安全の要!ロジックソルバーとは?
- 重要な機器の安全を守る
工場やプラントは、私たちの生活を支える様々な製品を生み出す重要な場所です。日々休むことなく稼働しているこれらの施設では、安全の確保が何よりも重要となります。そこで活躍するのが、異常発生時に自動で安全装置を動かし、事故の発生や被害の拡大を防ぐ安全計装システム(SIS)です。
SISは、様々な機器で構成されていますが、その中でも特に重要な役割を担うのが「ロジックソルバー」です。ロジックソルバーは、工場内の様々なセンサーから送られてくる温度や圧力などの情報を瞬時に分析し、異常な状態を検知する役割を担っています。
例えば、ある製造プロセスにおいて、温度が急上昇した場合を想定してみましょう。この時、ロジックソルバーは、あらかじめ設定された危険レベルを超えたことを検知し、即座に警報を発します。同時に、関連するバルブを閉じて原料の供給を停止したり、冷却装置を起動させたりするなど、事故の発生を未然に防ぐための適切な指示を、自動的に他の機器へ出力します。
このように、ロジックソルバーは、膨大な量の情報を高速で処理し、的確な判断を下すことで、工場全体の安全を維持する、まさにSISの頭脳と呼ぶべき重要な役割を担っています。