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国際的なセキュリティ協力:ワッセナー・アレンジメントとは

- ワッセナー・アレンジメントの概要ワッセナー・アレンジメントは、正式名称を「通常兵器及び関連汎用品・技術の輸出管理に関するワッセナー・アレンジメント」と言い、世界規模で平和と安全を維持するために、兵器やその関連技術が、適切でない方法で広まることを防ぐことを目的とした国際的な協定です。1996年にオランダのワッセナーで設立され、日本を含め42か国が参加しています。この協定は、軍事目的で使用できる可能性のある物資や技術の輸出を管理の対象としています。具体的には、輸出の際に、協定に参加する国々が協力して審査を行い、輸出が許可されるか否かを判断します。ワッセナー・アレンジメントは、国際的な条約ではなく、法的拘束力はありません。しかし、参加国は、国際的な平和と安全を守るために、この協定で定められた原則やガイドラインを自国の法律や制度に反映させることが求められています。ワッセナー・アレンジメントは、テロリストや犯罪組織、そして国際社会の平和と安全を脅かす可能性のある国々への武器や関連技術の拡散を防ぐ上で重要な役割を果たしています。これにより、国際的な安全保障体制の強化に大きく貢献しています。