供するため、安全にプライベートネットワーク内の機器にアクセスすることができます。しかし、設定が複雑なため、利用する際は十分な知識と注意が必要です。
サイバー犯罪

増加するサイバー攻撃から身を守るために

- サイバー攻撃とはインターネットなどのネットワークは、私たちの生活にとって欠かせないものとなりました。しかし、便利な反面、目に見えない脅威にさらされているという側面も持ち合わせています。それが「サイバー攻撃」です。サイバー攻撃とは、ネットワークに接続されたコンピューターやシステムを標的にした、不正な行為全般を指します。目的は様々で、企業が持つ重要な情報や個人のプライバシー情報、金融機関のシステムなど、あらゆるものが攻撃対象となりえます。近年、攻撃件数は増加の一途を辿っており、誰もが被害者になりうるという危機意識を持つことが重要です。具体的な攻撃の手口としては、パスワードを盗み取る「フィッシング詐欺」、コンピューターウイルスを送り込み、情報を盗んだりシステムを破壊したりする「マルウェア感染」、ウェブサイトに大量のアクセスを集中させ、サービスを停止に追い込む「DoS攻撃」など、実に様々なものが存在します。さらに、これらの攻撃手法は日々巧妙化しており、セキュリティ対策ソフトを導入していても、完全に防ぐことは困難になりつつあります。サイバー攻撃から身を守るためには、一人ひとりがセキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることが重要です。 例えば、不審なメールやウェブサイトに安易にアクセスしない、パスワードを定期的に変更する、セキュリティソフトを最新の状態に保つなど、基本的な対策を徹底することで、被害を未然に防ぐことができるケースも少なくありません。サイバー攻撃は、私たちの生活や社会全体に大きな影響を与える可能性を秘めています。危険性やその脅威度を正しく理解し、自衛策を講じることが重要です。
認証

重要なプロセスLSASSを保護しよう

- 重要な認証プロセス コンピュータを使う際に、皆さんは必ず「ログイン」という手順を踏みますね。このログイン、実はコンピュータにとって、誰がアクセスしようとしているのかを確認するための、とても大切な作業なんです。 WindowsというOSを搭載したコンピュータでは、「LSASS」と呼ばれる重要な機能がこのログインを管理しています。LSASSは、皆さんが普段入力するパスワードなどのログイン情報を厳重に管理し、正しい情報を入力した人だけがコンピュータの中に入れるように、セキュリティを保つ役割を担っています。 もしもLSASSが正常に動作しなくなってしまうと、コンピュータは誰がアクセスしようとしているのか分からなくなり、誰もログインできなくなってしまいます。そうなると、コンピュータに保存されているデータを見たり、編集したりすることができなくなるため、大変困った事態になってしまいます。 LSASSはWindowsのセキュリティにとって、まさに心臓部と言える重要な機能なので、常に安全に動作するように気を配ることが大切です。
サイバー犯罪

巧妙化するなりすましメール:ラテラルフィッシングの脅威

- 信頼を悪用する新たな脅威 近年、悪意のある人物によるインターネットを介した攻撃は、より巧妙化しています。 従来の手口では、攻撃者は送信元の電子メールアドレスを偽装していました。 しかし、最近の攻撃では、攻撃者は実在する企業や組織の電子メールアカウントを不正に乗っ取り、そこから攻撃メールを送信してくるケースが増加しています。 このような攻撃は「ラテラルフィッシング」と呼ばれ、受信者は送信元を信頼してしまいやすいため、被害に遭う可能性が非常に高くなります。 例えば、あなたが普段利用している通販サイトのメールアカウントが攻撃者に乗っ取られたとします。 攻撃者は、そのアカウントからあなたへ、会員情報更新や購入履歴確認などを促すメールを送信してきます。 メールには、本物そっくりの偽のウェブサイトへのリンクが貼られており、あなたがそのリンクをクリックし、個人情報やクレジットカード情報を入力してしまうと、攻撃者の手に渡ってしまいます。 ラテラルフィッシングから身を守るためには、以下の点に注意することが重要です。 * 身に覚えのないメールや、不自然な点があるメールは開かない。 * メール本文中のリンクをクリックする際は、送信元やリンク先を十分に確認する。 * 不安な場合は、送信元の企業や組織に直接問い合わせる。 これらの対策を講じることで、ラテラルフィッシングの被害を未然に防ぐことができます。
ネットワーク

