無線LAN

ネットワーク

危険なアクセスポイントの見分け方

- アクセスポイントとはインターネットに接続するためには、パソコンやスマートフォンなどの端末と、インターネットとの橋渡しをする機器が必要です。 この橋渡しをする機器の一つにアクセスポイントがあります。 アクセスポイントは、電波を使って端末とインターネットを繋ぐ役割を果たします。近年、カフェやホテル、駅など様々な場所で、無料で誰でも利用できるアクセスポイントを見かける機会が増えました。 誰でも気軽にインターネットに接続できるようになったことは、大変便利である一方、危険も潜んでいます。例えば、悪意のある人物が、あたかも誰でも利用できるアクセスポイントのように見せかけて、偽のアクセスポイントを設置することがあります。 利用者が何も知らずに、この偽のアクセスポイントに接続してしまうと、大変危険です。偽のアクセスポイントに接続すると、インターネットを利用している際にやり取りする情報が、悪意のある人物に盗み見られてしまう可能性があります。 盗み見られる情報は、ウェブサイトの閲覧履歴や、入力したIDやパスワードなど、重要な個人情報を含む場合もあります。 また、ウイルスが仕込まれた偽のアクセスポイントに接続すると、端末がウイルスに感染し、情報が盗まれたり、端末を操作されたりする危険性もあります。無料のアクセスポイントを利用する際は、設置者やセキュリティ対策について確認することが大切です。 不審なアクセスポイントだと感じたら、接続は控えましょう。
ネットワーク

時代遅れの無線LANセキュリティ:WEPの危険性

- WEPとはWEP(Wired Equivalent Privacy)は、かつて無線LANのセキュリティ標準として広く利用されていた技術です。その名の通り、無線通信においても有線LANと同等の安全性を確保することを目的として、IEEE 802.11b規格の一部として策定されました。1999年に登場した当初は、無線LANのセキュリティを向上させる画期的な技術として期待されました。しかし、その後、様々な脆弱性が発見され、現在では安全性が低いとされています。具体的には、WEPで使用されている暗号化アルゴリズムや鍵の管理方法に問題があり、比較的容易に解読されてしまう可能性が指摘されています。例えば、無線LANの通信を傍受し、特定のパターンを分析することで、暗号鍵を推測することが可能になります。そのため、現在ではWEPは使用せず、より安全性の高いWPA2やWPA3といったセキュリティ規格を利用することが強く推奨されています。これらの規格は、より強力な暗号化アルゴリズムを採用し、鍵管理の仕組みも改善されているため、WEPと比較して高い安全性を確保できます。もし現在もWEPを使用している場合は、すぐにWPA2やWPA3に移行するなどの対策を講じるようにしてください。
セキュリティ強化

ステルス機能で無線LANの安全性を高める

- ステルス機能とはステルス機能とは、家庭やオフィスで使われる無線LANルーターに搭載されている機能の一つで、無線LANの電波を飛ばしていることを外部から見えにくくする機能です。具体的には、SSIDと呼ばれる無線LANネットワークの名前を隠蔽することで実現します。SSIDは、スマホやパソコンなどの端末が無線LANに接続する際に、どのネットワークに接続するかを選択するために利用されます。通常、無線LANルーターはSSIDを定期的に発信し、周囲にネットワークの存在を知らせています。しかし、ステルス機能を有効にすると、このSSIDの発信が停止されます。一見すると、無線LAN自体が存在しないように見えるため、セキュリティの向上に繋がると考えられています。しかし、SSIDが隠蔽されていても、電波自体は発信されているため、特殊なツールを使えば、ネットワークの存在を検知することが可能です。そのため、ステルス機能は、あくまでも簡易的なセキュリティ対策と捉え、パスワード設定などの他のセキュリティ対策と組み合わせることが重要です。
認証

IEEE 802.1xでネットワークアクセスを保護しよう

今日では、インターネットは私たちの生活に欠かせないものとなり、電気や水道と同じように、家庭や職場、公共の場所など、あらゆる場所でWi-Fiを通じてインターネットに接続することが当たり前になっています。しかし、便利な一方で、誰でも簡単にネットワークに接続できるようになったことで、不正アクセスや情報漏洩といったセキュリティ上のリスクも増大しているのが現実です。 安全なネットワーク環境を構築し、安心してインターネットを利用するためには、接続しようとする機器やユーザーが誰であるかを正確に確認し、許可された者だけにアクセスを制限することが非常に重要になります。 このような不正アクセスからネットワークを守るための有効な手段の一つとして、IEEE 802.1x という認証プロトコルがあります。これは、ネットワークに接続する際に、ユーザー名とパスワードなどを使って本人確認を行う仕組みです。 IEEE 802.1x を導入することで、不正なアクセスを未然に防ぎ、ネットワーク全体のセキュリティレベルを向上させることができます。 また、アクセス制御と同時に、通信内容を暗号化するなどのセキュリティ対策も組み合わせることで、より強固なネットワークを構築することができます。