見落としがちな脅威:書式文字列攻撃とは?
- 書式文字列攻撃の概要書式文字列攻撃とは、プログラムのセキュリティ上の欠陥を突いた攻撃手法の一つです。一見何でもない普通の文字列を入力として利用しますが、実際にはプログラムの動作に影響を与える特殊な文字列を含んでいます。この特殊な文字列を「書式文字列」と呼びます。プログラムは、ユーザーからの入力を受け取り、それを元に処理を行うことがよくあります。例えば、ユーザーの名前を入力すると、プログラムはその名前を表示したり、データベースに保存したりします。しかし、悪意のある攻撃者が、プログラムが想定していない書式文字列を入力すると、プログラムは本来とは異なる動作をしてしまう可能性があります。例えば、攻撃者は書式文字列を使って、プログラムのメモリ上に保存されている重要な情報を盗み見たり、プログラムの動作を改ざんして、攻撃者にとって都合の良いようにプログラムを操作したりすることができてしまいます。書式文字列攻撃は、1999年頃に発見され、当時大きな注目を集めました。今日でも、この攻撃手法は依然として有効であり、多くのソフトウェアで発見されています。書式文字列攻撃からシステムを守るためには、プログラムが受け取る入力データを適切にチェックし、危険な文字列を無効化する必要があります。また、最新のセキュリティパッチを適用して、システムを常に最新の状態に保つことも重要です。