組織

セキュリティ強化

セキュリティ対策における「レジリエンス」とは?

- 変化への対応力 -# 変化への対応力 「対応力が高い」とは、本来変化にうまく対処できる能力を指す言葉です。ビジネスの世界では、予想外の変化や厳しい状況にも柔軟に対応し、成長を続ける組織に対して使われます。そして、セキュリティの世界においても同様に、この考え方は非常に重要です。 今日の情報セキュリティの脅威は、非常に複雑化、巧妙化しており、絶えず変化しています。そのため、従来型の「壁」を築くだけの防御だけでは、もはや十分ではありません。たとえ強固なセキュリティ対策を施したとしても、予期せぬ脆弱性や新たな攻撃手法が出現する可能性は避けられません。 そこで重要になるのが、「変化への対応力」、つまり「レジリエンス」という考え方です。これは、攻撃を受けた際に、いかに迅速に被害を最小限に抑え、そして回復できるかという能力を指します。具体的には、脅威を早期に検知する仕組み、被害を局所化する仕組み、そしてシステムを復旧する仕組みなどを構築することが重要になります。 変化への対応力を高めるためには、日頃から最新の脅威情報やセキュリティ技術を習得し、システムや組織の脆弱性を把握しておくことが重要です。そして、万が一、セキュリティインシデントが発生した場合には、冷静に状況を判断し、適切な対応を迅速に行うことが求められます。