米国政府

データ保護

FOUOとは?機密性と公開の狭間にある情報

- 公務用のみの情報とは? 「公務用のみ」とは、英語の“For Official Use Only”の略語で、FOUOと表記されます。これは、アメリカ合衆国政府、特に国防総省が、文書やデータに付与する指示の一つです。機密情報とまでは言えないものの、一般に公開することが適切でないと判断された場合に、この「公務用のみ」という指示が用いられます。 機密情報は、その漏洩が国の安全保障や利益に深刻な損害を与える可能性があるため、厳重に保護されます。一方、公開情報は誰でも自由に閲覧や利用が可能です。 「公務用のみ」の情報は、機密情報と公開情報の中間に位置するものであり、いわばグレーゾーンの情報と言えるでしょう。例えば、組織内部の業務手順書や、個人のプライバシーに関わる情報などが挙げられます。これらの情報は、業務の円滑な遂行や個人の権利保護のために、限定された範囲内でのみ取り扱われる必要があります。 「公務用のみ」の情報は、機密情報ほどではありませんが、漏洩した場合、組織の信用を失墜させたり、個人の権利を侵害する可能性があります。そのため、取り扱いには十分な注意が必要です。
コンプライアンス

アメリカのセキュリティ対策の基礎、CNSSとは?

- 国家安全保障システムを支える委員会 国家安全保障システム委員会(CNSS Committee of National Security Systems)は、アメリカの国家安全保障を担う重要な組織です。その歴史は古く、1953年に設立された米国通信保安委員会まで遡ります。その後、世界情勢の変化や技術革新に伴い、2001年に現在の国家安全保障システム委員会へと改称されました。 委員会の活動は、大統領令に基づいて行われており、アメリカのサイバーセキュリティ対策の要として、非常に重要な役割を担っています。具体的には、国家レベルでのサイバーセキュリティ政策や指令、そして具体的な運用手順などを定め、関係機関への指示や調整を行います。 委員会の決定は、アメリカ政府機関全体に影響を与えるため、その責任は重大です。近年、サイバー攻撃の脅威はますます高まっており、委員会の役割は今後さらに重要性を増していくと考えられます。委員会は、常に変化する状況を分析し、アメリカの安全保障を確実なものとするため、たゆまぬ努力を続けています。