ユーザーエージェント:Webを守るための基礎知識

- ユーザーエージェントとは インターネットを閲覧する際、私たちは普段何気なくウェブサイトにアクセスしています。しかし、その裏側では、私たちが使用しているウェブブラウザと呼ばれるソフトウェアが、ウェブサイトと情報のやり取りを行っています。このウェブブラウザこそが、今回のテーマである「ユーザーエージェント」の正体です。 具体的には、Google Chrome や Mozilla Firefox、Safari、Microsoft Edge など、普段私たちがウェブサイトを見るために利用しているソフトウェアがユーザーエージェントに該当します。 では、ユーザーエージェントは具体的にどのような働きをしているのでしょうか? ユーザーエージェントは、ウェブサイトにアクセスする際、自分がどのようなソフトウェアであるかという情報をウェブサイトに伝えます。この情報には、ブラウザの種類やバージョン、使用しているOS、言語設定などが含まれます。 ウェブサイトはこの情報を受け取ることで、アクセスしてきたユーザーが使用している環境を把握し、そのユーザーにとって見やすいようにウェブサイトの表示を調整したり、最適な機能を提供したりすることができるのです。 例えば、スマートフォンの小さな画面に最適化されたウェブサイトを表示したり、古いバージョンのブラウザでは正常に動作しない機能を制限したりすることが可能になります。このように、ユーザーエージェントは私たちが快適にインターネットを閲覧するために、裏側で重要な役割を担っているのです。
サイバー犯罪

あなたの情報も危険!?拡散するコンボリストの実態

インターネット上の様々なサービスを利用する際に、私たちはメールアドレスとパスワードを設定します。この組み合わせは、まさに個人の情報空間への鍵と言えるでしょう。しかし、この大切な鍵が、不正な手段によって盗み出され、闇市場で売買されているという現実があります。 そのような悪用のために作られたリストを「コンボリスト」と呼びます。コンボリストは、漏洩したログイン情報、つまりメールアドレスとパスワードの組み合わせをまとめたリストです。情報窃取を目的とした悪意のあるソフトウェアや、不正アクセスによって入手され、闇サイトや会員制の掲示板、さらには一般的なSNSなどを通じて拡散されます。驚くべきことに、一度漏洩した情報は、その後も長い間、インターネット空間を漂い続ける可能性があります。そして、犯罪者はこの情報を悪用し、アカウントの不正ログイン、なりすまし、フィッシング詐欺、さらには他のサービスへの不正アクセスを試みます。例えば、Aさんが利用しているオンラインショッピングサイトからメールアドレスとパスワードが漏洩したとします。犯罪者はその情報を使って、Aさんが同じメールアドレスとパスワードを設定している可能性のある、他のサービス、例えばオンラインバンキングやソーシャルメディアに不正アクセスを試みるかもしれません。自分の情報がいつ、どこで、どのように漏洩するかは予測できません。だからこそ、私たちは常に情報漏洩のリスクを意識し、セキュリティ対策を怠らないように心掛ける必要があるのです。
サイバー犯罪

SolarWinds Orion サイバー攻撃から学ぶ教訓

- サプライチェーン攻撃の脅威近年、企業が取り扱う情報やシステムの複雑化、そして関係する企業や組織の広範囲化に伴い、サプライチェーンを標的としたサイバー攻撃が増加しています。サプライチェーン攻撃とは、特定の企業や組織のシステムやデータを攻撃するのではなく、その企業が取引のある企業や組織などを経由して、最終的に攻撃対象に到達する方法です。2020年に発覚したSolarWinds社に対する攻撃は、サプライチェーン攻撃の脅威を世界中に知らしめました。この事件では、SolarWinds社が開発したネットワーク管理ソフトウェアが攻撃者に乗っ取られ、そのソフトウェアを利用していた世界中の多くの企業や政府機関が被害を受けました。サプライチェーン攻撃は、攻撃対象と直接取引のない企業にも大きな被害をもたらす可能性があります。攻撃者は、サプライチェーンの一員になりすますことで、セキュリティ対策の甘い企業や組織を足掛かりに、最終的な攻撃対象の機密情報や重要なシステムにアクセスしようとします。企業は、自社のセキュリティ対策を強化するだけでなく、取引先や顧客を含むサプライチェーン全体におけるセキュリティリスクを認識し、対策を講じることが重要です。具体的には、取引先企業のセキュリティ体制の確認や、ソフトウェアやサービスの提供元が信頼できることを確認する必要があります。また、従業員に対してセキュリティ意識向上のための研修を実施することも重要です。サプライチェーン攻撃は、現代社会における大きな脅威の一つであり、企業は積極的に対策に取り組む必要があります。関係機関と連携し、最新の情報や対策技術を共有することで、サプライチェーン全体でセキュリティレベルを高めていくことが重要です。
ネットワーク

