米国防総省

その他

意外と身近な存在?DoDってどんな組織?

- DoDの基礎知識DoDとは、アメリカ合衆国国防総省(United States Department of Defense)の省略表現です。これは、アメリカ合衆国の安全を守る役割を担う政府機関です。陸・海・空軍といった誰もが知る部隊に加え、海兵隊や近年創設された宇宙軍なども含め、強力な軍事力をまとめて指揮しています。国防総省の活動は、アメリカの安全を守るための政策に直結しており、世界の情勢にも大きな影響を与えています。DoDの任務は多岐に渡ります。戦闘の計画や実行はもちろんのこと、新しい武器や兵器を開発し、調達するのも重要な任務です。さらに、兵士一人ひとりの訓練や、軍事活動の拠点となる基地の管理なども行っています。国防総省は、アメリカの安全を守るために、日々活動しています。
セキュリティ強化

知っていますか?防衛産業とサイバーセキュリティ

私たちの平和な暮らしは、目に見えないところで守られています。それは、国の安全を守るために尽力している防衛産業のおかげです。防衛産業は、軍隊が使用する武器や装備品を作るだけでなく、近年では、コンピューターネットワークを守る技術や、自ら考えて動くことができるコンピューターの開発など、最先端の技術の研究開発も行っています。 防衛産業が持つ技術力は、国の安全を守るために直接役立つだけでなく、私たちの生活にも大きく役立っています。例えば、インターネットや位置情報システムなどは、もともと軍事目的で開発された技術ですが、今では私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。 防衛産業は、国の安全と私たちの生活の両方に貢献する重要な産業と言えるでしょう。そのため、防衛産業は、常に最新の技術を取り入れ、進化し続ける必要があります。そして、私たちも、防衛産業への理解を深め、その重要性を認識していく必要があるでしょう。
コンプライアンス

米国防契約を締結する際の必須知識:DFARSの概要

- DFARSとは米国国防総省との取引において、守るべき規則があります。それが「防衛連邦調達規則補足」、英語ではDFARSと略記されるものです。これは、アメリカの連邦政府機関全体で適用される調達規則であるFAR(連邦調達規則)を、国防に関する事項に特化して補足したものです。国防総省と契約を結ぶあらゆる企業や団体は、このDFARSの規則に従うことが必須となります。DFARSが定める規則の中で、特に重要なもののひとつに、情報の保護に関するものがあります。これは、機密情報として指定されてはいないものの、適切に保護する必要がある情報である「管理対象防衛情報」、英語では「Covered Defense Information」を略してCDIと呼ばれます。CDIを扱う契約には、DFARSの規則が適用され、情報漏えいを防ぐためのセキュリティ対策を適切に実施することが求められます。もしも、DFARSの規則に従わずにセキュリティ対策が不十分な場合、国防総省との契約を失ってしまう可能性もあります。そのため、国防総省と契約を結んでいる、あるいは、結ぶ予定のある企業や団体は、DFARSの内容を十分に理解し、必要なセキュリティ対策を講じることが重要となります。
コンプライアンス

米国防総省のサイバーセキュリティ基準CMMCとは

- CMMCの概要近年、悪意のある攻撃による脅威は世界中で増加の一途をたどっており、特に重要な情報を取り扱う組織にとって、その対策は喫緊の課題となっています。アメリカ国防総省(DoD)は、このような状況に対処するため、サプライチェーン全体で機密情報の保護を強化する目的で、CMMC(Cybersecurity Maturity Model Certificationサイバーセキュリティ成熟度モデル認証)を導入しました。 CMMCは、従来からあるNIST SP800-171を基盤としていますが、より実践的な側面と段階的なアプローチを重視している点が特徴です。防衛産業基盤企業(DIB)は、そのサプライチェーンにおいて機密性の高い情報を取り扱うため、CMMCへの準拠が必須となっています。これは、DoDとの契約を維持するためだけでなく、サプライチェーンにおけるセキュリティレベルを向上させ、企業の信頼を高めるためにも重要です。 CMMCは、組織の規模や取り扱う情報の機密性に応じて、レベル1からレベル5までの5段階に分かれています。レベルが上がるにつれて、より高度なセキュリティ対策が求められます。各レベルには、アクセス制御、リスク管理、インシデント対応など、17のセキュリティ領域と、それらを具体的に実現するための171のセキュリティ対策が定められています。 CMMCへの準拠は、企業にとって負担が大きいと感じる場合もあるかもしれません。しかし、CMMCへの取り組みは、単なる認証取得ではなく、組織全体のセキュリティ体制を強化し、企業価値を高めるための投資と捉えるべきです。政府や業界団体が提供する支援制度も活用しながら、段階的にCMMCへの対応を進めていくことが重要です。
認証

