セキュリティ対策の鍵!侵害指標IoCとは?
- 侵入の痕跡、侵害指標IoCとは
-# 侵入の痕跡、侵害指標IoCとは
「IoC」とは、「Indicator of Compromise」の略称で、日本語では「侵害指標」と表します。これは、コンピューターやネットワークシステムにおいて、不正なアクセスや攻撃が行われたことを示す兆候となるデータや情報のことを指します。
例えるならば、泥棒が家に侵入した際に残していく足跡や指紋のようなものです。犯人が侵入した事実を示す物的証拠と同じように、IoCもまた、攻撃者がシステムに侵入したことを示す証拠となるのです。
具体的には、以下のようなものがIoCとして挙げられます。
* 見慣れない実行ファイルの存在
* 通常とは異なる通信先の記録
* 不審なプログラムの起動や動作
* システム設定の不正な変更
* 大量のデータ送受信
これらの痕跡は、単独では断定的な証拠とならない場合もありますが、複数のIoCが確認された場合には、システム侵害の可能性が非常に高くなります。
そのため、日頃からシステムやネットワークの監視を行い、IoCを早期に発見することが、サイバー攻撃から身を守る上で非常に重要となります。