盗聴

サイバー犯罪

見えない脅威:中間者攻撃から身を守るには

- 見えない敵中間者攻撃とは?インターネットの利用が当たり前になった現代では、便利なサービスを誰でも簡単に利用できるようになりました。しかし、その反面、知らず知らずのうちに危険にさらされる可能性も増えています。その危険の一つが「中間者攻撃」です。中間者攻撃とは、インターネット上で二人の間で行われている通信に、第三者が密かに侵入し、情報を盗み見たり、改ざんしたりする攻撃のことです。 例を挙げると、あなたがオンラインショッピングを楽しんでいるとします。商品を選び、カートに入れた後、支払い手続きに進み、クレジットカード情報を入力します。この時、もし攻撃者があなたの通信経路に侵入していた場合、入力したクレジットカード情報や個人情報は、全て盗み見られてしまうかもしれません。さらに恐ろしいことに、中間者攻撃は、攻撃を受けていることに気付きにくいという特徴があります。なぜなら、攻撃者はあくまでも二人の間の通信を盗み見ているだけであり、ウェブサイトやサービス自体を改ざんしているわけではないからです。そのため、普段と変わらないように見えるウェブサイトで、危険に晒されているということが起こり得ます。では、どのようにしてこの見えない敵から身を守れば良いのでしょうか。 後日、具体的な対策方法について詳しく解説します。
脆弱性

時代遅れの電話網技術の危険性:SS7の脆弱性と防御策

私たちが普段何気なく利用している電話。遠く離れた相手とも、まるで隣にいるかのように会話ができるのは、実は様々な技術によって支えられています。その中でも特に重要な役割を担っているのが、「共通線信号No.7」、通称SS7と呼ばれる技術です。 1975年から世界中で運用されているSS7は、異なる電話会社同士を繋ぎ、円滑な通話を実現するいわば「縁の下の力持ち」です。電話の転送、SMSの送信、通話料金の計算など、私たちが普段意識することのない裏側で、様々な処理を行っています。 しかし、誕生から半世紀近くが経ち、時代の流れと共に、その古さが問題視され始めています。特に近年では、セキュリティの脆弱性を突いた攻撃や不正利用が懸念されており、世界中でより安全性の高い次世代の通信技術への移行が進められています。 とはいえ、長年にわたり世界の電話網を支えてきたSS7は、電話の歴史を語る上で欠かせない存在です。私たちが安心して電話を利用できるのも、SS7が長年、陰ながらその役割を果たしてきたおかげと言えるでしょう。
サイバー犯罪

見えない脅威: MitM攻撃から身を守るには

- MitM攻撃とはMitM攻撃とは、「Man in the Middle attack(中間者攻撃)」の略称で、悪意のある第三者があなたと通信相手との間に入り込み、情報の盗聴や改ざんを行うサイバー攻撃です。例えば、あなたが無料Wi-Fiを使ってインターネットバンキングにログインする場面を想像してみてください。この時、もしもその無料Wi-FiにMitM攻撃を仕掛ける罠が仕組まれていたとしたらどうなるでしょうか? あなたが銀行のウェブサイトに接続したと信じているその瞬間、実際には攻撃者の用意した偽のウェブサイトに接続させられているかもしれません。そして、そこで入力したあなたのIDやパスワードは、全て攻撃者の手に渡ってしまうことになります。MitM攻撃の恐ろしい点は、攻撃を受けていることに気づきにくいという点にあります。なぜなら、一見するといつも通りのウェブサイトにアクセスし、いつも通りの操作をしているように見えるからです。しかし、その裏では密かにあなたの情報が盗み見られているかもしれません。MitM攻撃から身を守るためには、信頼できるセキュリティ対策ソフトの導入や、httpsで始まる安全なウェブサイトを利用するなど、日頃からセキュリティ意識を高めておくことが重要です。
サイバー犯罪

見えない脅威:スニッフィングから身を守る

- スニッフィングとはスニッフィングとは、ネットワーク上を流れる情報を盗聴する行為のことです。インターネットは、情報を小さなデータに分けてやり取りする仕組みになっています。このデータは、宛先に届くまでに多くのコンピュータやネットワーク機器を経由しますが、スニッフィングは、まさにこのデータの通過点を狙って、情報を盗み見ようとする攻撃です。例えるならば、手紙をイメージしてみてください。あなたが書いた手紙は、郵便局を経由して相手に届けられますが、スニッフィングは、郵便局員になりすまして、手紙の内容をこっそりと盗み見てしまうようなものです。スニッフィングによって、私たちがインターネットでやり取りする様々な情報が危険にさらされます。例えば、オンラインショッピングで購入した商品の情報やクレジットカード番号、インターネットバンキングにログインする際のIDやパスワードなど、重要な個人情報が盗聴されてしまう可能性があります。特に、セキュリティ対策が十分でない無料の公衆無線LANを利用する場合には注意が必要です。悪意のある第三者が、あなたの利用しているネットワークに侵入し、スニッフィングを行っている可能性も考えられます。大切な情報を守るためには、スニッフィングの手口を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
サイバー犯罪

スマホの脅威:ゴーストタッチとは?

- 見えない指の脅威近年、スマートフォンを狙った新たなハッキング手法「ゴーストタッチ」が問題となっています。「ゴーストタッチ」は、電磁波の干渉を利用し、まるで目に見えない指で操作されているかのようにスマートフォンを遠隔操作できてしまう恐ろしいものです。私たちの身の回りには、家電製品やパソコンなど、様々な機器から電磁波が発生しています。ゴーストタッチは、特殊な装置から特定の周波数の電磁波を発生させることで、スマートフォンのタッチパネルを誤作動させます。攻撃者は、この電磁波を悪用し、離れた場所からあなたのスマートフォンを自由に操作することが可能になります。画面ロックを解除し、アプリを起動し、個人情報やパスワードなどの重要なデータにアクセスできてしまいます。さらに、気づかれないうちに不正アプリをインストールすることもできてしまうため、非常に危険です。個人情報やプライベートなデータが詰まったスマートフォンは、まさに私たち自身の分身とも言えます。その大切なスマートフォンが、知らないうちに操られるリスクがあることを、私たちはしっかりと認識しなければなりません。
認証

ベーシック認証の落とし穴

- ベーシック認証とはベーシック認証は、インターネット上で広く利用されている、シンプルな認証方式の一つです。ウェブサイトやサービスにアクセスしようとする利用者に対して、「あなたは本当にアクセス権限のある人ですか?」と確認するための仕組みです。具体的には、ユーザー名とパスワードの組み合わせを入力として要求します。この時、入力された情報はそのままネットワークを通じて送信されるのではなく、「Base64」という方式で符号化されます。符号化といっても、複雑な暗号化とは異なり、簡単に元に戻せる形式であるため、セキュリティの専門家の間では、これだけで安全性を保証することは難しいとされています。ベーシック認証は、その手軽さから、多くのシステムで採用されています。特に、アクセス制限を簡易的に設定したい場合や、限られたユーザーのみが利用するシステムにおいては有効です。しかし、近年では、より強固なセキュリティ対策が求められるケースが増えており、ベーシック認証単体での利用は推奨されなくなってきています。そのため、ベーシック認証を利用する場合には、HTTPSなどの暗号化通信と組み合わせて、盗聴のリスクを減らす対策を講じることが重要です。また、より安全性の高い認証方式と併用することも検討する必要があります。