CAC:国防総省の鉄壁セキュリティ

- 国防総省の身分証、CACとは国防総省の職員などに対して発行されるICチップ搭載のカード、それがCACです。CACは「Common Access Card」、つまり「共通アクセスカード」の略称で、その名の通り、国防総省に関わる多くの人々が共通して使用するカードです。では、具体的に誰がCACを所持しているのでしょうか?国防総省といえば、軍人を思い浮かべる方も多いでしょう。もちろん、現役の軍人にとってCACは必須です。しかし、国防総省の仕事は軍人だけで成り立っているわけではありません。事務官や技術者など、国防総省の組織運営を支える人々も、同様にCACを所持しています。さらに、国防総省と契約を結ぶ企業で働く人も、業務内容によってはCACの交付を受けることがあります。CACは、単なる身分証明書ではありません。オフィスへの入退管理や、コンピュータシステムへのアクセスなど、様々な用途で利用されます。例えば、機密情報を取り扱う部署への入室や、重要なシステムへのログインには、CACによる認証が必須となります。また、電子文書にデジタル署名をする際にも、CACが利用されます。このように、CACは国防総省のセキュリティを維持する上で、非常に重要な役割を担っています。国防総省に関わる人々は、CACを適切に管理し、その重要性を深く認識する必要があります。
ネットワーク

国防総省のグレー・ネットワーク:機密情報アクセスを安全にする仕組みとは

- 最前線での情報活用 現代の戦闘において、情報は武器や兵站と同じくらい重要な要素となっています。戦況は刻一刻と変化し、それに対応するためには、最前線の部隊が迅速かつ正確に情報を入手し、的確な判断を下すことが不可欠です。かつては、情報伝達は無線や伝令など、時間と手間のかかる方法に頼らざるを得ませんでした。しかし、技術の進歩により、衛星通信やモバイル端末など、リアルタイムに情報共有できる手段が生まれました。 しかし、利便性の高い情報共有システムは、同時に新たな脆弱性を生み出すことにもなります。機密性の高い軍事情報が悪意のある第三者に渡れば、作戦の失敗だけでなく、兵士の命を危険にさらす可能性も孕んでいます。そのため、国防総省はセキュリティ対策に多大な力を注いできました。 堅牢なセキュリティシステムを構築する一方で、最前線の部隊が必要な情報にスムーズにアクセスできるよう、柔軟性も求められます。この相反する課題を解決するために、アクセス制御の厳格化、多要素認証の導入、通信の暗号化など、様々な対策が講じられています。 情報は現代戦の勝敗を左右する重要な要素です。国防総省は、最前線の部隊が安全かつ効果的に情報を利用できるよう、セキュリティの強化と利便性の向上に継続的に取り組んでいく必要があります。
ネットワーク

国防総省の「グレー・ネットワーク」構想:安全な情報アクセスを実現する仕組みとは

今日の戦闘は、目まぐるしく変わる状況の中で、素早く的確に状況を判断し、行動することが求められます。最前線で戦う兵士や指揮官にとって、刻一刻と変化する戦況を把握し、適切な判断を下すためには、リアルタイムの情報へのアクセスが欠かせません。この情報は、作戦の成功だけでなく、兵士一人ひとりの命を守る上でも非常に重要です。しかし、重要な軍事情報へのアクセスは、常に危険と隣り合わせです。特に、通信インフラが脆弱な戦場や災害派遣の現場では、情報の漏洩や不正アクセスを防ぐことが非常に困難になります。機密情報が敵の手に渡れば、作戦の失敗や、さらに多くの犠牲者を出してしまうリスクも高まります。そのため、いかなる状況下でも、重要な情報を守りながら、必要な情報にアクセスできるような、強固なセキュリティシステムの構築が急務となっています。