セキュリティ対策の新潮流:ポートノッキングとその危険性

- ポートノッキングとはポートノッキングは、普段は閉鎖している特定のポートに、決められた順番で接続要求を送信することで、正しい順番を知っている人だけが接続できるようにするセキュリティ技術です。この技術は、家のドアをノックする時の暗号のようなものと考えることができます。正しい順番でノックしないとドアが開かないように、ポートノッキングでも正しい順番で接続要求を送信しないと、目的のサービスにアクセスできません。一見すると、複雑な手順を踏むためセキュリティが強化されているように思えます。しかし、実際には、ノックの順番を知っている人だけがドアを開けられるように、悪意のある第三者も手順さえ分かれば侵入できてしまう可能性を秘めています。なぜなら、ポートノッキングは接続要求のパターンを隠蔽しているだけで、通信内容自体を暗号化しているわけではないからです。そのため、ネットワークを監視し、接続要求のパターンを解析すれば、第三者であっても侵入経路を見つけることができてしまいます。ポートノッキングは、他のセキュリティ対策と組み合わせることで、一定の効果を発揮する可能性はあります。しかし、これだけに頼ったセキュリティ対策は危険と言えます。
サイバー犯罪

巧妙化するログイン情報搾取の手口と対策

- ログイン情報搾取とは ログイン情報搾取とは、ユーザーがウェブサイトやサービスにアクセスする際に使用する、重要な情報(ユーザー名やパスワードなど)を盗み出す攻撃です。こうした情報は、インターネット上でのあなたの身元確認や、個人情報へのアクセスに利用されるため、大変重要です。 攻撃者は、本物そおりの偽のウェブサイトやメールを作り、ユーザーを騙してログイン情報を盗みます。例えば、銀行を装ったメールを送り、本物にそっくりな偽のウェブサイトに誘導し、そこでユーザー名とパスワードを入力させようとします。 盗まれたログイン情報は、攻撃者によって様々な不正行為に利用されます。あなたのアカウントに不正にログインされ、個人情報が盗まれたり、金銭的な被害を受けたりする可能性があります。また、盗まれた情報は闇市場で売買され、更なる犯罪に悪用される危険性もあります。 ログイン情報搾取から身を守るためには、不審なメールやウェブサイトにはアクセスしない、パスワードを使い回さない、二段階認証を設定するなどの対策が有効です。
サイバー犯罪

増加するクレデンシャルスタッフィング攻撃からアカウントを守るために

- クレデンシャルスタッフィング攻撃とはクレデンシャルスタッフィング攻撃とは、インターネット上の様々なサービスで使い回されているアカウント情報(ID・パスワード)を悪用した攻撃です。攻撃者は、過去に発生した個人情報流出事件などで入手した大量のIDとパスワードの組み合わせをリスト化し、自動化ツールを用いて、様々なウェブサイトやオンラインサービスへの不正ログインを試みます。多くの人が、利便性のために複数のサービスで同じIDとパスワードを使い回していることが、この攻撃を成功させてしまう大きな要因となっています。攻撃者は、あるサービスから流出した情報を使って、別のサービスにログインを試みるため、利用者自身も気づかないうちに、被害に遭っている可能性があります。例えば、あなたがAというショッピングサイトとBというオンラインゲームで同じIDとパスワードを使っていたとします。そして、Aというショッピングサイトで情報流出が発生し、あなたの情報が攻撃者の手に渡ったとします。この時、攻撃者は、入手したあなたの情報を使って、Bというオンラインゲームにもログインを試みます。もし、あなたがAとBで同じIDとパスワードを使っていれば、攻撃者はBのアカウントにも不正にアクセスできてしまうことになります。クレデンシャルスタッフィング攻撃から身を守るためには、サービスごとに異なるパスワードを設定することが何よりも重要です。また、パスワードは定期的に変更し、推測されにくい複雑なものを設定するよう心がけましょう。二段階認証などの追加のセキュリティ対策を導入することも有効です。
サイバー犯罪

パスワード使い回しは危険!

- クレデンシャルスタッフィングとは? インターネット上の様々なサービスで、同じIDとパスワードを使い回していませんか?もしそうなら、あなたの大切なアカウントが危険にさらされているかもしれません。今回は、あなたのアカウントを不正利用から守るために、サイバー攻撃の一種である「クレデンシャルスタッフィング」について解説します。 クレデンシャルスタッフィングとは、過去にどこかで発生した情報漏えいなどで流出したIDとパスワードの組み合わせリストを使って、様々なウェブサイトやサービスに不正ログインを試みる攻撃です。 攻撃者は、多くの人が複数のサービスで同じIDとパスワードを使い回しているという事実を悪用します。例えば、あなたがAというショッピングサイトとBというゲームサイトで同じIDとパスワードを使っていたとします。もしAというショッピングサイトから情報漏えいが発生し、あなたのIDとパスワードが流出してしまったらどうなるでしょうか? 攻撃者は、入手したリストを使って、Bというゲームサイトにも不正アクセスを試みます。もしあなたが同じIDとパスワードを使い回していれば、Bというゲームサイトのアカウントにも不正ログインされてしまうのです。 クレデンシャルスタッフィングは、比較的簡単な方法で実行できるにもかかわらず、大きな被害をもたらす可能性があります。あなたのアカウントを守るためには、異なるサービスで同じIDとパスワードを使い回さないようにすることが重要です。
認証

安全なデータ送信の要:JWTとは?

インターネット上で情報を安全にやり取りすることは、現代社会において非常に重要です。情報をやり取りする際、その情報が途中で改ざんされたり、盗み見られたりすることがないよう、様々な技術が開発されてきました。 近年、この情報セキュリティの分野で注目を集めているのがJWT(JSON Web Token)という新しい標準規格です。 JWTは、JSONオブジェクトというデータ形式を使って情報をまとめ、送信元が正しいことを証明する電子署名を付与します。この電子署名によって、受信側は情報が改ざんされていないことを確認できるため、安全なデータ送信が可能になるのです。 従来は、クッキーやセッションIDを用いた認証方式が主流でしたが、これらの方式にはセキュリティ上の課題も指摘されていました。JWTは、これらの課題を克服し、より安全で柔軟なシステム構築を可能にする技術として、Webアプリケーション開発を中心に急速に普及しています。 JWTの導入により、インターネット上での情報のやり取りはより安全なものとなり、私たちの生活はより便利で豊かなものになると期待されています。
サイバー犯罪

知らない間に仮想通貨マイニング!?クリプトジャッキングの脅威

- クリプトジャッキングとは 皆さんが普段使用しているパソコンやスマートフォン。実は、知らない間に悪用されているかもしれません。それが、「クリプトジャッキング」と呼ばれるサイバー攻撃です。 クリプトジャッキングは、皆さんの大切なデバイスを、仮想通貨の「マイニング」に利用してしまいます。仮想通貨とは、インターネット上でやり取りされるお金のようなものですが、その仮想通貨を生み出すためには、非常に複雑な計算をしなければいけません。 この複雑な計算を、皆さんのデバイスにこっそりさせて、その報酬を攻撃者が得ているのがクリプトジャッキングなのです。皆さんのデバイスは、まるで仮想通貨を掘り出す「鉱山」のように扱われてしまうのです。 クリプトジャッキングの恐ろしい点は、知らない間に進行しているケースが多いということです。気づかないうちに、デバイスの処理速度が遅くなったり、バッテリーの減りが早くなったりするなどの影響が出ることがあります。 このような被害に遭わないためにも、クリプトジャッキングに対するセキュリティ対策をしっかり行いましょう。具体的には、怪しいウェブサイトへのアクセスを控えたり、セキュリティソフトを導入したりすることが有効です。